第52話 52.麗香は彼に甘えたい

前書き

おはようございます。

私は病院のシステムとか解らないので、病院システムにあっていない所有るかもしれませんが仮想の世界での小説として変な所は目を瞑って下さいね。


---------------------------------------------------------


<麗香>


麗香は知らない!!

ここ数日、東○大学病院で麗香の診察を受けた患者は全員が完治してしまっていた。

ここ東○大学病院 病院長室では、病院長の玉木誠二郎タマキセイジロウの机に両手を大の字にトップして頭を抱えていた。


理由は外科医、安城寺麗香が27日夕方自分の所に来て

「今後私の外来患者が急激に増えそうだから、診察は予約患者のみにして欲しい」

というバカバカしい内容だった。

『何をバカな事を言っているんだあのバカ!!』

そう思い

そして速攻でその依頼は跳ね退けた!!


しかし!!

安城寺麗香がそう言ってきた翌日、安城寺麗香の外来患者は200人を超してしまっていた。

『偶々だろう』

そう思っていたら昨日は、安城寺麗香の診察を受けたい患者は400人を超え、今日は何と700人を超えていた。

ビックリした事務員が駆けつけてきて大騒動だった・・・


病院の患者の間では

『女神さまが現れた』

とまで言われ始めている。

安城寺麗香の言ってきたように、紹介状を持ってきた患者だけで予約制にするしか無いかもしれない。

早急に手を打たなければ!!


・・・

病院長室では病院長頭を悩ませている頃

仕事が終わった麗香は診察室でグッタリ!!


「うわ~~地獄のような一日だったわ~~~最悪!!早く真也にあいた~~い」


って思わず口走った麗香

それを聞きつけた女性の看護師達や仕事を手伝ってくれた事務員さん達が一斉に

「「「真也さんってもしかして安城寺先生の良い人ですか?」」」

って一斉に聞いてくる


「あ・・私言葉にしちゃってた?」

「しっかりと」

「そのネックレス貰った人・・・ですよね?」

「最近凄く綺麗になったと思ったら彼氏できたんですか?」


って皆が一斉に私に聞いてくる。

「うわ~マズったわ~」

って私はまたまたドツボに入ってゆく


「もうごまかせませんね」

「そっかそっか~あの孤高の安城寺先生がとうとう落とされちゃったんだ」

「あ~わたしも彼氏欲しいな~」


突然その中の一人の看護師が

「どんな出会いだったんですか?」

って直球で聞いてきた


私はその問いに一瞬ドキッとしてしまう。

どんな出会い・・・?

「えっと・・私の患者さん・・だったの」

そう患者さん!!

「えええええ~患者さんと女医さんの出会いってそんな事有るんですか?」

「安城寺先生を落とすほどの好青年って居たんだ!!」

「そんな凄い好青年患者さんにいたっけ?」

3者三様の反応


そんな会話の最中に


「お呼び出しします。お呼び出しします。安城寺先生、安城寺先生受付にお客様が来られています。正面受付までお越しください」


とマイク放送が聞こえてきた。

受付に

『愛崎真也』

と言えば呼び出ししてもらうように頼んでおいたの!!


私は話していた3人の女性に

「旦那様が迎えに来たからまたね」

と・・

そういうなり、一気に席を立ってエレベータに向かって走る!!走る!!兎に角走る!!


そんな取り残された診察室の3人の女性達は


「「「旦那様~~?」」」


「み・・みんな・・追うわよ!!」

そういって3人は同時に麗香を追随!!

追いつ追われるの追跡劇が始まっていた。


4階のエレベーター麗香は速攻に乗り込み一階へ!!

3人はエレベーターは諦めて階段で追撃


一階のエレベーターを降りた麗香は一気に受付を目指して疾走する。

対して3人は


階段を只管に

「ダダダダダダダー」

「ダダダダダダダー」

「ダダダダダダダー」

っと疾走し

「はぁ~はぁ~~はぁ~~」

「はぁ~はぁ~~はぁ~~」

「はぁ~はぁ~~はぁ~~」


っと生き絶え絶えに一階受付横の階段に到着階段の陰から3人が顔だけ出して・・


「あ・・安城寺っ先生!!」

「あ!!飛んだ!!」

「ジャンピング抱き着きってスゴーーーい!!」


そう麗香は一階の受付に真也を見つけた瞬間

「真也~」

って叫んだ瞬間

3メートル手前くらいからジャンプ!!

そのまま

『真也に抱き着いて麗香の顔を真也の胸に深々と埋めてグリグリと顔を左右に振って真也の体臭を嗅ぐ!!』

そに瞬間私の体を落ちないようにギュッっと抱き留めてくれる真也

『体の中に真也のエネルギーが流れ込んでくる!!気持ち良い~~~此れよ此れ!!真也だ~~いすき~~』


「う~~ん真也成分補充~やっぱり真也が居ないと私はダメね」


って顔だけ上げて真也を見つめると

「遣らかし過ぎだ麗香!!麗香気が付いているか?皆にねちゃめちゃ注目されてんぞ!!」

って私の頭を


『ポン』


『ポン』

って軽く叩きながらそう言って笑ってくる真也

『でも怒ってはいない!!凄く優しい瞳で私を見つめてくれる』

タダ・・・

私達の周りを見回すと・・

「うわ~この人垣何?めちゃくちゃ人が集まってるんだけど」

って思わず言葉に出てしまう!!

『何処の芸能人が居るの?』

って感じなんだもの!!

「だから遣らかしているって言ったろ!!」

「原因は私なの?」

「それ以外に何が有るっていうのかな?」

ってニタッて笑いかけてくる真也

「いじわる」

私はそう言って拗ねたふり


そんなギャラリーに向かって

「すみませ~~ん撮影は終わりましたので通して下さ~~い」

っていきなり真也が叫ぶと

「だ~~んだ撮影だったんだ」

「ビックリした~」

「現実にいきなりあれは無いよな」

・・・

・・・

そう口々に言って真也が歩いてゆく方向に道を開けてくれる

真也は私を抱いたまま、そのままエレベーターに乗る。

ドアが閉まると

「あはははぁ~面白かった~上手くいったろ?」

っとニッコリ!!

「ふふっ真也~楽しい~!!」

思わず真也を抱き締めて

『ちゅっ』

っとキス!!


「恥ずかしいんだけど」

「私も恥ずかしい・・」

「お前が言うな」


そんあやり取りに


2人思わず

「クスクスッ」

「クスクスッ」

っと笑いあってしまってた。


つづく・・・

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る