第50話 50.黒龍のお宝を探そう

<真也>


俺はまたまた30分近く涙と鼻水とおもらししたおしっこでぐちょぐちょになりながら放心していた。

そんな自分の情けない状況にやっと放心状態から戻り

「仕方ないだろ!!平和な日本で俺は暮らして来たんだ!!そんな俺が体長30メートルを超える黒龍と戦うなんて思う訳無いだろ!!」


とお漏らしした口実に自分で言い訳して情けなくなってしまう。

「はぁ~」

俺は俺の横に横たわる首なしとなった黒龍の死体を見ながら深~~いため息をつく


俺・・右アッパーで黒龍の顎を殴ったら黒龍の頭・・


『一瞬で爆散したよな?』


俺って強くなったのか?

今一強さって解らないんだが・・・

ラノベとかじゃさ~、ステータス画面とかが有って自由に自分のステータスとかレベルが見えるんってのが定番なんだが、俺には未だにステータス画面なんて出ないし、強くなった感覚が無いんだ。

俺って、しょんべんチビッテるような弱い奴なんだぞ?

強さが解る何か無いのかよ?

まずはこの世界で街を探してその辺を聞いてみなきゃ解らないな・・


何時までもこのまま此処でいる訳にもいかないよな・・

お漏らししたせいで、めちゃめちゃ気持ち悪い・・

『着替えは・・・有ったな~~でも麗香に貰ったドレスと下着・・・』


それを着けてる姿を想像して

『折角男の姿に戻れてるんだ!!それは無いな!!』

と頭を振って、その考えを頭の中から追い払う。


女装が癖になって、女装しなきゃ生きれなくなったら大変だもんな。


兎に角、倒した魔獣を空間庫に格納しておこう!!

売れると良いんだけど!!

ラノベじゃ冒険者ギルドとかが有って、そこで買取してくれるんだが、この異世界そんな所が有るのか?探してみなきゃな!!


『全部収納!!』


おお~黒龍も、倒した残りの魔獣も全部綺麗に格納出来たぜ!!

そう言えば・・

金龍は光物のお宝結構集めてたよな!!

あの黒龍もお宝集めてたんだろうか?


此の辺探してみるかな!!

俺は黒龍の現れた所辺りを中心に魔物に注意しながら森の中を歩き回ってみると、やはり魔物が俺の姿を発見した瞬間飛び掛かってくる。


俺も少しづつ慣れてきて、剣を使って首を狙って一閃

『スパンッ』

っと首が飛ぶと同時に体が地面に着く前に空間庫の収納

ここまできたら流れ作業!!


『もうチビッたりしないからな!!』

なんて妙な誓いを立てる俺


大分乾いたとはいえ、まだパンツ濡れて気持ち悪い!!

『早く乾かないかな~』


そう思いながら森の中を散策

俺には一つの確信が有った!!


『黒龍の住家には魔獣は寄り付かない!!だから黒龍の住家の周りには魔獣は居ない』


だから魔獣の居ない場所を探して森の中を散策


おお・・

この辺り!!

『魔獣が居ないぞ!!』



当たりだな!!

この辺を中心に探すか!!

そう思い辺りを探し回ると・・・・


つづく・・・

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