第47話 47.異世界探検ー色々遣らかしていた麗香

<麗香>


あ~帰りたい。

真也成分が足りない~~~

真也に家からテレポートで、私に与えられている個室にテレポートで連れてきてもらった。

真也は佐竹の叔父さんから朝方食事をしている時に電話が有って、販売した金塊のお金が入った通帳と印鑑を渡すって連絡があった。

それに2回目納品した金塊200本があっという間に完売してしまったので納品して欲しいとの事だった。


真也っていくら稼いでるのよ!!

最初の200億の半分100億はうちのダメ親父の借金に消えて行って残り100億

そうして昨日納品した金塊が完売して200億入って、今300億程あるはずよ?


今回倍の400本納品するって言ってたから、それが完売すると700億

私が真也を養うなんて言ってたけど、私もう働かなくても良いんじゃない?



あ~診察するの嫌だ~~

受付の話だと後30分も診察開始までにあるのに既に400人位受付に来てる・・って連絡が有ったわ。

『400人もどうやって私に見ろって言うのよ!!』

上に掛け合ってもらってるけど・・・


多分無理!!


あの人達は、下の人間の事など、な~~んにも考えて居ないんだから!!


診察5分前!!

受付から顔色を真っ青にした事務員さんが走ってきて

「受付人数が700人超してしまいました。大丈夫でしょうか?」

って態々確認に来てくれた。

まあ~事務員さんも心配してわざわざ確認しにきてくれたのね。

「大丈夫じゃ無いでしょ!!上も全然動かないんだからしょうがないわね~事務員さんを2人とパソコン2台回してもらうようにお願いして、カルテの打ち込みは全部お願いする方向で手配して」


そう言って事務員を帰してから、パソコン2台と入力人員の事務員さん2人が病室に来て待機


『あ~~嫌だ~帰りたい!!真也を抱き締めたい~』

そう思いながら・・・・

9:00時受付番号1番の患者さんから準備診察

1番野々田さん 80歳症状リウマチ

診察室に入ってきた途端に、おばあちゃんの手を握り

は~い回復!!

と言って事務員さんにカルテ打ち込み依頼


「まだ見てもらっていませんが?」

っていうおばあちゃんに

「もう痛みも痺れも無いでしょ?だから完治ですよ」

って教えてあげると

「お~ありがたや~ありがたや~本当に女神様じゃ~」

と手を合わせて拝みだしたおばあちゃん。


どんどんと

2番・・

3番・・・

真也に会いたい気持ちでどんどんと治療!!

手を握っているだけに傍からは見える

4番・・新庄さん。弱視?私の担当じゃないんだけど?

「新庄さん乱視は私の担当じゃ無いと思うのですが?」

「眼科の田丸先生が安城寺先生なら治せると紹介状を頂きまして・・・」


『あのたぬき、自分で治せないから、私に振ったな!!』


手を握って

「は~い回復」

これで完治ですよ。

「嘘みたいに良く見えます。ありがとうございました」


・・・

・・・

200番の東さん・・末期がん?私外科医よ?

「東さん、私外科医なんですけど、末期がんですよね?何でまた私の所に?」

と言うと

「安城寺先生なら治せるからと癌センターの七尾さんに紹介状を書いてもらいました」


「誰だ~~そんな先生私知らないんだけど?」


うう~面倒だ~~

「は~い東さん手を出してくださ~~い」

東さんの手を取って

「は~い回復~~!!」

「完治しました。もう大丈夫ですよ~」

「え?完治したんですか?余命1か月と言われてたんですよ?」

「とにかく完治です。もし不安ならば癌センターの七尾さんに再検査してもらってください」

って言ってカルテに完治と登録してもらう。


何で私の管轄外の患者さんが一杯来てるのよ~~

もう嫌だ~~~!!

300番・・・

400番・・・

500番・・・

600番・・・

700番・・・


うわ~~終わった~~!!

終わったわ!!全部治してあげたわよ!!


終わってみると・・

カルテを入力していた事務員さんが・・・引いていた・・・

『私は治療しただけ!!そうよ単純に治療よ!治療!』


真也に早く会いたいがために、形振り構わず治療しただけだった安城寺麗香

正直患者さんのことなど気にも留めていなかった恋する乙女


安城寺麗香

この日東○大学病院に女神さまが生まれた瞬間だった。


つづく・・・

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