第44話 44.背中合わせの脱衣所

<真也>


俺達は銀座のリリスヒルズ40階401号室に帰ってきた。

帰る前に自分の部屋の荷物は全部空間収納に入れ帰ってきた為に、速攻で男の服に着替えたさ!!

久しぶりの男の姿!!


『流石!!男の姿でいると落ち着く!!』


スカートって言うのは足元がスースーして落ち着かないんだよな。

それに俺の女装姿を嫌らしい視線で見て来る男の視線がウザい!!


荷物を部屋に取り出して男の姿に戻ってから、リビングに戻ってみると・・・

ソファーに横になって眠ってしまった麗香が居た。


ソファーに近づいて麗香の寝顔を改めて見てみると


長く少しカールのかかった薄茶色の髪

手入れが良いのか、サラサラでキューティクルがCMの宣伝見たくキラキラ輝いている。

『改めて近くで見ると綺麗だな』


今日一日めちゃくちゃ色んな事が有ったから、麗香も疲れたよな・・

『麗香の部屋に連れて行って寝かせてやるか』


服は・・・そのままで良いよな?

まさか幾らなんでも、全部俺が着替えさせる訳にはいかないだろ!!

ソファーの上で眠ってしまった麗香をお姫様抱っこしたまま麗香の部屋?一応ベッドを置いている部屋に連れて行ってベッドに寝かせてタオルケットを掛けておく。


う~緊張する~

俺って考えてみたら、麗香以外で女性とこんなにも密着した事無かったんだよな・・

『好きって行為を向けられる事自体は嬉しいんだけどな』


いざ・・女性と向き合うと、俺何して良いか解らないんだよな

うをぉ~俺はどうしたら良いんだ~~~!!


いけないいけない!!

変な気を起こして襲いたくなる前に退散!!退散!!


・・・


久しぶりに風呂に入って寝よう!!

そう思ってお風呂場に!!


う~ん今一解らん!!

うちの家の風呂の給湯器と全然違うのだ!!

もしかしてビル全体・・完全給湯?

お湯は・・


何とか色々といじくりまわしてたらお湯張り成功

なんとかなるもんだ!!

でもさ~めちゃめちゃお風呂広いぞ!!

一人で入るにはめちゃ広すぎ!!


シャワーで洗い流してから湯船にゴー!!

『気持ちいい~ジャグジーまであるじゃん』


お風呂に入ってのんびりしていた時

「真也、私も入るね」

お風呂の外の脱衣所で麗香の声がした。


「お・・・おいま・・待て~~」


そう言って慌ててお風呂から出て扉を開けると


「キャーーーーーーーーーーーーーーーーー」


一瞬で響く麗香の悲鳴

お風呂の外の脱衣所には既に全裸になった麗香の姿があった。



『しっかりと俺の網膜に焼き付いた麗香の全裸』




俺は一瞬で俊足で走り込みそんな麗香と背中合わせに!!


『背中に感じる麗香の肌と温もり』


「麗香は・・恥ずかしすぎるだろ。無理をしなくていい。まだあってから3日しか経ってないんだ。今の状態俺心臓麻痺起こしそうな位ドキドキしてんだぞ。少しづつで良いから焦らないで2人で愛していこう麗香」


って俺は言いながら背中合わせの麗香の手を握る。

「うん・・こんなに恥ずかしいとは思わなかった。今まで真也が女の子の姿だったから大丈夫だと勘違いしてたみたい。真也を見た瞬間私も気絶しそうだったわ。

真也はやっぱり男の姿の方がかっこよくてドキドキする」


『俺男の姿で居ても良いって事なのかな?』


そう思っていると

今度は背中合わせだった麗香が体を反転して抱き着いて来て


「真也の体たくましくて暖かい」


俺は突然の事に頭が真っ白に!!

「麗香、いくら何でもこれはヤバすぎ!!胸が!!胸が!!背中に当たってる」

「えへへっ。私を一杯感じてね。今は此れが精いっぱい。私も足がガクガクしてるの。私がお風呂に入ったら着替えて出てね」


って言って、麗香はお風呂に駆け込んだ。


つづく・・・

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