第42話 42.愛崎家麗香爆突撃ー私料理出来ない!!
<麗香>
今日のしほ、何時もと違って凄く綺麗!!
最初会った時は、こんな感じじゃ無かったハズなのに・・
何が違うと言われると・・
そう・・
一瞬で引き込まれてしまう魅力?美しさ?
一番近いのは
『超人気アイドルみたいな体の中から溢れ出る人を一瞬で引き付けるオーラ』
と言えば解るかな?
出会った時には感じなかったのに・・
今は凄く殻が居て見える!!
今は女の子の姿をしてくれているけれど、それでもこんなに惹かれちゃう
『男の真也の姿に戻ったら、私恥ずかしくて真也を直視できないかも・・』
うわ~
それを考えただけでドキドキしてきちゃった。
真也?・・今は『しほ』と呼ぼう!!
真也って口にしただけでドキドキしちゃって意識してしまうから!!
しほが私とこのリリスヒルズの40階に住むって事をしほの両親に報告しに今日2回目となるお宅訪問
私はマンションのドアを開けようとしほの手を引いて玄関に歩こうとした私は
「麗かこのまま行くから良い」
って私を突然抱き締めたしほ
「え・・え・・ええええええええ~」
っと驚きの声を上げた瞬間
『目の前がグラッっと一瞬揺れた』
そして次の瞬間には真也の部屋に立っていた私達
「こ・・こんなの有りなの?」
「有りで~~~す。こっちの方が早いでしょ?」
私の前で体を放し腰を折って下から私の顔を覗き込んでくるしほの女子力は半端ない!!
「か・・可愛い」
思わずそんな言葉が漏れてしまう私
「ありがと」
そう言ってしほは私の手を今度はしほから握り真也の部屋から出て階段を下りてリビングへ
私は・・
そういえば、真也の事全然知らない・・・
理工学部・電磁波研究施設の爆発で瀕死の全身大火傷を負って本当なら死んでもおかしくない状態の真也が私の所に運ばれてから驚異の回復力で30分程で完全回復してしまった事・・真也は今でも私か治療したって思ってる。
そして私の両手に付与した治療魔法
この地球上ではあり得ない魔法・・完全異世界の産物
お陰で私は女神様なんて呼ばれ始めてる・・・私の力じゃ無いのに・・
そして何も持っていなかったハズの真也が何処からか取り出した金塊
佐竹のおじさんの問いに
『異世界?』
なんて言葉を濁したけれど・・・多分本当の事かも・・・
真也は謎が多すぎる・・
でも私をどん底の淵から助け出してくれた白馬に乗った王子様
だからどんな事があっても、この機会逃したくない!!
私が妄想の世界にどっぷりと入り込んでいた時、しほは一階部分を私を連れまわしながら家族を探していたみたいだけど
「まだ誰も帰っていないね。それじゃ~一緒に食事でも作ろうか?」
ってしほが提案
私は・・
『今までお手伝いさんに全部任せていたから・・料理が出来ない~~~どうしよう』
一瞬で体の中から血の気が引いてくる。
「大丈夫、麗香みたいなお嬢様は料理なんてした事無いんだろ?帰宅部だった私が料理は出来るからお料理此れからは一緒に頑張りましょ麗香」
と女子力全開のしほ
「しほは男の子だったのに?」
「女の子が欲しかった母親が2人目が出来た時に私が男だった為に凄く落ち込んでて、そんな母親の為に一緒に料理を始めたの。その内麗香も出来るようになるって」
「本当に?」
「じゃ~今日は失敗しても大丈夫なメニューにしようか。切って入れて煮込むだけのカレーだったら麗香も出来るでしょ?」
「あ~小学校の臨海学校の時にやったからカレーライスだったら大丈夫」
「じゃ~今日はご飯多めに炊いちゃおう」
つづく・・・
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