第40話 40.揶揄われているんじゃないかと不安なんだ

<真也>


俺は・・・

「俺は結婚したい!!

麗香の言葉が本当だったら凄く嬉しい。

でも俺達が出会ったのは3日前

まだ自分の気持ちがどんな物なのかさえ解らない状態でさ・・・

此れが俺の初めての気持ち、多分初恋なんじゃないかと思う。


俺は麗香の言った気持ちが凄く嬉しい反面、俺が18歳に子供だから揶揄われてるんじゃないかって、麗香の言葉を全部信じるのが怖いんだ。

信じて捨てられたら今の俺は精神的に立ち直れない。


麗香、俺はどうしたら良い?」


って本音で聞いてみる

「そ・・そうだよね。

まだ出会って3日、それで信じて欲しいって言うのは厳しいのかな?

多分ね・・

今まで私も結婚なんて思ってもいなかったの。

だけどね・・

幸せだなって思ってた生活なんて、ほんの些細な事で一瞬で壊れてしまうって解ったの。

父親の暴挙で85億もの借金が出来て、その穴埋めに私を身売り同然で白鳥に売ろうとしてたのよ?

一度医師会絡みの結婚式で顔を合わせた事有るけど・・

はっきり言って、オークよ?お相撲さんには櫃例だけど、お相撲さんの体に豚の顔が付いているって感じの人だった。


私だって、好きになった人と結婚したい。

真也も私の父親を見て解ったでしょ?

今回100億出して、一応今回の縁談結婚は破棄出来たわ。

借金は作るし他に愛人を作って子供を産ませるあのダメ親父よ?

また都合悪くなったら何を言ってくるか解らない父親に、自分の人生をめちゃくちゃにされたくないの。


だから偶然爆発に巻き込まれた真也を窓から見つけて、運んでもらった偶然の出会いを大切にしたい。真也に出会ってからこの3日凄く楽しかったし幸せだった。

だから今の幸せを無くしたく無いの。


私と一緒に一生居て欲しい・・・だめかな?」


って今にも泣きそうな表情で俺の手をギュッと握ってくる麗香


「こんな俺でも良いのか?」

「うん」

「麗香の下着身に着けたいから、女装して麗香にパンツを脱いでもらったら喜んでクンクンするような変態だぞ」

「うんそんなド変態が好き」

「あのな、そこは少し諫めるところじゃ無いのか?」

「ううん。もっともっと真也をド変態に調教する。私の下着がないと生きていけない体にしたい」


「あのな・・さっき『麗香の下着身に着けたいから、女装して麗香にパンツを脱いでもらったら喜んでクンクンするような変態だぞ』って言ったのは有る意味嘘だ。麗香の本気を確かめたかっただけだから本気にしないでくれ!!だからド変態に調教するのは正直止めてくれ・・これでも麗香の前ではカッコいい男で居たいんだぞ?俺を裏切らないなら、麗香の好きにしてくれ。俺はどうしたら良いんだ?」

「私は絶対に裏切らない。約束する。だから私と一緒に此処に住んで・・欲しい。そして父親が今回みたいな事をしようとしたら、今回みたいに助けて欲しい」


そう言って俺の瞳をじっと見つけて来る麗香


「解った。でも俺の家族に説明しなきゃいけないから一度帰るぞ」

「じゃ~私も一緒に行く」


そう言って俺に抱き着いて来た麗香

そして

「こんな風にしてると百合に見えちゃうね」

って一言爆弾投下

「そこで落とすのは止めろ!!」

「だって可愛いわよ?し・ほ・ちゃん?」


つづく・・・

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