第37話 37. 縮まる2人の距離

<真也>


ど・・どうするんだ~~

け・・結婚!!

降って沸いたような麗香の意に沿わないお見合い結婚話をぶち壊す為、勢いで一気に話を決めてしまったか・・・

気が付いたら俺は・・


『麗香と俺は結婚する事になっていた!!』


それも今日!!

今日引っ越しして・・

麗香と今日から一緒に住む!!


おい!!

これってもしかして・・


『初夜?』


初夜って・・どう・・どうしたら良いんだ?

それに初夜って何を?するんだ?

『誰か教えてくれ~~!!』


麗香と出会ってまだ3日目

3日で結婚って有りなのか?

まあ~最初は麗香が俺が倒れているのを病院の窓から偶然見つけて治療したのが俺と麗香の出会いなんだが・・

最初は気まぐれの悪戯で俺に声を掛けて来た麗香の行動と言葉に恋愛感情は無いんだと、解っていながらそんな麗香に次第に惹かれていた俺。


気が付いたらそんな麗香を好きになっていた。


『たぶん・・此れが俺の初恋』


でも何時から、麗香は結婚したいと思う程に本気になったんだ?

多分今回の白鳥病院の御曹司の卓志との望まないお見合い結婚話を押し付けられそうになって危機感を抱いた?


俺は昨日佐竹さんが全部販売してしまった金塊200本の補充をした後、100億のお金の処理をしている佐竹さんと麗香の親父さんを残して麗香と応接室を後にして麗香の車へ・・

応接室を出た瞬間麗香が俺に手を差し出してきてビックリ・・


多分・・手を繋げって事?

そう思い麗香の差し出した手を握ると、恋人繋ぎで俺を引っ張ってゆく麗香

情けない恰好?って思い麗香の横に並んで腕を絡める俺

麗香にビックリされたけど・・・良いよな?


『あえて確認を取らない!!ここで良いよね。なんて確認なんてヘタレだぜ!!』


車に着くと俺は助手席へ

麗香は運転席へと別れ、車のキーを回しエンジンをかけ

「家まで送るわ」

っていう麗香の言葉に

「良いよ麗香と一緒に病院まで連れて行って、そこから一人で帰る」

と言うと・・・・

自分のスカートの中に手を突っ込んで


『もぞもぞと・・・』


そして足から抜き取ってきた純白のショーツを俺の手に握らせた瞬間、俺に抱き着いてきてキスを・・

最初は

『気のせい?』


って思ってた麗香の舌が次第に俺の唇を割ってはいってきた・・・

次第に絡み合う舌と舌・・・

それだけで頭が真っ白になり俺の気が遠くなる


どれくらい時間が経ったのさえ解らない・・

気が付けば車は発車され麗香は大学への道を運転していた。


俺は・・

麗香にキスされて・・・

舌を入れられてキスしている間に気絶していたみたいだ。


俺の横で運転している麗香を見ながら

「麗香って凄く綺麗だな」

って言葉にしていた俺


「な・・なにいってるにょ・・ははじゅかしいじゃない」

って麗香は真っ赤になってる

『か・・可愛いな』


と思いながらも

言葉にはしない

「麗香、本当に俺で良かったのか?」

ってただ気になって聞きたかった事だけを聞いた。

麗香は前を見て運転しながらも


「しほがいい」


って一言

「お前な~そこで落とすなよ!!そこは真也が良いって言う所だろ」

って返すと

「そうでも言わないと・・は・・恥ずかしいでしょ」

俺も・・


「確かにな・・・俺はまだ正直実感わかないんだが・・とりあえずよろしくな!!おれの奥様」

っておどけて言うと


「バカ!!でも・・おくさんって呼んでくれてうれしい」


って言った瞬間

麗香が横を向いて


「ちゅっ」


っとキス


俺は恥ずかしすぎて・・何も言えねえ~~ぇ

結局病院の駐車場に着くまで2人とも真っ赤になって口を開かなかった。


つづく・・・

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