第26話 26.貴金属店にて

裕子のバカ・アホ・アンポンタン

何で裕子と彼氏で私を虐めるのよ!!

「あの孤高の麗香に彼氏が出来たのか~麗香を落とした彼氏みてみたいな~」

なんて・・・

まだ彼氏じゃ無いって言ったんだけど!!


「こんな凄いネックレスを気のない人に上げるはずがない!!」

なんて裕子と彼氏の武が盛り上がってしまって大変だった。

因みに裕子と彼氏の武は同棲・・しているらしい


『凄い!!』


結婚する前に同棲だなんて・・・

2人は結婚式はあげないかもしれない・・なんて言ってた。

はぁ~結婚か~


真也は・・

唯一年下が気になるんだよね~

それに学生だし・・・

甘えられないし・・・


『是非彼氏を紹介してくれ』


っていう2人の言葉を適当にはぐらかして、銀座の有名な


『ジュエリージュエリー』


の速攻で到着

此処のジュエリー店は父と昔ながらの付き合いが有る古株のジュエリー店だ

店内に入り

「佐竹の叔父様お久しぶりです」

と挨拶をすると50代半ばの男性に挨拶をする。

「いや~麗香ちゃん久しぶりだね~今日は、結婚指輪とかの下見かい?」

なんて冗談を飛ばしてくる佐竹さん。


「いやですよ~結婚なんてまだまだですよ。今日はちょっと秘密のお願いに来たんです」

と言って裕子に作成してもらった『ラディア・マテリアル研究所』の鑑定書を佐竹の叔父さんに見せると・・


「これは本格的な鑑定書だな。此処までして鑑定書を作った品物は有るんだよね?」

「えぇ~此処に」

と言ってスポーツバックをポンポンと叩いて見せると・・


「じゃ~奥の商談室に行こうか、灘部さん暫く接客お願い出来るかな」

と女性の店員さんに接客をお願いして奥の個室になった商談室に叔父さんに案内されてはいった。


一瞬佐竹の叔父さんと目が合って暫くの沈黙・・

佐竹の叔父さんも本格的な鑑定書の為にどんな物が出てくるのか緊張しているみたい。

私の差し出したスポーツバックを持った途端、


「うをぉ」


っと声を上げた途端に体を引きつらせた。

改めて机に上にスポーツバックを置いてファスナーを開けると


「こりゃ~凄いな」

といってスポーツバックから金塊を取り出して機械を取りにいって鑑定

「本物だな。麗香ちゃんこれ一本で1億超えるよ。これ以外にはあるのかい?」

「明日依頼人連れてこようか?」

「明日18時に此処に来れそうかな?この一本は預かって良いかな?」

「売れるようなら売って良いって言ってたわ」

「じゃ~早速手配してみるよ」


と話は纏まったんだけど・・

佐竹の叔父さんがまたまた

「麗香ちゃん綺麗なネックレス・・」

って目を見開いて・・


叔父さんが固まった!!


そして復帰した瞬間

「ちょ・・ちょっと麗香ちゃん!!そのネックレス叔父さんに見せてくれないか?」


と驚いたようにせかすので、叔父さんにネックレスを渡すと

「こ・・これは凄い!!凄いよ!!麗香ちゃん!!此れオークションに出したら最低価格10億は行くよ!!麗香ちゃん売り気は無いかね?」


『10億!!』


その叔父さんの言った金額にビックリ!!

でも

「それは、ある人から頂いたのでごめんなさい」

って謝ると


「そっか~そうだよな~麗香ちゃん、彼氏が出来たんだ~そりゃそうか、いや変な事を言って済まなかったね。忘れて欲しい」


つづく・・・

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