麗香政略結婚の危機

第27話 27.麗香に突然降って沸いたお見合い話

<麗香>


そう昨日真也から携帯タブレットに変更できたってメールが来てから、真也にLINE設定させてやり取りしてたら気が付いたら朝の1時過ぎてたから、金塊何本販売に出せるのか叔父さんから聞かれてたけど、聞くの忘れちゃってた~~


『私のドジ!ドジ!ドジ!ドジ!ドジ!』


今日17時に東○大学病院で待ち合わせして、叔父さんのジュエリージュエリーに行くからその時、確認してもらおう!!


私は東○大学病院に出勤して、順調にボロを出さないように外来診察

『今日は完璧!!』

なんて思っていたら・・・


昼休み想定外の父親が

『話がある!!』

って来て応接室を借りて話を聞いたんだけど・・・


突然父親から


「お前にはお見合いをしてもらう!!」

って一方的に宣言されてしまった


私は当然!!

「冗談じゃないわ!!私は嫌よ!!お見合いなんて絶対に拒否!!」

「お前に拒否権は無い!!今、安城寺病院の経営は危機的状況で50億の借入金が有る。毎月相当な金利を払っているが金利を払うだけで手いっぱいの状況だ。

この為、白鳥病院の長男、卓志タクシ君と結婚、し血縁関係を築いて白鳥病院の支援を受ける事にした」

「何で私がそんな男の所に嫁がなきゃいけないのよ!!絶対に拒否!!拒否よ!!それになんで50億もの借入金が有るのよ?安城寺病院自体は利益出てるでしょ?」


すると父親はバツがわるそうな表情で


「そ・・それはだな・・・」



え・・言い及んだ!!何か曰くありそうね・・まさかとうあお香けど・・

「どうしたのはっきり言いなさいよ」

「資産運用で失敗したんだよ。今は子息を払うだけでいっぱいいっぱいな状況だ。だからどうしても白鳥病院の長男との結婚を成功させて血縁関係を築かなきゃいけない!!

これは決定事項だ!!

それとも、50億お前が用意してくれても良いぞ?それならばお前の自由にしてやろう。

今の予定では8月10日ドリアナホテルで10時からお見合い予定だから、また連絡する」



と言い放ち父親のタケルは帰っていった。

父親が部屋を出て行った瞬間、一気に涙が溢れだした・・・

な・・何で、父親の借金の為に私が結婚しなきゃいけないのよ!!


・・・


・・・


・・・


・・・


空しい・・


はぁ~


それにしても 白鳥病院の長男・・

あ・・

学会で一度会った事あったっけ・・

顔は・・中の下


でも!!


豚よ豚!!

あの『お相撲さんみたいな体型』

あんなのに乗っかかられたら、私潰れちゃう~~~~


絶対に嫌~~~~!!


糞親父~~~

自分のミスを人に押し付けて良くもまあ、のうのうと私に指図出来る物ね!!

もう嫌だ~~家出して何処か遠くに行って細々と暮らそうかな・・・


・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・


それから、私は夕方真也が病院の受付に来て呼び出されるまで、一切の記憶が無かった。


つづく・・・

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