第21話 21.山頂の○○○○!!やっぱりフラグは立っていた!
注意しながら周囲を警戒し魔獣を見つけたら即時に殲滅
『先手必勝!!』
攻撃される前に殲滅!!
近づく前に見つけて
『砂利石砲!!』
剣での接近戦なんて、今の俺には怖くてできねえ~~
でも何時までも、そんな事も言っていられない・・
急に間合いに入られたらどうしても剣で戦わない時が出てくるハズ!!
戦いに馴れたら、少しづつ戦闘経験積み重ねて行くべき・・・だろうな
あの理工学部の電磁波研究室のミスでこの異世界に飛ばされた時には、流石に恨んだものだが、こんな能力を扱えるようになったんだから、逆に感謝だな。
しかし!!
今は何が起こるか解らない異世界!!
死にたくねえ~
生き残る為には、用心しながらゆっくりと進むしか無い
・・・
・・・
注意しながら、相変わらず続く100メートルの大木が続く森をあれから30分近く魔獣を出会いがしらに砂利石砲で頭を打ち抜いて狩りながら歩いて来たが、気のせいか魔獣に遭遇する回数が進むにしたがって極端に少なくなってきた。
新色の毛並みをした5メートル級のゴールドウルフ20匹程の群れに数度は遭遇したが、初回のように動けなる程の疲れは出なかった。
俺自身の体が馴染んできたせいなのかな?
それともラノベでは定番のレベルアップとか?
この世界にもレベルアップとかいうシステムはそもそも存在するのか?
この世界の人間に会って聞きたいけれど、何処まで行っても同じような景色で人里に出る様子は全く無いんだよな~
『MAP機能とか無いもんかね~』
ってさっきから俺、ラノベの世界の事を基準にしてるな。
そう考えると、俺はラノベにドップリと毒されているな俺
携帯とかパソコンとか電子機器の溢れる情報世界の常識なんて此処は皆無だろうからな
『カーナビとかこの世界でも使えたら良いんだけど、人工衛星何て無いしCPS使えないから・・・無理か・・』
そんな事を考えながら森の中を進んできたが・・・
なだらかだった地形が少し急斜面になってきた気がしだしてから、魔獣が一匹も出なくなった・・・
そして100メートル以上の大木の森は次第に低くなり・・
森が突然開け直径50メートル程の小さな泉が眼前に広がっていた。
そしてその奥は傾斜30度程の岩肌の急斜面が200メートル程続いている
其の上が山頂みたいで下からは見えない。
頂上まで上がってみないと全体は見渡せないか・・・
でも高さ200メートルくらいありそうだしな~
岩だらけだし・・
低い木も生い茂ってるみたいだし
『結構登りにくそう・・』
この岩山を上がる前にこの泉で休んでゆくか!!
そう思って泉の周りを見渡すと・・
普通泉が有れば水を飲みに来る動物が居るハズなのに・・
動物一匹居ない!!
鳥の鳴き声さえしない?
これって相当に不味くね?
でも動物が居ないせいか、泉の周りには木々にいっぱい生った果物の木々が生い茂って甘~い香りを漂わせているが・・
『こんなにいっぱい色んな果物が・・食べれるのか?食べた途端にあの世行き・・とかは無いよな?』
こんな時鑑定能力とか有ったら最高なんだけど・・鑑定能力なんてラノベの世界の話だからな
取り合えず空間収納で有るだけ収穫しておいて、この世界の人間に会った時に聞いてみる?
『俺回復魔法があるあら、食べて死にそうになったら回復?ちょっとだけ齧っただけだったらそんなに影響は無いんじゃ?・・・
兎に角、収穫してから考えよう!!』
って事で
『有るだけ収穫!!』
大量!!
大量!!
これが全部食べれる物だったら超~~嬉しいんだけど・・・
『全部毒リンゴっぽい物だったら俺、泣くからな!!』
兎に角、一気に岩山の上を確認だ!!
山頂で確認したら今日は帰ろう!!
と決心し、勾配30度を超える急傾斜を一気に駆け上がる俺
『俺ってこんなに体力有ったっけ?』
なんか体が軽いんだけど?
『気のせい!!気のせい!!一気に体力が上がるなんてあり得ねえ~~』
足場の悪い岩山を一気に駆け上がり
『ジャーーーーーンプ』
そしてポーズを決めて着地~!!
『心の中で100点満点!!』
って思わず呟いてしまう俺
人に見られていたら・・恥ずかしくて死ぬ~~!!
俺が頂上に着地した瞬間
『ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーー』
膨大な火炎が俺を包もうとしていた
つづく・・・
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