第20話 20.森の中~魔獣さんがいっぱい!!魔獣デカすぎ~~!!
平和な日本で生まれて育ってきた俺にとって、異世界とは生きるか死ぬかという弱肉強食の世界だった。
『うわぁ~怖くてしょんべんちびって腰抜かしたのは、生まれて初めてだぜ』
ラノベの異世界転生なんてチート能力で無双して、バッタバッタと魔獣をやっつけている小説が殆どなのに!!
『話が違うじゃん!!』
ラノベ作家よ、嘘つくんじゃね~!!
俺は死にかけてんだぞ!!
まあ~小説の世界じゃ何書こうが自由だもんな。
一度、ラノベ作家に
『これが異世界だ!!』
って見せてやりたい気分だぜ
しっかし・・・
『冷てぇ~~~漏らしちまった・・・こんな事なら着替え持ってくるんだった』
準備万端だと思ったんだけどな・・
麗香には絶対に言えねえ・・
麗香・・俺の事、な~~んか、からかってる感じがするんだよな
言葉では、凄い事いってるんだけど・・
本気じゃない?
そりゃ~麗香って俺よりも断然に年上なんだもんな
麗香にとっては、俺なんて子供?なんだろうな~
悔しいな・・
女医さんだもんな~
麗香って超~~優良物件?
付き合ってる人・・居るのかな?
『キス・・・されたよな・・』
あれ・・したいって麗香にいったらさせてくれるのかな?
でもそうなったら・・結婚?とか前提だよな?
うをぉ~~~何考えてんだ~~俺~~!!
ヤバいぜ!!
ギンギンに・・ピー
いかんいかん!!
こんな所で、変な事考えてたら即死に直結だからな!!
自分を鍛えるしか無い!!
頑張るしか・・ないよな!!
『よし!!やるぞ!!ガンバレ俺~~!!』
そう思い、やっと立ち上がる。
あの魔獣も格納しとかなきゃな
このままにしてたら、血の匂いで魔獣が集まってしまうんだろうな
ラノベの定番?
『異空間格納!!』
はぁ~
剣で切り裂いたら、魔獣の毛皮や素材が傷んでしまうな・・
やつぱり効率を考えたら
『砂利石砲』
が最適かも!!
練習有るのみ!!
兎に角、魔獣が現れたら焦らずに、正確に対応出来るように慣れなきゃ!!
そう思って、辺りを警戒しながらゆっくりと歩いてゆく
「ミシッ」
「ミシッ」
「ミシッ」
・・
自分の足音が魔獣の足音に聞こえちまう・・
もっと集中しろ俺!!
「バキッ」
音がした瞬間にその方向に視線を移す
体調10メートルの白豹!!
『シュポッ』
秒速1372メートルの速さで白豹の眉間を打ち抜いていた。
その瞬間
『ドスン』
っと地響きを立てながら地面に倒れる白豹
即時に空間収納庫へ収納
3体目になると大分、索敵・魔獣発見・攻撃・収納の連携が出来てきた。
しっかし、この森の魔獣って地球の生物の10倍くらいの大きさがあるんじゃ?
再度獲物を探して歩き始める俺
「ミシッ」
「ミシッ」
「ミシッ」
「ミシッ」
・・・
「バキッ」
その音に辺りを見回すと・・・
「うをぉ~囲まれてる!!」
俺は一瞬で大欣の毛並みをした体調5メートル以上の20頭近くの狼に囲まれていた。
こんなの無理~~
無理でもやらなきゃ死ぬ!!
ううう~
20頭全部に集中!!
仕掛けられる前に殺す
20頭全部の頭を狙って
『砂利石砲』
『プシュッ』
『プシュッ』
『プシュッ』
『プシュッ』
『プシュッ』
『プシュッ』
『プシュッ』
・・・・
同時に射出される砂利石は確実にゴールドウルフの眉間を貫いて悲鳴を上げる暇もなく
「ドスン」
「ドスン」
「ドスン」
「ドスン」
「ドスン」
・・・
っと音を立てながらゴールドウルフの体が地面に沈む。
一気に20個の砂利石の同時射出を無理やりした為に、その反動でその場に思わず座り込んで
「はぁ~」
「はぁ~」
「はぁ~」
「はぁ~」
っと深く息をする。
『き・・・キツイぞ』
辛い体を何とか動かしながら、狩ったゴールドウルフ20頭を異空間収納庫に収納して、朝買ったサンドイッチとスポーツ飲料をだしてエネルギー補給
「ウメ~~」
一仕事した後の食事ってめちゃめちゃ美味いぞ!!
これが生きてるっていう実感だな。
一つ一つの魔物との戦闘ならば左程疲れなくなってきたが、流石に同時戦闘ってのはキツイ
ヂュアル処理だもんな
俺の頭の中もCPU複数欲しいな
10分くらい休憩をしてやっと体力が回復してから再度異世界の森を探索開始。
魔獣を見つける度に
『砂利石砲』
で仕留めてゆく
『慣れれば楽勝?』
いかんいかん!!
つい気がゆるんじまったぜ
注意一秒、ケガ一生!!
油断大敵だぜ
大分森の中を進んできたが、あれから100匹以上魔獣を倒している
でも何で魔獣って大きいんだ?
小さいもので高さ5メートル
普通の魔獣で高さ10メートル程度
あのスライムは桁違いに高さ20メートル以上はあった・・ハズ
普通の魔獣で高さ10メートルってどんだけだよ
まあここの森の木の高さが100メートルって考えるとまだ小さいのか?
って事はまだまだデカい魔獣が居るって事なのか?
つづく・・・
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