第18話 18.麗香は真也を虐めたい

<麗香>


う~ん、眠い・・・

流石に朝の1時過ぎまで、真也とLINEしてたのはキツカッタ~~

真也・・不思議な子だったな


昨日、東○大学病院の入院患者さんの検診で病室の廊下を歩いていたら、突然


「ドーーーン」


っていう爆発音と共に東○大学、理工学部の電磁波研究室のプレハブの2階建ての建物が突然爆発

それと共に電磁波研究室の周りの建物のガラス窓が一気に割れる音


病室の廊下の窓から、爆発して跡形もなぬ吹き飛んだ理工学部の電磁波研究室の建物の近く殆ど全裸に近い男の人が倒れているのを発見


瞬時に携帯端末を取り出して、東○大学病院の救護班に連絡して状況を説明すると同時に倒れている人を即時に抑えた手術室に運んできてもらうようにお願いした。

そして手術室に運ばれて来た殆ど全裸の遺体?をみて絶句した。


即時に背中にかるっていたバッグから東○大学の学生証をを見つけて

『全身大火傷で危ないかも』

と・・・

両親に連絡をお願いする。



倒れていたのはどうも男の人?(殆ど燃え尽きた下着に隠れたピーが付いていたから・・)

全身酷い火傷で息もしていないように見えた

その時、私は直感したわ!!

『この子、可哀そうだけど死ぬわね』


そう、心臓の蘇生をしても全身大火傷で助からない・・・

患者を診て一瞬出そう思った。

どうせ死ぬだろうけど・・

心臓マッサージと、酸素吸入で応急処置を

そう思い準備に取り掛かろうとした時


「ゴホッゴホッ」


っと全身大火傷で焼け爛れた男の子が咳き込んで、そのあと大きく息をしだした。

『何?何?何?何?何?何?~~~』


そう思っている間に今度は、全身の大火傷が無くなっていってる?

『そんなバカな?』


と思う間もなく、顔も焼け爛れて容姿も解らない状態が・・

徐々に整った顔立ちに!!

『この子凄くハンサムじゃない!!』


くッ~~~~

此れで、私より年上だったなら

『運命の出会い』

だったかもしれないのに悔しいわね


全身大火傷で心臓停止していた人間が30分で完全回復していったのよ!!

信じられる?

『この子一体何者?』


完全に回復したのを確認して、大学病院側に真也に治療が終わったからどうしたらいいか確認したら個室に移動させて欲しいと連絡が帰ってきてみっくりしたけど、全裸だった男の子に寝巻を着せて個室に移動させたわ。

今回の落度は大学の安全管理に問題があった。

だから今回ケガをした人の治療費は全部、大学側が持つとの通達があった。


今回の理工学部、電磁波研究室の建物の爆発被害で

理工学部、電磁波研究室で作業していた3人はバラバラのミンチ肉片になっちゃって看護師達が医師の指導の下、肉片回収作業を夕方近くまで行っていたわ。


あとは、大学が夏休み中だったという事もあってか周りの建物の窓ガラスが爆風で割れてしまい飛び散った窓ガラスで軽症の切り傷を負った人が50人位いて一時病院もパニックで騒然とした状態だったけれどお昼くらいには落ち着いた感じ。


大学が夏休み中でなければ全員授業に出てきていただろうから200人くらいはけが人が出てたんじゃないのかな。

夏休み中に事故が起こったのは、不幸中の幸いって感じかも!!


個室に真也を移動して容態をみていたんだけど・・

真也って顔立ちが整ってて凄く可愛い!!


そう意識したら、真也の下半身をさわってシコシコしてた私

『うわぁ~何してんだ~私!!』

って思ったものの・・

眠ってるから良いわよね?

ってついついやっちゃってたら・・

『真也が起きちゃったのよね~』


私のバカバカ!!!

気づかれる前に止めておくべきだった・・

ついつい・・・

私の物にならない?

って聞いちゃった。

でも

「安城寺先生?俺のピーをシコシコ扱きながら聞いてきても説得力皆無なんですけど?」


って言うから虐めたくなっちゃって

「あ~これね。真也のピー凄くおっきくて握り心地良いの入れて良い?」


って言ったら、真也真っ赤になっちゃった。

『うふっ~可愛い~苛めがいありそう~楽しい』


って思ってたら真也の両親が入ってきてビックリしちゃっった

『真也が死にそうだって連絡とってもらってたんだ・・両親も聞いたときはビックリしちゃっただろうな~心臓止まってたし!!』


私はバツが悪くて、挨拶もそこそこに病室を出て電磁波研究室の建物の爆発で割れたガラス窓の破片でケガした軽症者の治療に加わった。

そして落ち着いた頃、真也の病室に行ってビックリ!!

真也がベッドに寝たまま、金の延べ棒を両手で高く上に掲げて眺めていたのだから!!


『そんな物何処から出したの?』


と慌てて聞きそうになる心を抑え

「真也君、その両手に持ってるのは何かな~~?普通の金の延べ棒じゃ・・・無いわよね~」

って真也の顔を覗き込みながら笑顔で聞いてみた私


私はそんなに気にしていなかったんだけど、私が真也君の顔を覗き込んだ距離が近かったせいなのか、真也の顔が真っ赤に染まってたのよ!!


『凄く可愛い~一番最初に冗談で言った『入れてみる?』って聞いた言葉本気にしちゃったのかな?あれ冗談のつもりだったんだけど・・・うふっ、苛めがいがあるな』


ちょっとからかってみようかな?

キス・・とかしたら、真也私に本気になっちゃうかも!!


全身大火傷の全裸状態で見つかって、背中に背負ってたバックに入ってたのは壊れたパソコンと、壊れた携帯電話、そして定期と学生証だけだった。

本当ならば、あんな金の延べ棒持ってる訳がない!!


いっその事、私のペットにしてもいいかも

従順な真也犬

いいわ~


まずは名前呼びからねって思って、無理矢理に『れいか』って呼ばせてみたけど、凄く恥ずかしがってた。


『うわ~~可愛い~~』


もう調教しかないわね。

従順な真也犬


良いかも!!

「安城寺先生?この金の延べ棒・・鑑定とかして内緒で売れる所とか~~知り・・ませんか?」


ってバツが悪そうに聞いて来たのよねあの子

私に弱み?握られちゃったから、開き直っちゃったのかも


「良いわよ~条件次第でその金の延べ棒換金してあげても良いわよ~?」

って言って

キス・・してあげたら、もうおどおどしてしまってた真也

私もどうかしちゃってたんだ。

キスなんてしちゃうなんて・・・


まあ換金は、父親の同級生が銀座で貴金属店を経営してて、

「麗香ちゃんも金の取引やってみない?」

なんてお店にいくたびに聞いてくるのよね。

だから換金はすぐにやってあげれるのよ!!


でも先に大学時代の同僚にマテリアル研究所に勤めてる友達がいるから、その子に鑑定書を作ってもらわないといけないんだけどね。


今日の夕方でも言ったら直ぐに作ってくれるハズ!!


「で俺は麗香に何をしたら良いんですか?」

ってあの子聞いて来たのよ

うんうん~良いわ良いわ

ちょっと虐めちゃおっか・・

「貴方の子供が欲しい」


って私が言ったら

真っ赤になってオロオロしてしまってるの

『本気にされちゃった?かも?』


どうかえそうか、まあ冗談って言っちゃえば、無かったことになるわよね。

冗談って言ったら真也が拗ねちゃった・・

へぇ~本気にしてくれたんだ~悪い事しちゃったかも!!


ちょっとだけ、私の悩み言ったら、考えてくれるかな?

解決する訳じゃないけど、真也が相談してくれたって喜んでくれるだけで良いわ。


そんな軽い気持ちで

「怒らない~怒らない~本当はね~私此処の病院で名医って呼ばれたいのよ。父の権威でこの病院に入れてもらったけれど、このままじゃ来年当たり地方の病院に飛ばされそうなのよ。真也君何とかならない?」


ってちょっと自虐的に相談。

まあ半分そんな悩みを持ってるのよって感じで私を見てくれたら良いかな~

そう思ってたんだけど・・・


「笑っていないで早く両手を出して下さい」

「何?するの?」

「終わってからのお楽しみです」


って・・・

それから私の人生は180度変わってしまった。


まさか・・


『治療魔法』


そんな物が存在するなんて!!


あの異常な回復力

何処から出したのか解らない金の延べ棒

そして


『回復魔法を使えるようにしてくれた』


真也には謎が多すぎる!!

私は年上が良かったけれど・・

真也だったら・・・


私ワクワクした人生が送れそうな気がする。


真也年下だけど、私を異性として凄く意識してくれているみたいだから・・


『本気になっても・・・』


これから・・


つづく・・・

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る