準備を整えて異世界へリベンジ

第16話 16.愛崎家の朝・・何か反応が、何時もと違うんだが?

うう~眠い・・・

夜遅くまで麗香のLINE攻勢で眠れなかったからな・・

まだ寝ていたいが・・

今・・・朝の6時10分過ぎか

今日は麗香と約束の時間までは暇だな・・


夏休みに入る前、学科最終試験を残して終了していた為に、夏休みに入ると同時に免許取得

した為に今日は7月25日

テストまで後1か月少々の期間は自由に使える。

文系だったら10月始め頃まで夏休みで異世界攻略出来たハズなのに、こればかりは俺が工学部を選んだんだからしょうがない。


本当は、夏休みも自分の課題の為に研究をする予定だったんだが、予定は変更だ。

何たって異世界

この前の魔獣が出てきたら怖いけど、今度は万全に用意して行くから大丈夫?・・



昨日は結構遅くまで・・

実際朝の1時くらいまで麗香のLINEは収まらなかった。

麗香、どんだけLINE好きなんだよ!!

『まさか麗香が俺を好き?って事はないだろうに・・・』


取り合えず麗香に

『麗香、おはよう。今日は昨日飛ばされた異世界の場所の周辺を探索してみるよ。だから夕方まで連絡つかないからよろしく(^^)/。夕方17時に東○大学病院へ行く。今日はやらかさないようにな!』

とメールを書いて送信ボタンを押す

『ぷちっ』

瞬間!!

メール着信

『真也~おはよう。今日はなるべく・・おとなしくしているつもり・・・

 真也も危ない事は絶対にダメだからね。17時お互い無事に会いましょ』

ってメールを着信

どんだけメール打ち込んで送信するの早いんだよ

俺がメール送信して直ぐにメールの返信を書けるなんて神業か?


でもよ?

最後の

『互い無事に会いましょ』

って書き込み・・・どう突っ込んだら良いんだ?

俺は危険なあの魔獣の居る異世界の森に行くから危険って言えるけどさ、麗香が無事に?ってさ~何危険なフラグ立ててんだよ!!


麗香に関しては、命の危険は無いのは解るが、あの能力全開したら確実に『女神様』確定で平穏な生活は出来なくなる事確実

麗香が抑えてくれる事を祈ろう・・・ナム~


2階から一階のリビングに降りて、食卓に着いたが・・

「お・・は・・よ・・う」

「あ~兄貴おはよ。仕事気を付けて行きなよ」

「あ・・あ~」

おい兄貴、俺の顔ばかり見て真っ赤になってるって可笑しいぞ

兄貴、まさか・・


コロナウィルスじゃないよな?



き・・聞くのが怖えぇ~

「母さんおはよ~、父さんはもう仕事に出かけたの?」

「しんちゃんおはよぉ~昨日の姿凄く可愛かったわ~今度お母さんとドレス買いに行きましょうね。下着も可愛いの一緒に選んであげるからね。

お父さんは、コロナウィルス怖いからって車で出ちゃったわよ」


おお~普段口数少ない母さんがめちゃめちゃ喋ってきたんだが・・

内容が超~危ないんだが・・大丈夫なのか?

母親と兄貴の雄一は同じ東○銀行銀座支店の勤務なんで兄貴の車で母親もコロナの影響で自動車通勤に切り替えている。


「あ~母さん。可愛いドレス一緒に見に行こうな」

一応家族サービスだ。

今まで笑顔の少なかった母親への家族サービスって思えば・・

「キャーーしんちゃ~~ん。お母さん凄く嬉しい~約束だからね!絶対だからね!」


うをぉ~俺は一体どうされちゃうんだ~

『おい!!兄貴!嬉しそうな顔するんじゃねえ!』


こうして愛崎家の騒がしい朝が過ぎてゆくのだった。

うちの家族、まともな奴いねえのか!!


腐ってるぞ!!


つづく・・・

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