第15話 15.何期待してたんだ?

俺は一刻も早くこのドレスと下着

そうスキャンティーとブラジャー、ガーターベルト、真っ白のストッキング、そして腰まで届くストレート髪のウィッグを脱いで男の姿に戻りたかった。


『実の兄貴に告白されるなんて、どんな罰ゲームだよ』


兄貴も俺が弟だっていう事くらい解れよな!!

そう思いながら速攻で着替えてラフなジャージ姿になり、麗香にタブレットに変えた事をメールしようとタブレットの画面と向かい悪戦苦闘


メールって何処から開けばいいんだ?

うをぉ~~

馴れない機種って


『使い辛い』


送信ボタンを押して終了っと!!


と思う間もなく麗香からの返信メール


「滅茶滅茶はえぇ~俺のメール待ってたんじゃ?」


と思い麗香の送ってきたメールを開くと

『今日病室で撮った写メ送るね~

 私のlINEid送るね~

 今すぐ登録

 今すぐやる

 すぐに送る

 早く

 早く入れて』


おい写メってあの女装の写真じゃねえかよ

『それにしても可愛いな・・』

って自分で感心している場合じゃねえ


LINE登録しろって?

『早く入れて・・』

おい想像しちまったじゃねえかよ!!


麗香って何だかんだ言って憎めないんだよな


LINEを登録して・・・

麗香のIDを入れて申請・・

おをぉ~


なんちゅう速さで入力してくるんだよ!!

俺は初心者だぞ!!

少しは気を遣えよな!!


『山崎の娘さんは大丈夫だったか?』

『真也~~大変~大変~山崎のおじさが女神様じゃ~って』

『やっぱり』

『ううう~~どうしよぉ』

『諦めるしかないな』

『薄情者~~』

『どうしろと?』

『貴方の赤ちゃんが欲しい』

『あのな』

『冗談です』

『からかわれてる?』

『ピンポ~~ン』

『話変わってあの金の延べ棒の検査結果純金100%出たよ?現代科学じゃ作成は不可能』

『売れそう?』

『買取してもらえる!!明日17時に東○大学病院にきて』

『了解:食事の為しばらく留守にする』

『早く帰ってきて・あ・な・た』

『からかうのはやめろ!!プチッ』


麗香とそんなやり取りをして一階のダイニングに食事に降りたのだった

『兄貴俺の姿を見てがっかりするのは止めろ!!』


それに父さん、母さんも・・

何期待してたんだ?


食事の後、タブレット端末のLINEのメッセージの多さに絶句した俺だった・・

腕が・・筋肉痛になってしまった俺・・・



つづく・・・

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