キャロルの配達道具解説

名称 〈グリッジ・タイム〉


 ブレスレッド型の配達道具。攻撃を当てる、攻撃を受ける、挑発を行うことで、ゲージが溜まっていく。


 最大三本までゲージを溜めることが可能で、消費した本数に応じて無敵時間になる。

 

 効果時間は一本で0.2秒。二本で0.5秒。三本で1.0秒。



 無敵時間中は既に体内に入っている毒物や、持続する配達道具の能力といった、状態異常に分類される効果も合わせて無効化される。


 キャロルはその能力を応用することで、無敵時間中に筋肉のリミッターを外すことで、凄まじい攻撃力を得ることに成功している。


 サンタが筋肉のリミッターを外せば、身体能力が高すぎる反動で、体が破裂してしまうため、筋肉のリミッターを外す技術は、本来戦闘には応用不能である。



 サンタ工房はこの運用方法を知ってはいたものの、意図的に筋肉のリミッターを外せるサンタが現れるとは思っておらず、それどころか、並外れた戦闘技術がなければ無敵時間を効果的に使用することはおろか、ゲージを満足に溜めることさえできないない。


 こうした性質から、理論上の最大値は高いが、実戦的な運用には使用者への負担があまりに大きすぎる為、はずれ配達道具として懲罰部隊の手に渡ることになった。


 キャロルは別次元の戦闘技術により、その高いポテンンシャルを完全に引き出すことに成功している。


 グリッジ・タイムを用いた初めての訓練において、三度目の能力起動と同時に、筋肉のリミッターの外し方のコツを掴み、「なんか出来たよー!」という声と共に、訓練場の建物を半壊させたのはもはや伝説である。

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