ソニアの配達道具解説 名称〈CHMNIL MARK3〉

 中を通り抜けることが可能な煙突を前面から発射できる、バイクの形をした中期型配達道具。


 通常時は指輪の形で格納されており、展開することでバイクの形になる。閉所での使用も考え、ハンドルだけ、車輪だけ、主砲だけなどの部分展開が可能。



 三度のバージョンアップが施されており、初代は地上を走るソリ型。二代目は空を飛ぶソリ型。現在の三代目がバイク型である。


 どの型も煙突を射出するという能力は共通しているが、速力に大きな差がある。


 ソリに乗り、煙突からプレゼントを配るというサンタのイメージを基に設計されていたが、サンタらしくあることをサンタが捨て、ソリよりも優れた乗り物が登場したことも合わさり、スピード重視のバイク型で完成を見た。



 プレゼント配達を想定しているのが、中期型配達道具の共通理念である。


 どんな建物であっても煙突を取り付けて、そこから中に入り、枕元にプレゼントを置き、配達を終えれば能力を解除して煙突を撤去する。ステレオタイプなサンタイメージを厳守し、子どもたちの夢を守ろうというサンタ精神の溢れた配達道具である。


近年では懲罰部隊が用いる配達道具として、諜報・潜入・暗殺などといったサンタの理念に反する任務への使用が主である。

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