応援コメント

第66話:射られなかった矢」への応援コメント

  • この瞬間をどんなに待ち望んでいたのか、これまでの形無さんの7年間を思うと胸が詰まるようでしたが、彼はとても冷静でしたね。

    父親に軽蔑と訣別を差し向け、無実の母親すら拒絶した青二くん。
    彼の面倒を見ると形無さんが告げたこと、浩二氏にとっては屈辱的だったのではないでしょうか。
    自身を追い詰めた相手から、ある種の温情のようなものを掛けられるということは。

    形無さんにとって、石車さんは許し切れない相手ですが、憎み切ることもできないんじゃないかなと思いました。

    作者からの返信

    すずめさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
    今回のお話の中にもあるように、形無さんは環さんと同じ苦しみを仕返しすることさえ選択肢に持っていました。
    でも口にしたのは、青二くんのこと。
    青二くんの父親からすれば、仰るように屈辱だったと思います。でも形無さんがそう狙ったとも思えません。
    ではなぜ、環さんのことを口にしなかったのか。質問は一つと決まっていたわけでもないのに。

    形無さんと石車さんの長きに渡る因縁は、ここで終着を迎え――てはいません。

    最終回まで、残り二話。エピローグ的なお話となります。