アロエの花言葉
午後の体育の授業。
男女が分かれる、美羽の一番嫌いな教科。
春馬と亜門には言えない。
二人のせいで、春馬と亜門しか友達がいない。
「美羽~早く体育行こう!」
難波瑠奈と相武愛紗が大きな声で呼ぶ。
「美羽人気者~!」
亜門って女の子のこと何もわかってない。
「あ、あとでね。」
そういって瑠奈と愛紗の元へ走る。
瑠奈と愛紗は美羽を挟むようにして横に歩くが、教室から遠ざかると次第に二人は美羽の前を歩く。
「今日も神奈くんと西園寺くんとたのしそうね。」
愛紗が悪魔のような笑みを浮かべる。
「朝の楽しそうな顔なに?当てつけ?」
瑠奈は美羽の持っている体育館シューズを奪って廊下に投げつける。
「なんのお約束してたの?」
「夜ご飯食べようって…」
「どこで?」
美羽は朝おすすめされたラーメン屋を二人に教えた。
「あんたみたいな汚い女がはるくんと亜門ちゃんとずっといるのが気に食わないのよ。」
瑠奈が胸ぐらを掴んでくる。
「なんとか言いなさいよ。」
そのまま押し倒された。
二人は笑いながら体育館へ向かった。
瑠奈も愛紗も、春馬と亜門に意地悪いのがバレたくないのか二人がいる時には手も口も出さない。
だから週に一回の体育の授業だけ。
頑張って乗り越えている。
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