2018+2019...2018 11/3~2019 2/10

呟怖

また花束が新しくなっている。ガードレールにしっかりと結び付けられた新しいそれはそこに様々な思いや何かを縛り付けているのかもしれない。

私は深夜花がどこからか現れて花束になるのを見かけたのだ。

2019年2月20日 12:53


#呟怖

娘がいるのに電気を消す夫。

なんで消すん?電気の無駄。

これに口出すと余計意地になって嫌な事いいだすから黙っているが腹立つわ。

私が戻るの分かってるのにリビングも真っ暗にする。

腹立たしい。

出張で居ないと家庭内穏やか。

いるだけで空気濁る感じ。

棺桶に入ったら嫌な事分かるやろ。

2019年2月18日 20:49


#呟怖

私は躊躇い無く屋上から空へと1歩を踏み出そうとした。

が、あの時の刑事が私の体を掴んで

「あの日消えてしまったものを追って君まで消える必要などないんだ!」と叫んだ。

私はあなたに言ってない事がある。

あの日突然消えた私の弟。

本当は私がこの建物の貯水槽に沈めた事…。


#呟怖

自分が死んだらお知らせしますね。

頼んでいるものは娘に渡してください。

それから、これはお願いなんですが、ある人に私が死んだ事を伝えてください。

相手が私を覚えていなくてもいいから。その相手は…

死ぬ直前に名前をいいます。

2019年2月11日 1:00


#呟怖

それを足元に落としてしまうでしょう。

驚きのあまりに手を滑らせて…。


その手紙にはあなたの名前があったから、あなたが遠い場所で過ごしたあなたの理想の夢の様な毎日、そして、ばらばらの肉片を、まざまざと思い出す事から。


まぁ、私はあなたを知らないのだけれどね。


#呟怖

私は押し入れしか知らない。

暗い押し入れに柵、横には排泄用の常に水の流れる溝。与えられる食事は日に1度。

祖父母、両親、兄弟皆誰も助けてはくれない。

ある日から私は自由になった。

家の皆は殺人鬼に襲われ皆殺し。私を見つけた時彼は可哀想にと呟いた。

私は彼を守りたいと願った。


#呟怖

「だいぶん石垣らしくなってきたわね」

妻はそう言って私の方をみた。

「でももう少し高くしたいな。石がなかなか集まらなくてね。」

「こだわりがあるって素敵なことよ?」

「ありがとう」

まさかそこに並んだ石に全て違う人間の血液がついているとは思わないだろうな…。撲殺は疲れる。


#呟怖

今日はあなたと素敵なティータイムを過ごせたわ。

新しいティーセットをイギリスから取り寄せたの。


ふふっ。

もう聞こえないか。

コンバラトキシン…よく効くのね。

その紅茶には君影草が入っているの。スズランのことよ。


#呟怖

あなたの山高帽子、あなたとのキスはいつもシガーの香りがした。

懐かしい…でも、お別れは私から。あなたの顔どんな角度からも帽子から出た鼻から下しかみえなかったから。


#呟怖

はぁ、何回目の引越しかしら。

私はただ穏やかで静かな日々を過ごしたいだけなのに、毎年毎年、なんだっけススハライ?とか、言う行事で家を追い出されるのよ!


#呟怖

また君か…。

そんなふうな顔ね。

あなただけよ、そんな顔するの。

みんなは私を見えないから、ね。


#呟怖

君が見ているのは彼だとわかっている。

僕はどう足掻いたって彼にはなれない。

彼は…若かりし僕。

もう戻れない。

君だって…戻れないのに。

あの頃には。


#呟怖

さっきから猫が聞き耳をたてている。


気配は誰もいない風呂場から。


私もついついそちらを見てしまう。


見えないからわからないけど、もしかしたら目の前にいるのかもね。


#呟怖

夕べは雪が降っていた。

どの程度つもっただろうとカーテンを朝開けた。

みると辺りは1面の赤。

驚いて外に飛び出る。

通りの少し先に、人だかりと除雪車。

人を巻き込んだらしいと…

2018年12月24日 23:11


#呟怖

危ないよ。

危ないって、おい、おい、おい、おい。

目の前には犬の落し物。

聞いときゃいいに聞かないから。

汚れた靴底を公園の水道で洗い流し、また歩く。

危ないよ、危ないって、おい、おい、おい。

きーーーーーーーーん

目の前が閃光で眩む。

ああ、だから、言ったのに、爆発物踏むから。


#呟怖

私は呆然と見つめていた。

あるものは顔を覆い、あるものは天を仰ぐ。嘆いたり、叫んだり。


あんたどうするよ。

メット男性が声をかけてきた。

…また、探しますよ。

私はそう答えた。

俺はもういいや。

そう言って私の前を歩いていき消えた。


最近、取り壊されていく公衆電話が増えたから…

2018年12月24日 22:40


#呟怖

ある村が消滅した。

何かに押し潰されたように、全ての建物が地面にめり込み潰れ中にいた人々も潰れていた。


ある所に住む少女が言った。

「わたし、きのうねむれなかったの。だから羊をかぞえたわ。大きく美しく巻き毛がきらきら輝く羊よ。」


#呟怖

さぁ、行ってらっしゃい。

貴方は私。

どんな事をしても誰も貴方を捕まえる事など出来はしないの。


#呟怖

ずーっと、

いいこを

探し続けているの。


#呟怖

いつになったら忘れるんだろう。

数年前の事故現場に供えられた花束。

これが無くなれば僕は自由になれるかも知れない…。


あれから何年経ったろう。あの場所は工事中。もう花束はないのに。

2018年12月18日 19:59


#呟怖

死が2人を分かつまでって誓ったわ、確かに誓ったわよ?

でも、あなたから死をもたらされてとは誓わなかったわ…ちかわなかったわよ!


#呟怖

ぱたりと筆が止まり書けなくなった。

ネタ切れか…まぁ仕方ないか。


ぁら、奥様、昨日パトカーが。

ああ、あれうちのお隣で。庭に沢山の鳩の死骸が落ちてたらしいのよ。

怖いですわね。最近この辺り物騒な事件がおおいわねぇ。

ほんとに。あ、そう言えば前にも…

あら、そうでしたね…。

2018年12月10日 23:19


#呟怖


僕は優しいです。


いつからか彼は背中にこんなメッセージの張り紙をして歩いている。

そんな彼の最近は駅のホームから人を突き落とす。


皆死にたがって居るんだ。


どういう訳か突き落とされたものは皆、カバンやポケットに遺書を忍ばせているので自殺で処理される。

2018年12月2日 3:28


#呟怖

「あと少しなの!」

嬉しそうに娘が微笑む。

久しぶりに見た笑顔に私も妻もほっとした。病状は良くない。

「何が後少しなんだい?」

私がそう聞くと

「ないしょ!」

と、さらに笑う。


深夜電話が鳴った。嫌な予感。

慌てて娘の病院に向かう。

病室の妙な空気、枕元の本の中から元気のいい声が

2018年11月21日 0:56


#呟怖

生まれ変わりたいの?

深夜の駅で幼女に声をかけられた。

お母さんかお父さんは?

こっち。

手を引かれ歩く。どこをどう通ったのかいつの間にか柔らかな絨毯の上。

ここは子宮。さぁ赤ちゃんは服きてないよ。小さく座って。

言われるまま服を脱ぎ体育座りをした。


「コインロッカーの男」

2018年11月21日 0:41


#呟怖

ほら、いつだったかな。

君と病院の休憩室から見たよね。

夕やけ、薄闇、一番星。

あの日の夕やけは今でもはっきり思い出せるんだ。

やっと一緒にこんな話ができるようになったね。

君はせっかちで先に逝ってしまうものだからさ。


#呟怖

指切りげんまん嘘ついたら針千本のーます!指切った!


見覚えのある名前、解剖、喉から針が多数見つかりそれが元によるショック死


新聞でその記事を読み終え、たたんでいた時、ひゃっと背筋に悪寒が走ると同時に新聞紙で切ったとは思えないほどの切り傷を小指に負った。


約束はなんだった?

2018年11月13日 22:03


#呟怖

近所の屋敷が取り壊された。

何だか大騒ぎしているので2階から様子を見ると屋根と壁の1部がなくなり、床下いっぱいに小学一年生ぐらいの男の子の人形が並べられて居るのがみえた。


取り壊された家の床下から複数の遺体が発見されました。遺体は全て死蝋化しており、意図的に殺害されたものとみ

2018年11月13日 7:55


#呟怖

その顔はなんだ?

君はただの操り人形だろう?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る