第34話 いつになく騒がしい我が家
今日は散々な目にあった、あんなに涼音のところに人が集まってくるなんて・・・転校初日以来じゃないか?
「そういや、今日は愛しの涼音ちゃんとは一緒に帰らないのか?」
「あ?何が愛しのだっ・・・まー、なんか用事があるみたいだから先に帰ったよ」
そう、涼音は朝に続いて今日は用事があるからと別行動になっている。
「仕事のことだとは思うけどよ、お前しっかりしねーと誰かに取られちまうかもよ?」
「なんだよ誰かって・・・ったく」
「はは、じゃっまた明日な」
「ああ」
まったくいつも一言余計なんだよ。それにしても涼音のやつ一体何しに早く帰ったんだか・・・
「はー、暇だしハンバーガーでも食いに行くかな」
ピロリン
「ん?」
なんだ?誰からだ・・・んだよ母さんからだ、んーなになに?
『ちょっと今から送る物買ってきてくれない?』
「なんだ、買い物か」
俺は別に家族に対して非協力的な人間ではないから、このくらいのことでいちいち嫌に思ったことはない・・・それが至極普通の買い物だったら
「なんだこの買い物リストは、どっかでパーティーでもぶちかますつもりなのか?」
そこに書いてあったのは、明らかにパーティーをするような内容のものだった
「一体なんなんだ・・・こんなに・・・大量の・・・菓子と・・飲み物」
くっ、やっと着いた。絶対問い詰めてやる
「はー、ただいま・・・」
「あははは、絶対涼音・・・じゃーん」
「そうですよ涼音さんは・・・・・ですよ」
「いや、本当に違うから・・・・」
ん?なんか上が騒がしいんだけど・・・それになんだこの靴の数は
「あ、お兄ちゃんおかえりー」
「ああ、ただいま・・・これは、なんなんだ?」
「あ、これー?なんか涼音ちゃんから連絡あってね?友達連れてっても良いかって」
「と、友達?」
「うん」
だから早く帰ってたのか、だったらそう言ってくれれば良かったのに
「これどうすれば良いんだ?」
「ああ、買い物行ってきてくれたんだ」
「ああ、めちゃくちゃ重かった」
「もー、ありがとっ」
まったく、この妹はどこでこんな技を身につけてくるんだか。
「あとはやっておくから部屋にいてて良いよー」
「ん?そうか」
つってもあの騒がしいところに行かなくちゃいけないのか
ガチャッ
「あ、お隣帰ってきたんじゃない?ちょっと見に行こうよ」
「だめよ、彼に迷惑でしょ」
なんか隣で始まったんだけど、このままだとすぐにでもきそうだな。ちゃっちゃと着替えちゃうか
バッターン
「おりゃー・・・・・あ」
「ん?・・・・・あ」
「ちょっと由奈ちゃん・・・」
「ちょっと由奈何やって・・・あ、爽侍くん」
やっべ、ちょうど着替え始まったところだったのに・・・こういう時なんて反応すりゃ良いんだ?
「お、おう・・・ただいま・・・」
「お帰りなさい」
「いやー、着替えてるとは思わなかったよ。それにしてもいい体してるね・・・」
「ちょっと由奈ちゃん何見てるんですか、ほら・・・あなたも早く服着て‼︎」
「お、おうすまん」
い、いやーあまりにも普通の反応だったもんだから・・・つい
「由奈、一旦部屋に戻るわよ・・・あ、爽侍くん」
「ん?」
「着替え終わったら私の部屋に来てね?色々話したいこともあるから」
「あ、ああ」
なんなんだ?
【あとがき】
今年も、餅の季節がやってきましたよー。いやー餅って食べてると何個食べたかわからなくなってくるよね。食べすぎ、ちゅーいです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます