第33話 束の間の日常

久しぶりの平日(いや、ただの週またぎなんだけどね)さー、多くの目に触れてしまったのだが一体だのくらいの人が俺だと気づいていたのか


「おはよー・・・」


「あ、やっと来やがった。」


ん?一樹のやつなんかすっごい顔して近づいてくるんだけど・・・


「おい、爽侍・・・あれは一体どういうことなんだ‼︎」


「な、なんだよあれって」


「お、お前あんだけあからさまだったのにとぼけんのかよ・・・」


「はー、わかってるよ・・・記者会見のことだろ?まったく、お前だけは確実に気づくと思ってたよ」


「ああ、うちのクラスでは何人か気づいてる奴もいるみたいだけど・・・」


「ん?まだなんかあんのか?」


「それがな?正直言ってあんまりあれがお前だって信じてる奴がいないんだよ」


「・・・なるほど?」


ん?何人かは俺だって気づいて入るけどそれが本当に俺だって信じてる奴がいないってことか?なんだそれは、まーあんまり大きな騒ぎにならなくて良かったかな


「おはよー」


「あ、涼音・・・やっと来たわね?ちょっと良い?」


「え?な、何?」


ん?涼音も来たか、つーか今日は一緒にいけないって言ってたけど何かあったのかね


「ちょっと涼音?何あれ・・・」


「あれってなんのこと?」


「あら、惚けるつもり?あれだけの騒ぎがあったんだから、知ってる人は気づいたと思うわよ」


「えっ・・・ほんとに?」


あー、あっちでも同じようなことが起きてるな・・・まー、大体のやつは気づいてないみたいだから良いんだけどな


「ほらな?こば・・・愛華ちゃんも気づいてただろ?」


こいつ今小林さんって言いかけたな


「あんだけ変装してたのに気づかれるのか・・・」


ん?なんか女子が集団で涼音の方に向かってるな


「あ‼︎涼音ちゃん、大丈夫だった?あれ、何があったの?」

「そうそう、ちょっと話聞かせてよ」

「あのイケメンボディーガードはどういう関係なの?」



「ぷっ」 「ブハッ」



「ちょっ、なんで笑った?」


「いやだって・・・イケメンって・・・」




「ちょっと、愛華ちゃん?何かおかしかったかしら?」


「い、いやだって・・・イケメンって・・・」


「そう・・・あの人は私もイケメン・・・だと思うわよ?」


「そ、そうね・・・ぷぷっ」


「もー、愛華ちゃん・・・」




まったくこいつらって・・・めちゃくちゃ気が合うじゃねーか


「ったく、まーとにかく大変だったんだよ」


「だろうな、あんだけの人数の前で喋ってたんだ・・・ほんとすげーよ」


「そういや、お前は何で見てたんだ?」


「俺は、You○ubeの生配信でな。100万人も行った時にはびっくりしちまったぜ」


「は、は?ひゃ、100万人?そんなに見てたのか」


まじかよ、なんだその出鱈目な数は・・・つーか、やべーな涼音の人気は。こりゃあ、一緒に住んでることがバレたらやばそうだな


「はー、まじかよ・・・」


これからの自分の身の振り方を考え黄昏れる爽侍であった








【あとがき】


ちょっとクールタイムに入っていました。新年今年もお付き合いのほどどうかよろしくお願いします。







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