現在、コロナによって日本中で引き起こされている混乱や悲劇もいずれ過去のものになる日が来るでしょう。けれども、その時一体何が起こったのか、決して忘れてはなりません。非常時にどれほど人の心が荒廃し、自己中心的で身勝手な行動を取るのか、一人のドラッグストア店員の目から生々しく綴られています。とても貴重な記録です。ここから学べる事はたくさんあります。コロナに限らず非常時こそ、他者への思いやりと配慮、そして少しの我慢が大切なのだと、強く思わされました。
読んでいると非常に辛いです、本当に。しかもこれは現実の話です。フィクションでも誇張でもない話です。一番恐ろしいと感じたのは、些細な言葉の積み重ねだけでも辛いということ。全く違う店ではあるけれど、販売の仕事で同じような実感を持ったことがあるので、他人事とは思えませんでした。ぜひ多くの方に読んで知ってほしい、と思います。