高校生スタート

第7話 出会い

今日は赤学の入学式だ。主席である啓司は朝から緊張していた。


「啓司!お茶溢れてる!」


「…ふぇ?うお!?」


中学を卒業してから啓司は…明るくなった…それもやはり母親のイメージ変更作戦の影響であろう。しかし…これといったイベントは…なかった。美来が遊びに来たことはあるが夏樹に用事があったりするくらいだった。


「それより啓司挨拶大丈夫なの?」


「その緊張なの…それと…新しい学校で知らない女子に…あぁぁ…」


そう考えていると夏樹が抱きしめて


「大丈夫だよ…それに思ってもみない出会いあるかもだし!」


「なにそのアニメみたいな展開…でもありがとう楽になったよ」



啓司は1人で学園に向かいクラスを確認する…


「「あ、あった」」


すると隣の少女と同時に言ってしまった


「「え?」」


「あ、あの…これも何かの縁です…よろしければお名前を…」


「え、えっと…羽山啓司です…」


「啓司くん…ならけいくんですね私は昼川望ひるかわのぞみです」


啓司はこのとき不思議に思った…

(あれ…足が震えない…なんで…)


「…くん?けいくん?」


「え?あ、なにかな?」


「急に黙ってびっくりしたので…何組ですか?」


「4組…ですよ」


「同じですねなら教室まで一緒に…」


「そ、そうだね」


そうして2人は廊下を歩いていると…


「え…けいくんAWしてるんですか?」


「してるけど…昼川さん…」


「望」


「の、望さん…もしてるんですか?」


「はい!私こうみえてあるプレイヤーの師匠なんですよ?」


どこかで聞いた話を耳にしてしまい…


「あ、ユーザーネームを言ってませんでした…です」


「…え!?」


「?それでけいくんのは…」


「ケイです…」


「…え!?いやいや…ケイって名前多いですからね…モバイルウォードに登録してたり」


「してますよ」


そういって見せると…


「我が弟子!?」


「やっぱり!でもどうしてイノリなんですか?」


「自分の望を叶えるためにイノリを捧げるみたいな感じで…恥ずかしいです///」


しかし望は啓司の事を聞いていたので…


「…私とは話せるんですね」


「望さんに話してると落ち着くので…AWの影響ですね」


こうして啓司は高校で初めての友達ができた

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