一章エピローグ 温泉できました!


以前私が出した計画書が通ったらしく温泉が実用化できたらしい。


それの第一号体験者として私とユウリが招かれた。


注文を出しまくって日本風旅館を建てさせた私GJじゃない?




だってユカタですよゆ・か・た!!




ユウリのユカタ姿とか可愛過ぎていきてるのが辛い。




「こちらの温泉は調べた所美肌にいいとか……あとあちらは熱すぎて魔族用ですね」


ユキナさんが説明してくれる。






「おぉ!ここが温泉とやらか!!」






「なんでアレがいるのか詳しく」


「何やら視察の噂が流れたらしく……下手に扱えなかったもので」


「ユキナさんの落ち度じゃないことはわかったよ」


アレことヴァニラ・キングストンは腰にタオルを巻いた状態で風呂場に突撃して行った。


そのまま熱湯に浸かってしまえ。


叫び声が聞こえた気がするが無視する。


だってあそこ女子風呂だもん。


「あ、すみません……」


入り口でもう申し訳そうに待っていた騎士の一人が謝ってきた。


「いいよいいよ、どうせ独断専行でしょ」


あとで私が〆ればいいだけの話だ。


「ヨシムラ!なんだあれは!熱すぎて入れたものじゃないぞ!!」


「だから言ったじゃないですかそっちは女性用の風呂だって……」


「む、そうだったか?」




「野郎用はそっちだ馬鹿王子」




そう言って男湯の方を示してやる。


「む、俺の婚約者殿ではないか!」


ようやく私がいるのを意識したのかタオルで隠している陰部を手で隠すような体制になる。


馬鹿だろこいつ。


慌てて騎士がマントをかけてやっている。


「元な、元婚約者。私はもうスノーラント姓じゃないからな」


愛おしいユウリと同じジンジャー・フレスヴェルグが今の名前だ。


スノーラント家の方から正式に断り状が王都へ行ったはずだがこいつは知らないんだろうか。


馬鹿だからか。


それよりも気になったのは騎士の名前が「ヨシムラ」と呼ばれていたことだ。


もしかして、異世界転移者なのか?


これは気になる。


なんとかして二人きりで話をすることができないだろうか。


「ユキナ、風呂に例の花浮かべておいてついでにユウリを呼んできて」


「了解しました」


ユキナが離れて行くのを見届けて私は馬鹿王子に男湯に入る様に言った。


「人間用と魔族用があるからそこだけ気を付けて入れよ馬鹿王子」


暗にお前が入ったの魔族用な、と言っておく。


ぐぬぬとしながら王子は突撃して行った。


「本当にすみません。すみません!」


騎士が何度も謝っている姿が何かに被ると思ったらサラリーマンだ。


「……もしかして召喚されたのか?」


「あ、わかりますか?そうなんですよ」


幸薄そうな顔がますます日本人顔だ。


「なんで?」


「どうやら異世界召喚すると特殊なスキルが宿るらしくてそれ目当てで……全然使えたものじゃないんですけどね」


「ちなみにどんなスキルだったんだ?」


「……『性癖判断』です」


「ぶふっ」


つい笑ってしまった。


なんだ性癖判断って。


戦闘に使えるならまだしも性癖って……!


「帰還させてはもらえないのか?」


「なんか気に入られちゃったらしくて……」


「そうか、苦労するな。ちなみに私は転生者だ」


「えぇ?!百合万歳なんですけど!!」


そういえば生まれて始めて転生者だってカミングアウトした気がする。


ヨシムラと呼ばれた転移者は驚いた。


「もし理不尽な扱いを受けたら私の所に来い。保護くらいはしてやる」


「ありがとうございます。でも十分重用してもらってるので……」


どうやらあの馬鹿王子、ちゃんと部下の教育はできているらしい。


よそ者であるヨシムラが馴染めているのが証拠だ。




そこでドスンと腰に衝撃がきた。


見ればユウリが抱き付いている。


どうやら仲良く会話しているのをみて嫉妬したらしい。


なんだこの可愛いの。私の嫁だよ。


「じゃあ私達はこれで」


「えぇ、うちの王子が失礼しました」


そう言って私は腰にユウリをぶら下げたまま女湯の方へ入っていく。






◆◆◆






「ひゃわぁあ?!」




脱衣所で服を脱いでいると先に入って行ったユウリの悲鳴が聞こえた。


慌ててお風呂場に行くと謎の粘液をぶっかけられたユウリがいる。


その前には粘液をぶっかけたであろうスライム的存在がうねうねしていた。


さっきの確認の時はいなかったのに!


「お、お姉さまぁ……!」


ユウリの様子がおかしい。


いつものユウリならこんなスライム相手に遅れはとらないのに。


私は慌てて脱衣所に戻りレイピアを取ってくるとスライムの核を貫いた。


スライム種は核を貫かれると霧散する可哀想な種類だ。


「ユウリ!怪我は?!」


首を横に振る。


どうやら怪我の類ではないらしい。


「今さ、さわっちゃだめ、ですぅ……」


そう言って私を遠さげようとする。


「え、ど、どうしたの?!」


まさか嫌われた?


良くない予想に顔色が悪くなるのを感じる。


「ん、この……粘液で、おかしくなりそうなのです」


「ん?!」


この粘液でおかしくなる?


ってまさか。


私は意を決してユウリの肩に触れた。


「ひゃあ!」


オーバーなリアクションで跳ね上がる肩に私は悟った。


あのスライムはエロゲ御用達のスライム様であったと。


シャワーで粘液を洗い流すが敏感になった感覚のせいでシャワーすら快感になるらしい。


慌てて浴衣を被せるように着せて私は用意された部屋にユウリを避難させる。


こんな姿あの馬鹿王子共に見せられるか。


「はぁ、はぁ……お姉さまぁ……」


「大丈夫だから」


布団を投げ出すようにしいてその上にユウリを寝かせた。


ちゃんと着せていなかった浴衣がはらりと肌蹴てユウリの肌を露出させる。


ユウリのフワフワの髪が触れる感触ですら快感に返還されてるらしい。


布団の上で悶えているユウリが可愛い。


私はユウリの体に舌を這わせる。


「はうぅ!」


「ちゅ……んふ、可愛い……」


ちゅう、と軽いキスをした。


そこから舌を入れて逃げようとするユウリを翻弄する。


空いている手はすでに下の陰口に伸びていそこを擦っていた。


「あぁ、あん!りゃめぇ……!だ、めですぅ!!」


「気持ちいい、でしょ?」


膣口から中へ指を侵入させる。


相変わらずの狭さだが私の指を受け入れる余裕はできていた。


ぐちょぐちょと水音が立つようにそこをかき混ぜるとユウリの体がビクンビクンと跳ねる。


「ふふ、いっちゃった?」


じゅるると音を立てて泡立ちながらも溢れてくる愛液を啜る。


舌で拭うたびに溢れてくる。


相当な快楽に晒られているようだ。


「あああん!だめ、だめぇえええ!」


ユウリは快感のせいかびくびくと布団の上で暴れる。


逃がさないように足を掴んだ。


そこで思い出す。


女性同士でするときに確か貝合わせだったか?をすると気持ちいいらしい。


私はユウリの足を持ち上げると自分の性器とユウリの性器が密着するようにする。


ビクリと快感が体を走った。


え、これ動いたらどうなっちゃうの?


怖い、でも感じてみたいという葛藤があったがユウリの気持ちよさそうな声に動く決意をする。


「ふあぁあ!」


「あ、ああぁああん!」


じゅぷじゅぷと水音をさせて互いの性器がこすれ合う。


今まで感じたことのない快感が体を駆け巡る。


「それ、それだめですぅうう」


「これ、私もだめぇ!」


それでも腰の動きが止まらない。


もっと、もっとと快感を求めて腰が動いてしまう。


お互いの愛液が混ざりあって余計快感を得てしまう。


「あぁああ、これ駄目ぇええ」


「お、お姉さまぁああ」




結局お互い快感が無くなるまで腰を動かすのを止めることができなかった。






◆◆◆






「ヴァニラ王子、ヨシムラ様、これから私のする問に答えてください。嘘はすぐにわかりますので」


ユキナは緑色のカードを掲げて二人に問う。


「前回の戦争もどき、今回のスライム騒ぎ、何か裏があってのことですか?それとレイドという名に身に覚えは?」


「何を言っているのだ?全部俺の意思に決まっているだろう!」


キラリとカードが光る。


そこには盾の模様が印字されていた。


「嘘はないことが確認とれました。しかしスライムを放ったことを許すわけにはいかないので、お仕置きです」


ピシャンとどこからか鞭が取り出される。




「「ぎゃああああああああ」」




この悲鳴はさすがにジンジャーたちのいる部屋には届かなかった。




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