第10話 夜営……夜の営みと書きますね。

 「はひゅぅっん」

 カオリから滑かわしい声が発せられた。

 真希がいつのまにかカオリの横に移動しており、開けた胸を両手でお椀のように塞いでいる。


 そして両人差し指を先端の突起に充てると、こねこねと捏ねくり始めた。


 「ひゃっ、ちょっふぅんっ。」


 「感度良好、大きさ問題なし。チチだけは合格。」

 真希が合格を出すと、夏希はやれやれとため息をついて呆れた顔をする。


 先程床に落としたパッドを手に取り、くんかくんかと匂いを嗅いで、再び合格!という真希。


 「もうお嫁にいけない……」



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 


 その後気を取り直し、特に何かするわけでもなく夜営ポイントに辿り着いた。

 「今日は予定通り進む事が出来ました。今晩はここで夜営にします。」



 昼の休憩の時に真希はカオリに伝えていたことがある。

 魔物避けは市販のものを使うが、人避けも独自に使うと。

 貧乳乙女隊は仲間内しか信用していない。

 商隊は仕事の付き合いなので余程でなければ信用に足るとは思っているが。

 護衛仲間である他の冒険者は信用していないのである。


 「寝る時は私達の半径5m以内にいれば安心だよ。」


 「違う意味で安心出来ない気はするけどな。」


 「クライアントに手は出さないよ。」

 それは真希と夏希の二人の間では何かするということだろうか。


 「私の前であまりいちゃつかないで貰えると助かる。」

 一応護衛前に真希・夏希成分は補給したので数日は大丈夫と伝えた。


 馬車を壁のように配置し、テントをそれぞれ張った。

 夕飯の後2時間交代で見張りを務めることとなる。

 20時から2時間が紅蓮、22時から2時間が姫、0時から2時間が貧乳乙女隊、2時から2時間がスワップの順に決まった。

 最後の4時から2時間が再び紅蓮と、男だけのパーティなので負担を買って出た結果である。

 6時に起床し、1時間で準備、その間紅蓮のメンバーは少し休んで7時には出発という流れだ。


 何もなければ翌日も同じパターンでいく事でそれぞれ納得した。

 見張りの回数が多い分、紅蓮には少し割り増しで追加報酬が支払われる。


 商会が用意した食材と各パーティが用意した食材を使って料理を作る。

 商会のメンバーが料理が出来るという事なので任せてある。


 貧乳乙女隊からは先日のオーク肉をプレゼントした。

 昨日狩って冷凍保存していたものなので問題ない。

 本当は空間収納だけど。誤魔化すために冷凍してある。


 数人が警戒しながらにはなるが無事食事を終えると、就寝である20時までは自由時間となる。

 

 「うちのテント、オーガが殴っても壊れないし、宮廷魔術師が魔法放ってもびくともしないから安心していいよ。」

 真希のその言葉に、それはそれで安心出来ないよとツッコミを入れそうになったカオリ。

 商会メンバーにはカオリが貧乳乙女隊のテントで寝る事は伝えてある。

 商会メンバーも、この4組の冒険者では貧乳乙女隊であれば一番安全だと理解はしてくれた。

 

 「ただ、お嬢の貞操だけは奪わないでくれな。」

 と、商会のモブ男には言われた。


 「失礼だね、私らも処女だよ。」

 嘘つけと言われたけど……


 嘘ではない。膜は破られていない。そういう意味ではまだ乙女な二人なのであるが……

 「中々信じては貰えないんだよなぁ。」


 20時となり紅蓮の見張り時間となったため他のメンバーは就寝のためテントに入る。


 22時、交代で姫親衛隊が見張りとなり紅蓮のメンバーはテントの中に消えていった。


 何もなく4時間が経過し、0時となったため貧乳乙女隊の見張りの時間となる。


 すやすやと眠るカオリを置いてテントを出る二人。

 人避けの道具はテントの中に置いておく。


 1時間は何もなく過ぎていく。

 いや、正確にはトイレで起きたのか数人はテントから出ていくのは確認している。


 「おかしいな。」

 夏希が呟く。姫親衛隊のテントから出て行った者たちが誰一人として戻ってこない。


 「あぁ、あの人達なら多分……」

 真希が指を指した方を夏希は見た。


 気に囲まれたそこに数人の姿がうっすら見える。


 「見に行くか。」

 夜営故に安否も気になると事ではある。


 「つまらないものを見ることになると思うよ。」

 真希は何かに気付いている様子だった。



 何歩か進むとある一定の場所で違和感を覚えた。

 「人避けのスキルだね、練度は低いから私達が通過しても綻びに気付かない。」


 小声で話す真希。夏希はなるほどと言わんばかりに頷いた。


 「あ、そういうことか。馬鹿かこいつら。」


 そこには仁王立ちしている男の太腿に手を置いて口に股間を埋め、地面に寝ている男と後ろから立っている男からそれぞれの穴に怒張を出し入れされている姫と親衛隊全員の姿があった。

 

 「まぁ強〇ではなさそうだから最初から気にしてなかったけどね。」

 

 「つまりこいつらは爛れた男女関係という事で良いのか?」

 そういう事、と真希は言い切り興味を失った子供のようにその場を離れる。


 持ち場に戻った二人は焚火の前で先程の事を振り返る。

 「護衛任務の最中にやる事ではないな。」


 「プロ意識がないんでしょ。」

 それは私達もだけどな、と夏希に返される。

 「私達だって我慢してるのに。」


 「街に付けば出来るのにな。」


 「青〇複数プレイがしたかったんでしょ。女に生まれたからには3穴プレイは夢でしょうし。」

 「そんなもんかな?」

 「そんなものよ。」


 こうして真希達の見張りの時間は終わったが、暫くしてから隣の姫親衛隊のテントからは微かな矯正の声が日が出る前の4時過ぎまで響いていた。

 実はこの晩、もう一つのグループ、スワップからも矯正が響いていた事を真希は気付いていた。

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