第2話【記憶】レオン、しぃ
カリナ、獣人の少女。冒険者。ヴァン、美形な騎士。冒険者。そして私はオルシア、彼らの護衛対象。現在昏倒中。なんで昏倒してるんだっけ。
「ヴァン、ゴブリンが動いたのだ。どうやら巣穴に帰るみたいで、襲ってはこないらしいのだ。採取中の素材はあちきが持つ。ヴァンはオルシアを背負って。採取量は少なそうだけど、今日はもう引き上げるのだ!」
そうだ、ゴブリン。私は魔物に襲われたんだね。ヴァン達が追い払ってくれたけど、あいつらは賢い魔物なんだ。きっと、ヴァン達の強さを目の当たりにして追撃を避けたんだ。もしくは……増援を呼んで戻ってくるか。
「そうだね。上位種を連れてこられたら、さすがにぼく達二人でも苦しい戦いになる。レオン達がいる日なら、それも苦ではないんだけど。」
「レオンとしぃが居ても上位種なんて、勘弁して欲しいのだ……!」
レオンか。確かヴァンの師匠の所の兄弟子だ。火の魔法を操る黒騎士。ヴァンは白い鎧だから、白騎士って感じだね。しぃっていうのは、誰だったかな。凄くお世話になっている筈なのに、フルネームを聞かないと記憶の靄が晴れてくれない。うーん、もどかしいな。凄く可愛い女の子だったと思うんだけど。
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