第3話
……という間があった。頭の中に差し込まれた映像は何だ?
僕は四つん這いに倒れてしまう。
ロボットから首だけだしたパイロットは困惑した僕をジックリと見ているのだろう。
僕は地面を叩き、言葉になっていない声を上げて、倒れたくじらを指し示す。
スイとしたチャージ音、それに気づいたパイロットはすぐさまにくじらに貫通したモリを引き抜き、めった刺しにし、顔の皮を剥ぎ取った。
猿の断末魔のような声を上げてくじらは再び沈黙した。
パイロットは女だった。胸が少し膨らんでプロテクターだらけのスーツを女性的なシルエットにしている。
最初は向けていた銃を下ろして彼女は、
「あなた、顔、大丈夫?」
まずは何者か、なぜここにいると聞かれるものだと思うのだが、頭大丈夫という感じで、訊かれた。
僕の顔は焼けただれていた。
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