episode 30 雅との出会い 7/8

(※胸糞悪いお話ですので、苦手は方はスルー推奨)




「……おはよう、有紀」

「ん、おはよ」


 あのおじさんがウチに通い詰めるようになって暫く経ったある日の朝。

 起きて窓の外を見れば気分が滅入るほどの雨が降っている。昨日の夜にみた天気予報によれば、東京は今日一日ずっとこんな天気だそうで学校に行くのが憂鬱になる。


 部屋を出てキッチンで朝ごはんを作ってくれているお母さんと挨拶を交わすのだけど、お母さんはウチの顔を見る事なくキッチンに向き合ったままだ。

 あのおじさんが頻繁にウチに通い詰めて行為に及ぶようになってから、顔を合わせる度に薄い笑顔を向けるようになったものの、すぐに申し訳なさそうに顔を逸らすようになった。

 これまでは前までの男と違って望んだ行為ではなくて我慢して行ってる行為だから、頭の中は酷く冷静で隣の部屋にいるウチにも気が回っているんだろうと察して気にしないフリをしてきた。

 

だけど、今朝は一段と様子がおかしい。


「……ねぇ、おかあさ――」

「あのね、有紀。今夜仕事先の集まりがあってね、付き合いがあるからどうしても参加しないと駄目なの」

「……う、うん」

「だから帰りが少し遅くなるから、悪いんだけど適当に晩御飯済ませてくれる?」

「それは、いいけど」


 お母さんはおじさんと付き合う事になってから水商売から足を洗って、今は会社の事務業務を派遣社員としてこなしている。

 借金の心配がなくなったとはいえ生活しないといけないんだから当然だ。おじさんは生活費も援助すると申し出たらしいんだけど、それは丁重に断ったらしい。

 それはそうだ。結婚したのならそうなるんだろうけど、2人は付き合ってるだけなんだから。借金を肩代わりしたのはお母さんと付き合う為の交換条件みたいなものだから援助とは言わないんだろう。


 お母さんが遅くなるって事はおじさんが家に来ないという事で、久しぶりに家で1人ゆっくりできるなと喜んだのと同時に、やっぱり何時もと様子が違うお母さんが気になった。


「それと今夜は外に出ないで欲しいの」

「え? なんで?」


 家を抜け出し始めてこれまで一度も咎められなかった外出を止められて、違和感が大きくなる。言われるまでもなく今日は家にいるつもりだったけど、こうして念を押されると気になってしまう。


「今夜荷物が届くのよ。どうしても今日受け取らないと駄目な荷物だから、必ず受け取って欲しいの」

「荷物? まぁ、いいけど」


 絶対に今日中に受け取らないといけない荷物ってなんだろうと思いつつも、そういう理由ならと頷くとお母さんはいそいそと出勤する為に支度を済ませて出かけて行った。

 1人になったウチはお母さんが作ってくれた朝ごはんを食べて2人分の食器を洗い、身支度を済ませていつもの学校へ行く為に家を出た。


☆★


 今日も今日とて平穏に学校が終わり1人帰宅しようと歩いている。表面上だけの付き合いとはいえクラスメイト達との関係も良好で、平凡ではあるけれど一応一介の女子中学生の生活を送れているのではないだろうか。


 そういえば最近雅の機嫌がすこぶる悪い。きっと顔面を壊せなくなって相当イライラが溜まっているんだろう。今日は頼まれ事があるから無理だけど、明日にでも愚痴を聞いてやろうと思う。

 思えば家の方で色々とあるけれど、こうして平穏に学生を出来てるのは雅と知り合ったからだろう。あのまま雅と知り合わずに夜中に出歩いていたらどうなっていた事かと、今更に考えると恐怖しかないんだから。


 「ただいま」


 誰もいないのは分かってるんだけど、一応そう言って家に入る。今日は体育の授業があって少し汗をかいたしどこにも出かけないんだからお風呂に入りたかったんだけど、入ってる間に荷物が届いたら大変だから部屋着に着替えてお風呂の掃除だけして何時でも入れるように準備だけしておく。


 その後は宿題を片付けて終わって頃合いに時間になってたから、夕食の支度に取り掛かる。


「うん、こんなもんかな」


 味見をして頷きながらガスの火を止めた。

 今夜はカレーを作った。というより、料理があまり得意ではないウチが作れるのはカレーとチャーハンしかないんだけど。


「荷物遅いな」


 届くと言われていた荷物がまだ届かない事に首を傾げるも、ご飯を食べようと食器を取り出している時、玄関の鍵が開錠される音がした。


「あれ? お母さん?」


 帰りが遅くなると言ってたお母さんが帰ってきたと思って時計を見ると、まだ20時を少し回ったところでウチは首を傾げながら玄関に向かった。


「やあ、こんばんは有紀ちゃん」

「え? おじさん?」


 鍵を開錠して家に入ってきたのはお母さんじゃなくて借金を肩代わりしてくれているおじさんだった。

 家の鍵を持っている事に思うところはあったけど、お母さんが合鍵を渡したんだろうと思考を放棄する。


「あの、今日はお母さん遅くなるって……」

「え? そうなのかい? 聞いてないなぁ。仕事が早く片付いたから晩飯を一緒にと思って来たんだけど」


 そう言うおじさんは少し寂しそうな表情を浮かべる。何時もなら22時位に来てたはずだから確かにまだ早い時間だった。

 本当に何も知らされてなくて3人でご飯を食べようと来たんだろう。であれば、おじさんの機嫌を損ねない為にここはウチが対応しなければと変な使命感を覚えた。

 もしこの事が原因で借金の肩代わりが無くなってしまったら、お母さんがまた水商売をしなければいけなくなると思ったから。


「あの、よかったらご飯食べていきますか? カレーで申し訳ないんですけど」

「いいのかい? いやーおじさんカレーが大好物でねぇ。家に入ってきた時から気になってたんだよ」


 どうやらおじさんはカレーが好きらしい。お金持ちの社長なのにとは思うものの、喜んでくれてるのだったらよかった。


「すぐに盛り付けるので、待っててください」

「あぁ、ありがとう」


 おじさんをテーブルの席に座らせて、皿にカレーライスを盛り付け配膳を終えて対面の席に座り、手を合わせて夕食を2人で食べた。


「美味かったよ。儂も独身に戻って暫く経つから、久しぶりに家庭の味が堪能できた」

「お粗末様でした。ただのカレーだから誰が作っても大差ないですけど、喜んでもらえたのならよかったです」


 こんなものだろう。

 どうやらおじさんの機嫌を損ねる事態は回避できたみたいで一安心だ。



 時計を見ると21時を少し回った所で、まだ帰らないお母さんをもう少し待ってみると言うおじさんにお茶を出して、ウチは洗い物をする事にした。


(……変だな。電話しても出ないし、メッセージを送っても既読すら付かない。仕事自体は終わってるはずだから、連絡くらいは出来ると思うんだけど)


 もうとっくに仕事を終えているはずのお母さんにおじさんが家にいる事を知らせようとしたんだけど、何故か連絡がつかない事に首を傾げながら洗い物に取り掛かった。


「それにしても、今日遅くなる事をおじさんに伝えてないなんて……もしかして喧嘩でもしましたか?」

「はは、そんな事はないんだけどねぇ。本当にどうしたんだろう――ねっ!」

「えっ!?」


 テーブルに着いてるはずのおじさんの声が真後ろから聞こえたかと思うと、脂肪で太くなった両腕が両肩に回されて抱きしめられた。

 ウチは何が起こったのか理解できずに上体が動かなくて首だけで後ろを見やると、視界の中に欲望と狂気が入り混じった目をしたおじさんがいた。


「ちょ、なにを!?」

「おじさんねぇ。お母さんだけじゃなくて、君にも興味があってねぇ――あぁいい匂いだ」


 背筋に寒気を感じたなんてものじゃない。

 あの時ウチを犯そうとした男達よりも血走った目と狂気に歪む顔に、ウチは心の底から恐怖した。


「や、やめて……じ、冗談ですよね!?」

「冗談? こんな事冗談でできるわけないだろ。お前ももう借金に苦しむ生活に戻りたくはないだろ?」

「そ、それは」


(借金に追われる生活は確かに嫌だ……嫌だけど!)


「なら俺が言いたい事は分かるよな? なぁに大人しく従えば優しくしてやるから、な?」


 そう言うのが早いか。おじさん……いや、変態オヤジの醜く太った手がウチの胸に押し当たり、イヤらしい動きで揉みだした。

 その感触にこれは夢でもなんでもなく、現実に起こっている事なんだと嫌でも認識した途端、あまりの気持ち悪さに吐き気が込み上げてきた。


 そんなのはお構いなしにと服の上から胸を揉んでいた手が無遠慮に服の裾から中へ侵入してきた時、嫌悪感が爆発したウチは「やめろ!」と一度伏せた首を勢いよく仰け反らせた。

 ベチッと後頭部に硬い物が潰れるような音と痛みが走るのと同時に、後ろから回されていた手と服の中に突っ込まれていた手から解放される。

 ウチは捲れ上がった服をギュッと下に引き伸ばしながら後ろを振り返ると、そこには鼻頭を両手を当てて前屈みになっている変態の姿があった。


 今しかないと変態の脇を抜けて外へ逃げようとしたんだけど、変態はすれ違いざまのウチの髪の毛を掴み「痛っ!」と漏らす声も空しく、力づくで元の場所に引き戻された。


「……お前ぇ! 何をしたのか分かってんのかぁ!?」


 薄くなった頭頂部が真っ赤に茹で上がり、まだ鼻を抑えている手の指の間から汚い血が漏れ出していて、痛みで涙目になっている変態が大声で拒絶したウチを怒鳴りつけた。


 その怒号で竦む足を奮い立たせて立ち上がり、雅とコンビを組んで磨きをかけた自慢の蹴りを変態の顎先目掛けて放つ。

 だけど何時ものように振り下ろす高さに顎先はなく、なにより安全靴の硬さと重さのない今のウチの蹴りが大人の男に効くはずもなく、蹴り抜けなかった足首を掴まれてそのまま力づくで台所の隅に放り投げられた。


「ぎゃっ!」


 放り投げられた時、食器棚の角に頭を打ち付けて激しい痛みに一瞬目が眩んだ。

 変態は激しい痛みに蹲るウチの体に馬乗りになり右腕を天井に向けて振り上げ、そのまま力いっぱい振り下ろす。

 バンッという音と共に激しい痛みと煩い耳鳴り、そして横にあるテーブルの脚が視界に入った事で、左頬を強く叩かれたのだと理解する。

 だけど、ウチはまだ抵抗の意思を示そうと変態に向き直り睨みつけると、今度は反対側を力いっぱいひっぱ叩かれた。

 口の中を少し切ったみたいで、血の味がする。


「まったく、まだ自分の立場が分かってないようだから、お前の体にキッチリ分からせてやらんとなぁ! こいっ!」

「あぐっ!! い、いた……いたいぃ!!」


 変態はウチの髪を鷲掴んで無理やりウチの部屋に引きずり込もうとする。ウチはなす術なく髪を引っ張られる痛みを和らげようと変態の腕を掴む事しかできなかった。


「オラッ!」

「きゃっ!」


 変態はベッドの上に放り投げてすぐさま起き上がろうとするウチの体の上に馬乗りになり、逃げようとするウチの行動を封じた。

 どんなに力を込めて抗おうとしてもブクブクに太った体の体重と腐っても男の力に抵抗できず、ただ変態を睨みつける事しか出来ない。


「お前……親の借金の額がいくらなのか知ってんのか!?」

「っ!!」


 知らない。聞いた事はあるけど、教えてくれなかったから。

 だけど、こんな変態に縋らないといけないくらい高額なんだという予測はしていたけど……。


「水商売の収入で何とかしようとしてたみたいだが、そんなもんじゃ返済なんて無理な額なんだよ。このままじゃいずれ風俗まで堕ちる道しか残ってなかったし、あいつもそれは分かってた」

「……ふ、風俗」


 今日日の中学生でも風俗がどんな仕事なのかは理解してる。お母さんもそんな所を出入りしようとしてた……のか。


「そうなればお前の進学どころの話じゃなくなるだろうなぁ。そんなお前にまっとうな仕事があると思うかぁ?」

「……ヒグッ……あぐ」


 中学生の自分の無力さに悔しくて、涙が溢れてきた。


「そんなどこぞの大勢の男に弄ばれるより、俺だけの相手をするだけで借金がなくなって、進学もできてまっとうな教育を受けられんだ。俺に感謝するとこなんだぞ?」

「…………っひっく……ぁぁ」


 ウチは何の為に生まれてきたんだろう。

 こんな変態の食い物になる為に生まれてきたんだろうか……。

 ウチみたいな人間は普通の幸せを望んじゃいけないんだろう、か。


 そんな考えが頭の中に巡り始めると、何とか抵抗しようと込めていた力が抜けていく。


「やっと分かったようだな。そうだ――それでいいんだ」


 そして再び変態の手がウチの服の中に侵入してくる。


 涙で歪む視界でウチに跨っている変態の顔を見れば、瞳孔が開き血走っている狂気すら感じる目で見降ろしている。

 その目があまりの恐ろしくて諦めようとしていた体に力が戻り「いやぁっ!!」と叫びながら、抑えつけられていない手を変態の顔目掛けて振り抜いた。

 振り抜いた手にジンジンと痛みを感じる――がこんな抵抗はただの焼け石に水でしかなった。

 今度は変態の醜く肥えた手がウチの頬を叩く。ウチが叩いた時の数倍の音と頬骨と顎の骨が歪んでしまったと思う程の痛みが走り、痛みと恐怖で涙が溢れ出る。


「大人しくしてれば優しくしてやるって言ってんのに、よっ!!」


 変態の怒鳴り声に咄嗟に目を瞑るのと同時に布が引き千切られる音がして、怖くて目を瞑って真っ暗な世界に逃げようしたウチでも、何をされたのかが分かってしまう。

 部屋着に着替えたからブラは付けていなくて、引き千切られた服の下に着ていたタンクトップも無残にただの布切れにされてしまった。


「うへへ、発育途上の体というのもまた――」

「いやっっふぐっ!?」


 このアパートに住んでいる人達に気付いてもらおうと散々抵抗して残った体力を全てつぎ込んで大声をあげようとしたが、そうはさせないと変態は引き千切ったタンクトップの切れ端を口の中に押し込んできた。

 声を上げて助けを呼ぶどころか、呼吸がし辛い状態で何とか抵抗しようと藻掻けば藻掻く程、激しく体力が消耗されていく。

 それでも極小の可能性を求めて抗うウチをあざ笑うかのように、ついに変態の汚らしい手が部屋着として履いていたスウェットの中に乱暴に侵入してきた。

 その手は迷う事なく下着に触れたかと思うと、下着ごとスウェットを強引に引きずり下ろす。

 その際丁度お腹の辺りで馬乗りになっていた変態の体の位置が太ももの辺りに動いたのを見て、最後の力を振り絞って上体を起こして抵抗しようとした時、変態の醜い手が勢いよくウチの横っ面をバンッ!という音と激しい痛みと共に振り抜かれ、上体だけ捻じるように横倒しになった。


 叩かれた場所が悪かったのか意識が朦朧とする。


 変態はそんな事はお構いなしにと荒い息使いで自分のズボンを下ろしている。意識が朦朧としているのは寧ろ無抵抗になって好都合を言わんばかりに。

 下半身を剥き出しにして汚らしい欲望の芯をウチの下半身に押し当ててくる。気持ちが悪いのに思考がまともに回らず抵抗しようにも最早満足に体が動かない。

 もう駄目だと諦めたのを察したのか、変態の欲望の芯が満足に受け入れられる状態になっていないウチの中に侵入してきた途端、激しい激痛に今まで出した事のない声が詰め込まれたタンクトップの切れ端の隙間から漏れる。


(痛い! 痛い! 痛い! 怖い!)


 あまりの痛みで朦朧としてた意識がハッキリと覚醒して激痛に襲われた。諦めて抜いた力が抵抗しようとまた藻掻き始めるが、その行動が逆に悪かったのかウチの上に乗ってる変態の息使いが更に荒くなった。

 激痛に耐えようとギュッと閉じた目を僅かに開けた先に、変態のこの世の物とは思えない程の醜い快楽に溺れた顔がある。

 もうどうしようのないのだと分かっていても、このゴミムシの腐りきった顔を瞼に焼き付けて、何時か殺してやりたいと心の底からそう思った。


「おぉ、キツい! 若い女の処女はここまで締まるものなんだなぁ! これは堪らん!」


 ウチの体を声を上げて堪能する変態の腰の動きが早くなる度に、激痛が更に酷くなっていく。

 初めては痛いとは聞いていたけど、好きな人と結ばれたのなら絶対にこんな痛みじゃないはずだ!


 気持ち悪くて吐き気がして……悔し涙しか流れない初体験なんて……誰も望んでなんかないのに……。


(……なんでウチはこんな)


 誰に言ったものではなく、ただこれまでの自分が過ごしてきた時間はなんだったのかと……そんな事を考えて終わるのを待つ事しか出来ない。


 やがてウチの顔や体に落ち続けていた汚らしい汗が、変態の果てる気持ち悪い声と共に止まると、変態は最後にと唯一犯されていないウチの唇を奪いに顔を近づけてきた。

 その顔からは汗と油でギトギトになっていて、異臭と言っても差し支えない匂いがする。

 ウチは口をギュッと閉じて可能な限り身をよじってキスを拒否すると「まぁ、こんな腫れ上がった顔のお前にキスしても、な」と近づけてきた顔を上げて、ようやくウチの体から降りた。


「ふう、美味かったぞ。ご馳走さん!」


 そう言った変態は財布から抜き取った紙幣をウチの顔の上に投げ落とした。ウチの体の代金のつもりなんだろうか。

 視界を塞がれるように落ちてきた額は3万円。


(ウチの処女は3万の価値しかないって事?)


 散々滅茶苦茶にされて奪われた純潔の価値が、この変態からすればその程度なのかとまた涙が溢れてきた。


 情けない、悔しい……死にたいともう後ろ向きの考えしか出来なくなったところで、玄関が閉まる音が聞こえた。


「……ただいま戻りました」


 声の主はウチがずっと求めていたお母さんのものだった。


「おぉ、帰ったか。次はお前の番だ」

「……はい。すぐに行くのでお待ちください」


 変態とウチを見ても驚いたり激怒したりしないお母さんを見て、背筋に冷たいものを感じた。


 変態は「うむ」と脱ぎ捨てた服をそのままに、裸のまま今度はお母さんの寝室へ向かい、この部屋にウチとお母さんだけになった。


 お母さんはお札越しからウチと目が合うと、静かに近づいて枕元で屈んで放り投げられたお金を速やかに回収していく。


「……お、おか――」


 こんな姿になった娘を見てまずやる事がお金の回収だった事に困惑しながらも変態にされた事全部話そうとした時、ウチの話を遮るように被せてきたお母さんの言葉に、ボロボロになった心が砕ける音を聞く事になる。


「――――我慢して」

「………………………………え?」

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