négligéの悪夢

眠りに落ちるようにフライトする 両手を

胸に括り瞼を下ろしたら、きっと

突き立てられ錆びた短剣 わたしを導いていく。

裏側に広がる景色を掴むように

足掻いては、何かに引っかかり転んでしまう、

その衝撃で記憶を取り戻した。

深層に潜むその風景はゆめみるまで

流されていたMOVIEでしかないのに、

わたしはその古城を迷うこと無く駆け上がり

空も平伏すほど魅せた。

見下ろした街並みに翻るドレスが跳ねて躍る、

目覚めたばかりの太陽に向かって

わたしは、時計塔の鐘と共に街並みに溶け込んで

往けると知っていたのです。

鳴り響く音が目覚めの為のものでも 早鐘を打つのは

急かされた毎日のサイクルでも

今では。細工の綻びたアンティークのときが、やっぱり

微笑むばかりにイカれた朝だ

泥縄式ユメ魅心地をお供に抱いて

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