構想ビルの屋上から見下げたもんで 星屑達を集めて 沢山の角度から乱反射する。いつまでも盲目のままで在りたい、私たち。

 ゆりかごから終の住処までのいっとき えいっとほおり出される。

 褥には多量のとりの羽根。川縁を何処吹く風 とも背を押され流されいく楽園の、何処までも 果てまでと 定めて。


 神話の時代から調和の拡大へ

 壮大な器に身を凍らす種火(塵と誇り)その身鏡写す、ほど距離を置いて アダムとイブは 周知する(ごっこあそび)

 欲に満たされ たわわにも熟れた毒林檎に 罪執られ 哀れ 白雪姫と7人の恋人たち。五臓六腑に羞恥を保ち 目を逸らす此処まで

 嘘偽りもあってこそ 真実を運命と定める。当方真っ裸。手を取って歩み出すことは 腹を割って見せ合うこととは違うようだが?

 彼は誰時 薄明の今 母なる海に入水する これは、おやすみなさいとも 言うだろう?

 さも安堵の末に 傾きに辿る明暗 内服 寒かろうか 外皮 火照らすのだから、早く鵜呑みにしてくれ。


 ひねくれ者のわたしたちは 豪華客船とも沈没船とも 乗り込まざる 負えず

 底に広がるは深淵の地獄でも 疑いて 住めば都とも 相成り。想像が創造を生み 新たな過去と未来を変えていく。

 貴方自身の手で弾いた、私自身の哥を、解きに添わせている朧気なもの。


「笹舟の上のありんこは大海を知らずが故」いきるがいい しぬもいい。生涯を追えて。


 さて、今もってわたしたちは見ず知らずものを傷つけている

「身勝手な我儘を愛してると?」

 月に着せては、もがいているものは 己だけだと信じて 虚ろ瞼の奥で 廃れては悼んでいる。目頭をおさえては

 通りすがりを待ち侘びる 鴨、それとも、凍りついた水辺に舞い降りる黒鳥に、取り繕いても、

 はて?成れるか。ただ染み付いた穢れにも魅せようが、このたびはきっと大丈夫、きのみきのままに着く予定だ。

 

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