2食目:飲んだ後のシメうどん

 お酒を飲んだ後の帰り、皆さんは何か食べますか?


 私は基本的に一次会では食事と一緒にお酒を楽しみ、二次会ではカラオケとか基本的に料理は食べずにちょっとしたつまみとお酒のみをいただきます。


 そうなると必然的に真夜中の時間帯に減るわけですよ、お腹が。


 いい感じにお酒が入った帰り、シメに何を食べるか。小腹を何で満たすか。


 これを夜食と言っていいのかはちょっと分かりませんが、夜中に食べるから夜食です。


 きっと定番はラーメンでしょう。


 最近だと、シメパフェとかも広く周知されるようになりました。


 しかし、私が当時はまっていたのはそのどれでもなくて「シメうどん」です。


 お鍋のシメに入れるうどんではなく、あくまでも夜中にラーメン屋に入るように、うどん屋に入ってうどんを食べて帰るというシメになります。


 当然、太ります。


 でもそんな風に「夜から明け方にかけてしかやってないうどん屋」があったんですね。


 もう数年は行ってませんが、当時はバカみたいに通っていました。


 二次会のカラオケが終わって、じゃあ帰るわと言いつつ一人でこっそりうどん屋に寄ったりもしてました。


 なんか、基本的に一人で行きたかったんですよね。


 カウンター席しかない小さなお店だっていうのもありましたが。


 メニューはかけ、たぬき、きつね、かしわ、親子、天とじ等々……小さいお店ながらも豊富で、店内はうどんの出汁の良い匂いが常に漂っておりました。


 つゆはたぶん、関西風なのかな? 薄い色の醤油味ので出汁の香りが良く、全部飲み干せそうなくらいにあっさりとしています。


 そうやって小腹の空いた状態で入ったうどん屋で、当時の私の一番のお気に入りは海老天うどんでした。


 確か……ピーマンの天ぷらと海老天が2本入ってるんですね。


 驚いたのは、最初は天ぷらが乗ってなかったんですよそのうどん。いや、海老天が一本だけ乗ってたかな? もう記憶が曖昧なんですが、当時あれ?って思ったのは覚えてます。


 その疑問は途中で解決するんですよね。


 うどんを食べてる最中、なんと揚げたての海老天とピーマン天が後から来るんですね。


 最初の天ぷらは出汁がしみ込んだ状態になっていて、その途中で上げたてサクサクの天ぷらも楽しめるという非常にお得感のあるうどん屋さんでした。


「ラーメンよりはヘルシーだから大丈夫!」


 そんな言い訳を与えてくれるのも素晴らしく……飲み会の後に通っていたわけです。


 まぁ、諸事情もあって今ではすっかり行かなくなっているんですが……。調べてみるとお店自体は今でもまだやっているようです。


 いつかまた、シメのうどんを食べに行きたいものです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る