第67話「人に黒歴史有り、姉に竜使い願望有り?」


「このタイミングか!! 世界の座標をズラすとか……やってくれたなグラスドラゴン!! 三度目は跡形も無く葬り去ってやる!!」


「か、快利!? 良かった……死ぬかと思った~」


 目の前には緑色のドラゴンのブレスを斬りつけて消滅させる自分の義弟の姿が有った。いつもの白銀の鎧に今日は二振りの剣を構えていて夏休みから急にイケメンに育って帰って来た義弟の不意打ちに私は毎回ドキドキさせられていた。


「いや、ごめん。実は一度死んでるんだよ……ユリ姉さん」


「へ? どういうこと?」


 快利が緑色の神刀で敵のブレスを空間ごと斬り裂くとドラゴンは背後から自分のブレスでダメージを受けていた。目の前の斬り付けた空間と背後の空間を繋げたと早口に説明された。


「実はユリ姉さん一回死んじゃったから因果律操作魔法で、この時間まで跳んで来たんだよ!! 未来でやらかしたから今は過去改変中なんだ」


「えっ!? 私、死んだの!?」


 つまり私は今のブレスで死んだ? でもそんな実感は無いとドラゴンを見たらブレスを放たれる前との違いに気付いた。大学が植物に覆われていない。それにドラゴン自体が一回りほど小さく見えた。


「大丈夫。もうユリ姉さんを死なせないから安心して!!」


「死ぬ前に守りなさいよ!! それにしても本当に死んだ実感が湧かないわね……」


 取り合えず私は助かったのよね? 後で詳しく教えなさいよ快利。



 ◇



 授業中にガイドが違和感を感じ取って数秒後、ユリ姉さんの生体反応が消えて俺は錯乱した。そして現場に着くとグラスドラゴンがいて、近くにはユリ姉さんのバッグと前に預けた腕輪だけが残されていた。


「死にっ晒せええええええええええ!! クソドラゴンがああああああ!!」


『いけません勇者カイリ、この場で聖なる一撃を使っては――――』


「消えろおおおおおおおおおおお!! 聖なる一撃相手は死ぬ!!」


 そしてグラスドラゴンと大学の周囲一帯を全て吹き飛ばし、さらに近くのビル数棟、おまけに住宅街を消失させていた。


「マイマスター!! 何て言う事を……」


「はぁ、はぁ……あっ、ユリ姉さんが……だから、つい」


 転移魔術で俺を追って来たモニカとさらに別な場所から具合の悪そうな慧花が転移魔術で来て惨状を見て頭を抱えていた。


「君は……ここは王国じゃないんだぞ? どうしてこんな事を……これは由梨花が……迂闊だった僕が、いや私が二日酔いじゃなければ」


「つい辺り一帯を壊滅させちまった……」


『ご安心を勇者カイリ、すぐに因果律操作魔法を使うべきです。瑠理香さんの時と同じように行動すべきです』


(そうか、そうじゃないか、俺には因果律操作魔法全部俺の思うままにというチートが有ったじゃないか。行けるぞ、すぐに跳ぶ!!)


 ルリの時とは違って完全に近い今の俺には魔力のチャージは不要。だからすぐに跳ぼうとするが脳内でガイドが待ったをかけた。


『今回はグラスドラゴンの特性上、増殖する前に戻って処分すべきです。その上で由梨花さんを助けた方が街への被害は無くなります』


(それはどうでもいいんだけど、ユリ姉さんに大学休むようにした方がいいかも)


『世界への負担を考えて下さい。負荷を減らすために今回も直前で助けて下さい』


 そうだった。なるべく世界を変えないで最後に俺の望まない未来の世界を破壊し、因果律操作魔法で俺の望む未来と過去を無理やり繋げるから、その際の負担を減らす必要が有ったのだ。


「よし、じゃあ慧花、モニカ、俺、少し世界変えて来るから後で会おう!!」


「えっ!? マイマスター!?」


 そのまま俺は因果律操作魔法で朝まで戻って準備を終わらせ、この場に来ていた。



 ◇



「向こうじゃ二番目に倒した雑魚だったくせに、俺のユリ姉さん狙うとか八つ裂きにしても飽き足らない。因果の果てまで消し飛ばしてやる!!」


「な、なんか快利すんごい怒ってるんだけど……」


 そりゃ怒りますよ大事な姉を殺されたんだから、俺が因果律操作魔法使えなければ一生失ったままだったんだからと言う前に後ろから気配がした。


「怒るのは当然ですよ。由梨花姉さんは快利兄さんにとっては最重要人物の一人なんですよ? ご自覚が無いのですか?」


 そうだぞモニカ、もっと言ってやってくれ。ユリ姉さんは自分を過小評価し過ぎてるんだ。少しは自分に自信を持った方がいい。


「だって私なんてさ、絵梨花より頭悪いし、快利みたいに努力家でもないし、ビビりの長女よ……はぁ、言ってて悲しくなって来た」


 気持ちは分かるんだ。俺も中学の時はエリ姉さんにコンプレックスを感じていたから、それよりモニカが来たのなら、頼んでいた二人も連れて来てくれたはずだと背後を見るとエリ姉さんとルリが居た。


「カイ、今度のドラゴンはこれなの? なんか少し小さいね」


「ああ、フレイムやコバルトに比べたら小さい部類だ」


 腕組み後方姉面をするエリ姉さんと、ポカ~ンとしながらもインカムの調子を確認するルリ。あれだなプロ根性ってやつだ……やっぱ俺の推しは今日も素晴らしい。


「あんた達が来る前には一瞬だけ大きかったわよ!! それにしてもドラゴンってこんな感じなのね」


「三人供それくらいで、モニカは三人を守って、特にユリ姉さんはスキル無しで一番弱いからよろしく!!」


 モニカに指示を出すとすぐに俺を青い光が包む、ルリが歌い出した証拠だ。さすが何回もバフをかけてもらったから慣れた。その一方でエリ姉さんは未だに動いていなかった。


「エリ姉さんは……あっ、ルリと違ってスキルの発動条件が特に無いんだった。なら、『姉式・爆熱無限呪縛の陣ブラコン・バーニング・ゾーン』だ!!」


「それ叫ばなきゃダメなのね……私ならもっとカッコいい名前にするのに……」


 ユリ姉さんが呟いた瞬間に燃え上がる炎のフィールドが広がりグラスドラゴンは燃えていた。そもそも名前の通り植物で構成されてるから燃えやすい。既に弱体化させているから余計に効いていた。


「これ快利がやらなくても燃え尽きそうね」


「いやダメだ。コイツはユリ姉さんを一度ブレスで殺してるんだ。さっさと消すから!! 消えろ!! 聖なる一撃!!」


 聖剣が輝き光の奔流が溶け落ちる寸前のドラゴンを吹き飛ばすのを確認すると俺は聖剣を鞘にしまった。そのまま俺は因果律操作魔法を再使用し、この時間軸の過去に戻る。その際に前回と同じようにユリ姉さんが死んだ世界を破壊した。


「うん。我ながら完璧な仕事だ!!」


 今回は二度目だから上手くいった。そもそも前回はルリの死因が謎で犯人を特定する必要が有ったから面倒だった。しかし今回は犯人が分かってる状態だからサクッと原因を排除すればいい。そして俺は安全になった元の世界に戻った。


「ユリ姉さん!! 戻ったよ!! 大丈夫!?」


「あ、うん。ダイジョウブだよ~」


 戻ると大学の校門前には先ほどのメンバーのルリとエリ姉さん、モニカそしてユリ姉さんが居て、なぜかユリ姉さんは緑色に光っていた。


「ユリ姉さん!? どうして光ってるの!?」


「知らないわよ~。それとコイツもどうすれば良いのよ~!! なんか私から離れないんだけど!!」


 そう言ってユリ姉さんを見ると緑色の小型のトカゲ……ではなくて先ほど俺が消滅させたはずのグラスドラゴンの小さい個体がいた。しかもムカつく事にユリ姉さんの胸の上に鎮座していてキュイキュイ鳴いて顔を擦り付けていた。


「はぁ? てめっ、俺のユリ姉さんの胸の上に勝手に居座るんじゃねえよ!! そこは俺のポジションだぞ!!」


「あんたのポジションでも無いから。快利が消えて数秒でいきなりコイツが出て来て、ずっとこんな感じなのよ。モニカも快利が戻るまでは触らない方がいいだろうって言うからさ……どうしよう快利」


 俺はユリ姉さんから引き剥がそうとグラスドラゴンに触った瞬間、さらにユリ姉さんが強く光り出した。さすがに目立ち過ぎたから俺は咄嗟にこの場の全員に転送魔法を使い高校の屋上に移動した。



 ◇



「ま~だ光ってるなコイツ、取り合えず今度こそ……よし、こっち来い」


 ――――ピィ~!!


「やっと離れた……てか私もまだ光ってるんだけど、どうすれば良いの?」


 俺の手の平サイズになったグラスドラゴンを掴むとジタバタするが、先ほどまでの強さは微塵も感じられない。どうやら見た目通り弱体化しているようだ。


「ね? カイ、大丈夫なのこの子? だいぶ小さくなったけど……触っていい?」


「ダメだよ。小さくてもドラゴンだから早めに処分する。今度こそトドメを!!」


 俺が神刀を取り出し今度こそコイツを始末しようと刀を構え、斬ろうとした時に脳内でガイドが待ったをかけた。


『お待ち下さい勇者カイリ。由梨花さんとグラスドラゴンの二つに呼応して新しいスキルが解放されました。『偉大なる竜の乙女Great Drachen Mädchen』別名『G・D・M』と、意味不明な多言語表記が出ました』


偉大なる竜の乙女Great Drachen Mädchen? G・D・M? プッ、なんだそのダっサいネーミングセンス、英語とドイツ語混じってるし」


 ルリはポカンとしているがエリ姉さんがなぜか全力で首を横に振って口パクで何か言っているが分からない。そしてユリ姉さんが顔を真っ赤にしてキレた。


「はぁっ!? ダサいですって!? 私の中学時代からの匿名サイト用のユーザー名がダサいですって!?」


「えっ? いや、だってモニカ、なあ?」


 俺は同じ異世界仲間でこんな称号持ってる奴なんていないのを分かっているモニカに咄嗟に助けを求めた。


「私は、由梨花姉さんらしくて……ぷっ、良いと、思いますよ?」


「あっ、お前裏切るなよ!! 少しピクピクして笑うの堪えてたろ!?」


「か~い~り~!!」


 あ、なんか俺の転移前の横暴でバカとかクズとか言ってた頃に戻って来た。こんな感じだったな、今はどっちかって言うとヘタレな面が増えたしユリ姉さんは基本的に口だけだ。


「ごめんって、それよりもユリ姉さんが光ってる原因、スキルっぽい。スキルを登録したら消えると思うから登録するね……って、嘘ぉ……」


「どうしたのよ快利?」


「なんか姉さん自身がスキル覚えたみたい。それで俺と連動する仕組みらしい」


 ガイドに聞いたら、このスキルは『カップリングスキル』と呼ばれる特殊なスキル区分で、ルリの『歌姫の守護騎士ナイツ・オブ・ディーヴァ』や、エリ姉さんの『姉式・爆熱無限呪縛の陣ブラコン・バーニング・ゾーン』も同じ種類で勇者に対するパートナーが何らかの行動をする事で発動するスキルらしい。


(なんで今まで使えなかったんだ? 七年も勇者やってたんだけど?)


『それは勇者が心から信用出来る人間が居なかったからではないかと推測出来ます。仮定ですが、勇者カイリと対象者との信頼度が一定を越えるとカップルスキルの習得が可能になるのかと……推測ですが』


 その言葉を頭の中で反芻しながら異世界でのことを思い出す。そういえば心の底から信用した仲間なんて居なかった。あの異世界では頼られることは有っても頼ることは殆ど無かったからだ。

 旅の仲間とも仲は良かったけど信頼関係と言われれば今でも疑問で、運命共同体みたいな強制的なものだったと思う。


(そうか、こっちで魔王を倒す時にルリが腕輪してくれると信じたからだし、エリ姉さんは、ユリ姉さんの件で俺を最初から信じてくれたのを知ったから? それとも加藤の一件かな? でもスキル覚えた後だし……まだまだ分からない)


『申し訳ありません。このカップルスキルに関しては未だ未知数です。解析を急ぎ、ます……オマチ、クダ……サイ』


 最後の方はノイズが入った通信のように切れてしまった。大丈夫なのだろうか? そもそも最近はよくエラーが出るし、こんな変化はこっちの世界に戻ってからだ。異世界では無かった気がする。


(やっぱ心配だよな。邪神戦争の時からの相棒だし)


 何か対策を考えないといけない。ガイドにはまだまだ助けて貰わないといけないし、そんな事を考えながら最後にガイドに聞いたスキル内容を説明しているとユリ姉さんはまだご立腹なようだ。


「良いじゃない、竜使いとか……そんなにダメ? てか異世界に竜使いの魔女とかいるはずでしょ?」


「それが居ないんだよね……ドラゴン自体コイツらが出るまでお伽話扱いだったんだよ。向こうの世界でも」


 実はそうなのだ。ワイバーン、俗に言う翼竜や他にも地竜と呼ばれる存在は向こうでは大きいトカゲ扱いで他の魔物モンスターと同じ扱いだった。


「ええ、私も孤児院のシスターに悪い事をするとドラゴンに食べられると言われて、ドラゴンなんていないでしょって言うまでが流れでした」


「そんな、だってベヒーモスだとかリザードマン、マーメイドとか異世界ファンタジー御用達の種族が山盛りなんでしょ? なんでドラゴンがいないのよ!!」


 そんなこと言われても俺も困る異世界といえど万能では無いのです。すると小型のグラスドラゴンがキュピっと鳴いて光り出す。さらにユリ姉さんも緑色に発光した。


「ちょっと待ってよ、快利!! また光ってるんだけど!!」


 ――――キュピ~♪


「そうだ。スキルの説明なんだけど、ユリ姉さん名前の通り竜使いっぽいよ。恭順したドラゴンに命令できるみたい」


「えっ? それマジ?」


 取り合えず危険性が無くなったグラスドラゴンを地面に置くとチョコチョコ歩く度に足元に雑草が生えている。某アニメ映画の森の神様みたいな感じで植物を生やす力が有るようで詳しく調べる必要が有りそうだ。


「うん。マジマジ。あれだよドラゴンテイマー? みたいな感じかも」


「ついに、ついに私の時代が来たのね!!」


「でもユリ姉さんに従ってるのコイツだけだよ? しかも修正前の世界で自分を殺してるんだけど、それはいいの?」


 俺がグラスをツンツンと突くと怒ったのか蔦を出して俺に当てようとしたので聖なる防壁何でもガードで防御した。まだ威嚇している。


「良いのよ!! 私、これからリアル竜使いの乙女になれるのよ!! 私の中学時代の夢が叶うのよ!!」


「俺、こんな厨二病の人が初恋だったの? 黒髪で綺麗な姉さんのイメージが……」


「快利、そもそもユリ姉ぇがお前のことをクズだのアホだの言っていたのは当時ユリ姉ぇの読んでいた漫画で竜を下僕にして世界制覇する魔女の話が元ネタだ」


 エリ姉さんの話では、途中で打ち切りになった漫画らしく自分を裏切った男を次々と魔法で竜に変えていく女王様系の魔女の話だったらしい。その話では下僕にしたドラゴンにクズだのカスだの言っていたという話だ。


「え? じゃあユリ姉さんって俺を下僕にしたかったの?」


「違うわよ。あの時は本当にあんたに嫌われて卑怯な嘘までつかれたって思ってたからつい……ね。あれ読んでると私は強くなれた気でいられたのよ」


「つまり黒歴史ってやつですね由梨花さん!!」


 今まで黙っていたルリがドラゴンを触りたそうにしながら叫んだ。実は視界の隅で触ろうとする度にモニカに注意されていたので内心ハラハラしていた。


「瑠理香、言ってくれるじゃない!! あんただって、この間までうちの弟好き過ぎてイジメてた半分ヤンデレアイドルのくせに!!」


「なっ、あ、あれは愛情の裏返しだし、カイも重い女で済ませてくれてるからいいんです~!! あと反省だって、ちゃんとしてる、よ?」


 改めて俺の周りの女子って……現実も異世界も酷過ぎるのではないだろうか。でも些細な問題だ。だって皆が大事だし世界の危機とかに比べたらルリの嫉妬もユリ姉さんの勘違いも大した問題じゃない。


「ま、二人ともまだ執行猶予みたいな感じだから今後の反省に期待ってことで、それよりモニカ、セリカを連れて来てくれ。俺以外の鑑定スキルの結果も見たい」


 モニカはすぐにセリカを連れて来て、その場でグラスドラゴンと俺自身と、さらにユリ姉さんも鑑定してもらい二人で結果を話し合って結論を出した。


「こいつがユリ姉さんの使い魔、いや、使い竜なのは確定みたい」


「え? でもこのグラスドラゴン? こんな小さくなって使えるの?」


「どうなんだろ? お前大きくなれるのか?」


 グルルルルと唸ったりキュイキュイ言ったり、こいつの言ってる事が……分かる。そう言えば俺はオーク語とドラゴン語をスキルで習得していた。あれはブラッドドラゴンを倒した時になぜかスキルの言語の中にドラゴン語が追加されたんだ。だが次に戦ったポイズンドラゴンには通じなかった。


『オマエラ、ナニモノ? オレタチノテキカ?』


「あの人間の戦士。私、人間の言語話せますけど?」


「はぁ!? じゃあ最初から話せよ。キュイキュイ言いやがって紛らわしい!!」


 取り合えず摘まみ上げると止めてくれと言うから下ろすと学校の屋上のコンクリートの上なのにまた雑草が生えだした。やはりこいつの特性のようだ。


「えっ、あんた喋れるの!?」


「はい、ご主人様。改めてグラスドラゴンです」


 丁寧に挨拶したドラゴンはユリ姉さんにお辞儀していた。一応スキルの説明では支配下においたドラゴンに指示を出せると言う話だが、そもそもコイツが支配下かどうかが分からない。


「あんた私に絶対服従なのね!?」


 俺やセリカの心配をよそにユリ姉さんが堂々とおバカな問いかけをしていた。こいつらドラゴンはプライドも気位も高いから気を付けるようにと忠告する前にユリ姉さんは特大の地雷を踏んでいた。

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