第53話「転校生は二人とも俺の義妹ですが何か?」


 いつの間にか入って来た担任とそれよりも遥かに存在感の有る二人、俺の義妹になったセリカとモニカがルリを庇うように両サイドに割って入っていた。


「セリモニ……あんた達どうして?」


「昨日のお礼ですわ、それに快利を思う気持ちに嘘偽り無いのは今までの行動で見せて頂きましたので」


「それに快利兄さんに助けて貰った者同士、通じるところも有りますので……ここは、ご助力致します!!」


 新学期の朝一から俺の学園生活は色々波乱の幕開けのようだ。だけど今回はヌルゲーじゃなくても戦える気がした。だって転移前とは違ってクラスには味方が三人も居ると分かったからだ。


「君たちが転校生!! 俺は――――「お黙りなさい庶民!! たった一人を囲んで攻め立てるその姿勢、貴族でなくても恥を知りなさい!!」


「セリカはこう言うのは嫌いだからキレッキレだなぁ……」


「そう言えば私が王城のメイド長にイジメられてた時も助けて下さいましたね」


 それは初耳だった。モニカが王城に来てた時は勇者三年目だから基本的に俺は優遇されていた筈、俺の従者のモニカは違った?


「え? あの人そんな事してたの?」


「はい、快利兄さんの前では猫かぶってましたから、ほんと見る目が無いですね?」


「そっか、悪いな気付かないで、ほんと俺はどこ行っても見る目無いな反省だ」


 そう言うとモニカもはにかむように笑って首を横に振りながら答えていた。今さらながら高校の制服が髪の色と合っていて一安心した。


「私が気付かないように配慮していたので……それとセリカ様、いえお姉さまを止めないとまずいかと」


 朝のHRなんてガン無視でディベート大会と言う名の自己紹介でクラスメイトを論破して行くのはさすがは元貴族、実際はこれで政敵を倒したり毒盛ったりしていたから全盛期は色々と凄かった子だ。


「セリカ、そこまでだ。話しても無駄な奴らに何を言っても無駄だ。それに俺はクラスに興味が無い。これで分かるか?」


「なるほど、はい確かに快利、あなたがそう言うのなら従いますわ」


「カイ、庇ってくれるのは嬉しいけど原因は私だから……」


「まあな、原因はルリだし始まりもルリだ。でも俺にはそんな事関係無いから。主犯だ共犯だ、俺は無理やりやらされたとか偉そうにほざいてたお前、俺には関係無いから。等しくイジメをしていた人間だ。お前ら加害者側で何があっても俺は被害者で、俺が決める権利があんだよ」


 そう言った瞬間に空気になっていた担任が保身に走っていた。


「秋山、それは少し暴論で――――」


「先生さ、俺は別にイジメを公表する気は無いですよ? ただクラス内で立場が変わるだけで先生には何も迷惑はかからない。今まで通り知らぬ存ぜぬで結構」


「なっ!? 本当か!? 本当なのか!!」


 やはりクズ教師だったか、自分の責任になるかならないかでしか決めない野郎だとは思ってたよコイツは、俺のイジメを黙認してたくらいだしな。


「カイ、良いの?」


「ああ、そもそも俺の要求は関わるなって言う単純な話だ。手の平返しがキモいんだよ。お前らは」


「でっ、でも俺らは!! 無理やりっ!!」

「そうよ!! こんなの絶対おかしいわ!!」


 なおも食い下がるバカなクラスの連中を尻目に話が平行線だと思っていたらセリカが痛烈に俺の言いたい事を吐き出していた。


「意見など聞いてませんわ。快利が『関わるな、黙認してやる』と言ってるのに関わろうとするなど愚の骨頂ですわ。言語を介さないのかしら?」


「セリカ姉様、煽ってはいけません。弱者は自らの非を認め進む事の出来ない者なのです。彼らは快利兄さんに負い目が有る事を認められず最後は他人へ責任を擦り付ける事しか出来ない弱者なのですから」


 さらに畳みかけるようにモニカも言う。ニコニコしながら毒を吐くな毒を、そう言えばモニカは前に俺と口喧嘩した時は意外と後を引くし、いじけたら結構大変だったと記憶が蘇って来た。


「良いんじゃないか? 秋山くんが関わるなって言うならお互い不干渉が良いんだろ? 面倒だし」


「それもそうね。さすがに虫が良過ぎるって言うのは分かるわ。風美さんは何か色々モニョるけどさ」


 徐々に賛同者も出て来た上に教員も掌握されて抵抗出来ないと諦めたようだ。さすがは俺のいじめを見て見ぬして来たクラスメイト。流れに身を任せる奴も多いようだ。本当にクソだな。


「それでもっ!! おかしい!! この間まで陰キャのボッチが今は偉そうにまるで王様じゃないかイジメの被害者がそんなに偉いのかよ!! それに風美さん以外にも二人も女子を!! 転校生をなんて!!」


「いよいよ本音が出たか……偉いとか王様とかさ、次元が低いんだよ語彙力付けたら? 陰キャボッチに可愛い女の子がチヤホヤとかリアルでアニメの世界を見て嫉妬したのかな? ちなみに二人は俺の義妹ですが何か?」


 そこでクラスは再度喧騒に包まれた。担任を見ると居眠りしようとしていて、そして一言こう言った。


「始業式まで二〇分だからそれまでには終わらせろ。じゃあ俺は寝る」


「先生!! ほらっ!! おかしいじゃないか大人は俺達を守ってくれない!! 俺は自分を守るために仕方なくやったんだよ!!」


「そ、そうよ!! 自己犠牲で助ければ良かったの!? 秋山君がそんなに偉いなんておかしい!!」


「そもそも新学期から何で俺達がこんな気分悪い思いしなきゃいけないんだよ!?」


 ピーチクパーチク自分は悪く無いと言う。ルリは主犯だから悪い、先導したのが悪い。そうだろう、でも一番最初に謝ったのもルリだ。何よりもルリは親友で俺の大事な人の一人だ。何を言われようが揺るがないから俺は宣言する。


「それはお前らがイジメをしたからだろ? 大人が守ってくれないから他者を蹴落としても守る、結構だ。なら逆襲に遭う覚悟もしとけよ? パパやママや先生が守ってくれないなら対策を怠るなよバカか? 自己犠牲で助ける? 助けてねえだろ? しなかった現状が今なんだから、自己犠牲は尊い精神だ。やってから言え。やりもしないで仮定の話をすんな、自分の都合のいい自分になるな気持ち悪い。あと気分が悪いのは俺も一緒だ。一学期の一ヵ月弱の間、俺はずっと気分が悪かったんだが?」


 それだけ一気にまくしたてると陽キャ男子&陽キャ女子勢もついに黙った。言い返せないのだ。どうあがいても悪いのは加害者である彼ら、そしてそれを許して彼らの心を救えるのは被害者である俺だけだ。ちなみに救う気は欠片も無いから、せいぜい心の傷でも一生抱えてろ。


「こんなのおかしい……」


「そうやって声の一つも上げてればお前の未来も変わったかもな女子Bさん」


「女子Bって!! 私の名前は――――「覚える価値も無い、お互い夏休み前はそうだったろ? さて始業式行きますか!! いや~!! 朝から言いたい事言ったし気分良いな。ルリ? ほら行こう? そんな顔しないでくれよ」


「うっ、うん……」


 結局のところ、これもルリへの罰に繋がっている。あの日俺がルリへ科した一生の罪悪感はまだ彼女の中で続いているからだ。ルリのこんな顔を見るのは俺も辛いけど、俺への戒めでもある。今後は絶対にルリや他の大事な人にこんな顔をさせないと、大事じゃない奴らはどうでも良いけどね?





 そして始業式後は再度のHRではお通夜状態だった中で俺の義妹になった二人が自己紹介をしていた。


「それでは私から、秋山セリカ、先月から快利の妹になりましたわ!! 金魚の糞のような皆様、どうぞよろしく」


「同じく先月より快利兄さんの妹になりました秋山モニカでございます。私も快利兄さんの敵か味方かでしか判断致しませんのでよろしくお願い致します」


 セリカは悠然となぜか王国式のカーテシー、スカート摘まんでの挨拶をし、モニカはゆったりとメイド式の礼をする。さすがは元お姫様&元メイドだと感心していたら椅子が遠慮気味に蹴られた。後ろからなので当然ルリだ。


「なんか二人とも堂々として凄い……私は高校じゃダメだよ。カイの味方で居るなんて言ったのに……」


「あの二人はお姫様とメイド兼騎士だから、ルリは一般人だからね。仕方ない、それにルリは近くに居てくれるだけで俺の勇気が湧いて来るからさ、気にすんな」


 少し浮かない顔だけど時間をかけて立ち直ってもらうしかない。それに高校なんてあと一年半で卒業だからそれまでの間、俺がルリを守れば良いと考えていた。普通なら転校生が来たらワイワイと盛り上がるのに現在はお通夜状態だった。


「うちの義妹たちのデビューなのにテンション低いなこのクラス」


「これでテンション上げろとか鬼過ぎんだろ秋山……」


 席の配置は俺の後ろにルリ、そして俺の左右にセリカとモニカが付いた。ちなみに前の席には今、文句を言っていた金田が来た。普段は仕事をしない担任が俺たちの配置を変えないで器用に席替えを指示したのだが逆らう者など誰も居なかった。


「これで満足いただけましたかね? 王様?」


「はぁ、違うかなぁ……せんせ、俺は、元勇者様かな?」


 俺と担任の会話に教室の人間は殆どがポカーンとしていたが三人の少女はクスっと笑っていた。そう、今のが伝わる子だけ、大事な人間だけを守れれば良い。もう昔のように全てを守るなんて無理は、無茶はしないさ。





 そしてこの日は午前だけで授業が終わる。そして俺は雑事を済ませて教室に戻るとエリ姉さんが来ていた。


「快利!! 待っていたぞ、お前のお姉ちゃんが迎えに来たぞ~!!」


「エリ姉さん? あ、そうか部活もう無いんだっけ? じゃあ帰る?」


 なんか無駄にテンション高いエリ姉さんは大丈夫なんだろうか? 怪しい薬キメたみたいなテンションになってるんだけど……。


「絵梨花お姉さま大丈夫なんですの!?」


「おおセリカ!! お姉ちゃんは元気だぞ!!」


「あの、快利兄さん。例のタリスマンの影響が出過ぎたとかは?」


 有り得るのが怖い。そもそもエリ姉さんは、異世界に行っても無いのに最初から『微魅了』だとかスキル持ちだったり、俺の魔法を受けすぎて今度は魔法への耐性が出来ちゃったり色々と規格外だったりする。


「有り得るから怖いんだよなぁ……取り合えず皆で帰ろうか?」


「あの、カイ……話し合いは終わったの?」


「ああ、雑事は片付けた……雑魚を痛めつける趣味は無いから程々にしておいたよ」


「雑事? 何をしていた快利?」


 そう言って話していたら坊主頭の二人とロン毛の男子の計三人がヨロヨロしながら歩いて来た。安定のクラスメイト達だ。


「さすが運動部、手加減してやったとは言え丈夫だな?」


「ご冗談を、一般人相手に遊び過ぎですわ快利?」


「ええ、弱い者イジメをしては同じになってしまいますよ? 快利兄さん」


 義妹二人からの説教は程々に、エリ姉さんも呆れ顔をしている。ルリだけが心配そうに俺が軽く遊んでやった運動部三名を見ていた。


「快利、全く……」


「あ、秋山先輩!! こいつ、俺らを!!」


「そうですよ!! 同じ運動部なら――――「黙れ……私の可愛い義弟をイジメていたのを把握した時点で君たちに正当性など無い以上、快利を叱る気など無い!!」


 そして当然ながらユリ姉さんと恐らくは生徒会からも、何よりもルリに個人的にも謝られていたエリ姉さんは既に事態を把握している。


「同じ運動部? 私は部活を引退した身だ。在籍はしているがな? 君ら他人よりも家族を大事に思うのは自明の理だ。快利のためを思えばこそ厳しく接していたが間違っていた。快利に色々稽古を付けて少し意地悪して良いのは私だけだ!!」


「あ、それは本気で止めてね? エリ姉さんの鍛錬は本気できつかったから。今は大丈夫だけどさ」


 俺達の会話を尻目にクラスの連中は絶望したような顔をしている。現・生徒会長の親友で学校一の人気者のエリ姉さんにここまで言われた以上、この三人には明るい学校生活は無くなったに等しい。


「そんな、常識人の絵梨花先輩まで秋山くんの味方だなんて……」


 そしてそれは俺と言うエリ姉さんの義弟への扱いがバレたと理解した他のクラスメイトも同じだった。今更ながら浅慮な奴らだとは思う。俺とエリ姉さんが姉弟の関係なのは知っていて、バレたらこうなると言う想像が出来なかったのか?


「ま、それが普通の高校生の想像力の限界かな?」


「そうですわね。死線をくぐったあなたと、一般人を同列に扱うのは少しかわいそうかと……」


「カイ……さすがにやり過ぎだよ……」


「分かったよ。俺はもう何もしない。ルリが悲しむから……じゃあ今度こそ帰ろう我が家にさ、もうユリ姉さんが起きてる頃だろうし、そうだ、ルリも家でご飯一緒に食べていかないか? 俺作るけど?」


「えっ!? 本当!! 行くよっ!? 行く行く!!」


 そう言って俺たちは五人で連れ立って教室を出た。残されたクラスの人間は金田を除いて全員絶望的な顔のまま新学期初日を終えていて、その日の校内の話題は、それで持ち切りになったそうだ。





「と、言う訳でルリに元気を出してもらうために思い出の料理を作ります」


「思い出の料理?」


 家に帰って来ても落ち込んでいるルリを元気づけるためにいつもの魔法で異世界の食材を取り出した。


「酷いなぁ、中学ん時にフレンチトースト作ってあげたよね?」


「え? あれってカイが作ってたの!?」


「うん。だってルリ、家で料理出来るの誰か思い出してみ?」


 そう言われて気付いたようだ。今でこそモニカが居てユリ姉さんが少し手伝っているけど数ヵ月前までは、この家のご飯は全て俺が作っていたのです。


「あれってカイの手料理だったんだ……じゃ、じゃあさ私も手伝うよ!?」


「ルリって料理出来るようになったの?」


「うん。高校に入ってから母さんの生活が不規則になって一人で自炊も出来なきゃって思って……ま、実際は母さんのご飯はレンチンなんだけどね?」


 そう言ってキョロキョロしているルリに横からスッとエプロンを差し出したのはモニカだった。


「では本日はお二人にお任せ致します。たまにはメイドも休みたいので、それとまだ眠っている由梨花姉さんを起こして参ります」


 それだけ言ってさっさと二階へ上がってしまった。一応は気になって絵梨花姉さんとセリカを見ると二人はリビングでテレビを見ていて手伝う気配が無い。


「ありがとモニカ……はぁ、情けないなぁ……私、気を使われて」


「よく出来た義妹に感謝だな。ルリ、実は少し試したいレシピも有るから、食パンの耳切っておいてくれる?」


「うん。そっか、カイのお家では耳は切っちゃう派なんだ」


 そうして俺は異世界から持ち込んだ「アウズフムラ」と言う牛に似たモンスターの生乳から作ったチーズを取り出しパンに挟んで行く。おまけに異世界から取って来たトリニクの肉も下味を付けたのを挟んでチキンサンドも作ってみた。パンの耳はカリカリにして砂糖付けて食べても良いからそっちはそっちで準備をしていく。


「ほんとにカイって手際良いね……」


「慣れだよ慣れ。小学生の頃からやってるからさ、良ければ教えるよ?」


「うん。私部活にも入ってないから、お仕事が忙しくない時は教えて!!」


「ああ、もちろん、じゃあラスクも作ってみる?」


 そう言って二人で色々作り過ぎてしまい戻って来たモニカに説教されてしまった。楽しくなってドンドン作り過ぎてしまったのだ。魔法と魔術のせいである程度の過程を省略出来てしまったのも原因だった。


「食品ロスが叫ばれるこの時代、いくら快利兄さんの持ち込み食材でも勿体無いです。私が孤児院に居た頃はこう言うのは『モッタイナイお化け』と言うモンスターが出るとよくシスターに言われたものですからね!!」


「異世界にもそう言う概念が有るのだな……」


「そうね……あ、このラスクいけるわね。快利また腕を上げたわね」


「それはルリだよ。教えたのは俺だけど調理は殆どルリだから」


 六人で食卓を囲んでメインのチーズ入りフレンチトーストやラスク、にチキンサンドやパンの耳の砂糖をまぶした物などを並べて行くと、並べ終える前にユリ姉さんがヒョイと一口つまみ食いしていた。


「そうなんだ。やるわね……まだ三品しか作れない私と違ってね!!」


「拝見しましたが瑠理香さんの手際は由梨花姉さんより上でしたよ?」


「なによモニカ、あんたもう少し優しく教えなさいよ!!」


「いいえ、快利兄さんが甘いので私は少し厳し目に行きますからね?」


 そう言ってじゃれ合いながらモニカは俺に見せた事無いような笑顔を向けていたしユリ姉さんも自然に笑えていた。二人とも俺にはどこか遠慮している風だからな、仕方ないと言えば仕方ないけど少し辛いね。


「カイ? その、どうしたの?」


「少しだけセンチメンタルになってただけさ。それと今日はゴメンな? ルリには居心地悪くなったよな?」


 でも我慢出来なかった。馴れ馴れしく友達面して来た連中に、向こうの世界の人間にも居たけど、奴らは命を賭けて生き残るために俺に媚びて来たけど、学校の連中は違う。覚悟すら無くイジメていたのは今日見たので明らかだ。


「うん。まあ、ね……やっぱり私には陽キャでスクールカーストトップなんて無理だったんだよ……」


「ルリは相当無理してたからな……。ま、何があっても俺が守るから明日からも一緒に学校行こう?」


 だから俺によって環境が悪くなった大事な女の子が居るなら最後まで守らなきゃいけないと俺は改めて心に誓った。そしてこの決意が無駄では無かった事を俺は思い知らされるのは数日後だった。

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