⑥➏

やきゅうけん


・クリア条件


対戦相手を五枚以上脱がせてすっぽこぽんにしろ。


・準備段階


二時間。

何処かのファッションビルに召喚される。

中には裸を見られても恥ずかしくないタイプの店員が控えており、ルールなどの説明を受けられる。基本的に協力的だが競技についてはあまり知らないし、話せないらしい。また普通に更衣室もあるし、トイレもある。店員のチェンジも可能。

最初に携帯端末を渡され、使い方のレクチャーを受ける。

ビル内は普通の下着からシャツにズボン、ドレスにコスプレ衣装、ちょっとエッチなムフフまで、サイズ含めて何でも手に入るがその分移動距離がかかる。

服はどれも化学繊維でできている。また参加者ごとに与えられた専用のロゴが首の後ろや左わきのタグについている。これを切り落とすことは勧められない。

ここで着替え、最低でも五枚はタグ入りの服を着ないと競技開始と共に失格となると警告される。

軽食としてホットドックとコーヒー紅茶の店がある。かなり美味しい。


・ルール


じゃんけんで勝負し、負けた方は服を一枚ずつ脱いでいく。

服は準備段階で着た服しかカウントされず、それもロゴの数でカウントされる。靴下などはペアで一つなので両方脱がないといけない。

じゃんけんは端末を持って行う。携帯端末にはじゃんけんのグーチョキパーのアイコンが映し出され、それを押すことで出す手が決められる。無線通信で会場内にいれば相手の姿が見えなくとも勝負できる。また制限時間内に手を決められないと後出しで負け、一枚脱ぐことになる。

最終的に相手が身に着けているタグ付きの服を全部脱がせれば勝利。

負けた方は制限時間内に脱がなければ、服のタグが着火し、着ている服が全部燃える。その場合でもすっぽこぽん判定となる。また一度脱いだ服も燃え出し、再度着ることはできない。


・競技会場


極寒のブリザード。マイナス50℃ほど。ホワイトアウト起しているので手元の端末も良くは見えない。

足元は厚い氷でその下は氷点下の海水、落ちたら即凍る。

当然裸にでもなれば常人ならば瞬く間に凍死する。


・裏ルール


服を脱がせるのはじゃんけん経由でなくとも物理的に引っぺがしてもカウントされる。

携帯端末が破壊されてもそのまま続行、手が選べないため強制後出しで負け続けることになる。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る