③➋
しんけいすいじゃく
・クリア条件
ペアを九十九組、合わせろ。
・準備段階
約五分。
会場横、車のないアスファルトの駐車場にて、参加者はそれぞれ西側、東側に召喚され、それぞれ双子のようにそっくりな二人組により説明を受ける。
説明の最後、二人組はそろってそれぞれの参加者に触れ、消滅する。なお二人はペアに含まれない。
会場は鉄の門と鉄格子で囲われており、準備段階で侵入を試みた場合は失格となる。ただし隙間から中を覗くことは許可されている。
開始と共に門が開き、中へと入れるようになる。
外側はどこまで行ってもアスファルトの駐車場で、何もないのは見ればわかる。
・競技会場
駐車場を借り切ったフリーマーケット場、参加者ごとなのか青い屋根だけのテントが等間隔に並び、その下には机が置かれ、そこに様々な物品が並べられている。机の裏側には大きな家電やラックに吊るされた衣服、食べかけのお菓子や商品とはまた違う物品、まるで人だけが消えたように残された衣服などがある。
中は無人で、参加者しかいないが、つけっぱなしのラジオや動作確認のテレビ、発電機などで静かではない。
・ルール
会場内にある物品の九割が全く同じものが組として会場内に存在する『ペア』になっている。
そのペアを同時に触れると消滅、合わせたことになる。
そうやって九十九組、合計百九十八個の物品を先に消滅させたものが勝者、クリアとなる。
ペアの数は明言されず、毎回異なる。
制限時間は無いが、残ったペアの数がクリアに必要な数を下回った場合、失敗となる。
・裏ルール
派手に暴れてペアが壊れれば己の首も絞めるため、戦闘には気を使うべき。
ペアは片方が破壊された場合、例え全部のパーツが揃っていたとしても消滅扱いとなる。
何らかの手段で新たなペア、コピーを作り出しても個数には数えられず、消滅もしない。
本来のルールでは百組だが、最初の双子の消滅がカウントされるために一つ少ない九十九組となっている。
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