第5話 一緒
「陽菜ちゃん、…いただきます」
横たわる陽菜ちゃんの横でにっこり微笑んで手を合わせる私。陽菜ちゃんのブレザーをゆっくり脱がして、ワイシャツのボタンをぷち、ぷちと地道に外していく。
「ぁ、…あ」
やがて現れた無駄なお肉のない引き締まったお腹の上を撫で回す。
「はぁ…ずっと、触ってみたかったんだ」
「…そんなこと、…言わないで…、…恥ずかしい、から」
頬を赤く染めてこちらを見つめる陽菜ちゃんの視線が私をさらに興奮させる。
お腹を撫でる指はそのまま流線を描き横縞ボーダーの模様が入ったブラジャーにかけられる。谷間にかかる紐を指で引っ張ると、陽菜ちゃんは散々焦らされた効果もあってか、すっかりとろんと身体を横たえてて気持ちよさそうに眼を閉じる。
「それじゃ、柔らかくて美味しいところ、…いただきます」
ブラジャーを外す。かわいい、こじんまりとした 蕾が、ちょこんとそこに佇んでいた。
私はそれをつまんで、引っ張ったり押し込めたりして遊ぶ。それに合わせてお餅みたいな肉が撓んで揺れる。
「んん、ん…っ、くすぐったい、よお」
「違うでしょ?気持ちいい、でしょ?」
「は、いっ…」
興奮が私の下着を濡らす。辛抱たまらなくなって蕾を口に含んだ。小刻みな振動は大きな痺れとなって陽菜ちゃんの身体から私の身体へ伝播する。
「陽菜ちゃんが悪いんだよ。こんなに可愛いのに、…食べないなんて無理」
「そのセリフ…っ」
「うん、そうだよ」
陽菜ちゃんが書いた小説のセリフ。
「陽菜ちゃんのノートを読んで、陽菜ちゃんが持ってる私への恋心、すごくよくわかった。もっとよくわかったのは、私が陽菜ちゃんに恋をしてるってこと。ずっと、こうなりたかった。ずっと、一緒になりたかったんだ」
「花純…っ、…私も、……ねぇ、このまま私たち、誰も知らないとこ行こうか」
そして、時間は過ぎていく。
私の甘い思い出。
私のことを書いていたあの小説ノートは、今はもうどこにあるのかわからないけど、きっと今も、どこかで私たちを見守ってくれているはずだ。
そうおもって、また、横で眠る陽菜ちゃんのほっぺたにキスを交わした。
きっと私のことを書いている 湯藤あゆ @ayu_yufuji
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます