15
「速い速い、もう着いたのね」
平静を
オルダのそばのハックは
「そりゃあそうだぜ。てめえが少しでくたばるってのに、ぼやぼやしてらんねえよ。なあ?」
2人は僕たちを見て、僕たちに語り掛けている。だけど
「時間は待ってくれないわ」
「
「
「
「そう、チック、タック、チック、タック」
「お前らの命の音だ」
「星は
「見向きもしてくれねえ」
「でもね、私なら
「夜のお出ましだ」
「
「
「
「ああ、最高だ」
「とてもロマンチックだわ。2人切りで星が
「
「みんな幸せなのね」
「ああ、満ち足りているんだ」
「この世は
「人はみな、お
「可愛い
「
「ぴったりじゃない」
「あつらえたみてえだ」
「優しくしてあげる。痛くしない」
「今の苦しさもたちまち消えちまう。すごく、楽になる」
「そうしたら?」
「悪いことは言わねえ、そうしろよ。な?」
2人の問い掛けを受けて、僕が最初に言い
「クソったれ」
「死んじまえ」
僕たちの返答を聞き、オルダは
「あは! いいじゃん! 好きよ! ねえハック?」
「……ああ。やべぇ……最高だ……俺は、お前らが、大好きだ……!」
「やっと、……今まで食べてきた子たちみたいになってくれた……私はこの
「俺たちのために死んでくれ。……先に礼を言わせてくれよ、『ありがとう』」
「『ありがとう』、『ありがとう』」
僕たちに感謝を
ミュートが低く小声で僕に声を掛けた。
「いくよサンデー、
「いつでもどうぞ」
僕の返事と同時に、ミュートはオルダに向かって魔石を投げた。僕はハックに向かって
魔石は低い
ハック自身も、
地面に転がりながら受け身を取ったハックはすぐに起き上がる。
視界の
ガツンと左肩に
頭には決まらなかったけど助走を付けていた分パンチに
足元への
ハックは起き上がり
ハックに
「ミュート!?」
「あたしに構わないで!
ミュートの
「あーあー
「あんた! いい
2人の言葉は
「オラア! ボヤっとしてんなあ!
ハックはまるで犬のように歯を
何度も
こんなに人を
……おそらく僕だって同じ顔をしているんだ。
ハックへの
……僕は、人を
「人を
思っていたことを口にされ、
起き上がろうとして、そこで気付く、……右脚があらぬ方向に曲がっていた。完全に
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