11
真っ黒な
「
僕は痛いくらい
「
満足に息が
「男は
「
「……いや、話し合いができそうなら、まず
「あたしとしては、そこは
笑いながらミュートは言った。
「ははは、僕は、こんなだから僕なんだ。……だけど、それでもやめないなら
「やってみろ」
僕は
「どうした、
ハックが
「……サンデー?」
「ごめんね、ミュート」
「え? どういうこと……?」
僕はミュートのリュックに手を突っ込み、
「ちょ、ちょっと……?」
「……ちょっと、サンデー、
「
「なに言ってんの……。そ、そんな使い方したら、あんたも死んじゃうわよ! それにあいつの身体は、あんたの身体なのよ?」
「いいんだ。僕の命を
「そんなこと
「……ごめんね、ミュート。自分のために旅を始めたけど、……いつの
「……なによそれ……でも、
「もう時間がないよ、ミュートも、僕も」
「……それに言ったはずだよ……それが
「……はは、ずっと不思議だったよ、会ったばかりなのに……なんでこんなに好きなんだろって」
「いいからやめて、
「大丈夫。分かるんだ。命を
僕はハックに向かって
「待ってサンデー! 話を聞いて!」
「
「
ハックは思い切り
息が
ハックは僕を
ミュートだ、ミュートが
僕は
顔を上げるとミュートと目が合った。
「サンデー! 本当に
ミュートは完全に頭に血が
「そんなの
ハックはミュートに向かって左手をかざし、風を起こした。風で魔石が
僕は吹き飛ばされ、
……だけど、ミュートの魔石のせいでハックに
これじゃあ
「ミュート、落ち着いて!」
「それはこっちのセリフじゃあ!」
つんざくような声でミュートが
「おいおい、あの
ハックは
「ミュート!
「忘れたの! 思い出してよ! あたしたち約束したじゃない! 死ぬ時は
…………あれ……そんな約束したっけ……? まったく覚えがないんだけど……。
「いつの話?」
「……ほらぁ、砂の町で、町長さんの
……ミュートは
………………まさか…………
「思い出したよ、ミュート、そんなこともあったね」
「
突きを
「それでも僕は
……今から5秒だ。腕を横に広げながら、持っていた魔石を横に
「お
「
ハックは
ハックの足元のすぐ近くで爆発が起こる。攻撃を
……やっぱりあれは僕の身体なんだ。
ハックは
ハックは顔を上げ、
その
人は、ただ、ものに名前を付けているんじゃない。
ボロボロになった自分の
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