第13話 マイの治療
俺はマイさんに服を脱いで、ベッドに横になるように言う。
「タツマ様、変な事をなさらぬよう。」
「しないって!」
サユリさんはまだ信用してないようだ。
そもそもマイさんはどう見ても10歳ぐらい、変な事をするような歳でも無いだろう。
「あの~横になりましたけど・・・」
サユリさんと話しているとマイが不安そうに聞いてくる。
「では、始めましょうか。最初に言っておきます、針を持っている時は絶対に俺に触れないでください。
話しかけるのも駄目です。
集中しないと変な所にさしても意味が無いですから。」
「はい、サユリさんもわかりましたか?」
マイはすぐに返事をしてくれたが、サユリが返事をしないのでマイが確認を取る。
「・・・はい。」
不満そうに答えたサユリに俺は、
「サユリさん、失敗したら治らなくなるかも知れませんから、約束出来ないなら俺は治療を止めますよ。」
「なっ!私のせいだと言うのですか!」
「こっちも遊びじゃないんだ、邪魔をする気なら出ていくか、中止にするか決めろ。」
俺は強く言うと渋々了承した。
少し不安はあるが、治療を開始する。
「マイさん、針を刺すから痛かったら言ってくれ。
我慢はしてはいけないよ。」
「はい、お願いします。」
俺は軽く触診をして、刺すところを決める。
マイは触診だけでも恥ずかしいのだろう。身体が真っ赤に染まっている。
「さて、いくよ。」
俺は丹田から喉にかけて、気脈の流れを止めている所に針を打つ、
「痛くないかい?」
「大丈夫です、むしろ気持ちいいぐらいです。」
「そうかい、じゃあもう少し頑張って。」
俺は針を全部気脈に打ち込む。
「さて、仕上げだ、サユリさん、マイさんの手を握ってください。
マイさん、少し衝撃的かも知れませんが治療ですので少し我慢をお願いします。」
「はい、お任せします。」
俺は自分の気を整え。
「六根清浄、急急如律令!」
マイの秘部に手をあて、自分の気を流し込む。
「あっ、だ、だめです、あぁぁぁぁぁ!!」
マイは艶かしい声をあげながら、達している。
グテッとなっているマイから針を抜いて、
「サユリさん、もう終わりましたのでマイさんに服を着せてあげてください。」
サユリは俺を睨みながら、
「これで治ったのですか?」
「良くはなっている筈です、治ったかどうかはわかりませんが、気脈は通じましたので次からの治療は服を着たままでも出来ますよ。」
「この事はくれぐれも内密にお願いします。」
「わかってます。年頃の女性にたいしてするような事ではないのはわかってます。」
俺は別室に戻り休養をとる。
その夜、マイが部屋に駆け込んでくる。
「タツマさん、凄いんです、全然苦しくないんです!」
「それは良かった。
でも、はしゃぎすぎたら身体に悪いからね、少し落ち着こうか。」
「はい。」
マイは大人しく椅子に座る。
「一応、体内の気脈を治したから、大丈夫だとは思うけど、気脈をふさいでいたものがまだ体内を巡っているから、安定するまでは少し療養はいるよ。」
「はい、それで、あの・・・治るまでは滞在していただけますか?」
「マイさんが良ければ滞在させて貰えないかな?
いく宛はないし、このケガだからね。」
「いくらでもいてください。タツマさんは私の命の恩人なのですから。」
「それを言うと、マイさんも俺の命の恩人だからね。」
「そうでしたね、二人とも恩人ですね。」
マイは楽しそうに笑っていた。
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