今日生きてきた感想。

ゆうゆうゆう

This is a pen. It's self-evidentーー

  1


 全く私は阿呆である。何が阿呆なのかというと、阿呆としか言いようがないのだが、強いて言うならば、私の浅慮さである。

 私はただ単にやることがないからという理由で筆をとったのだが、何せ今は深夜一時、今日の午前には定期考査があったのもあり、私の疲労は限界を突破している。所謂深夜テンションというものである。

 私はさっき、「やることがない」と書いたが、明々後日にも考査があり、本当は勉強しなければならないはずだ。現代文の教科書を開いて、「老婆の衣剥がすとか下人趣味悪すぎだろ」と言っている暇はないのである。私は次の生物のテストに向けて、プルテウス幼生をまじまじと見つめなければならないのである。

 ここまで読んだ諸君は察していると思うが、私は高校一年生である。「である」をここまでずっと使ってきたのも、メタフィクション的な文章であったのも、今私が学んでいる羅生門に影響を受けたからだ。

 また、この文は「1」で始まるが、全くもって意味はない。次に「2」が続くわけでも、「k」「k+1」が続くわけでもない。数学的帰納法ではこの文の意味を説明できない。


 閑話休題。


 ……使いたかっただけである。

 さっきも言ったが、今日は中間考査だった。人生初の、本当に一夜しか勉強しなかった一夜漬けで挑んだテストだったが、中々に手強いものであった。特に、テスト中に学校の側を通りかかったトラックのBGMがツボに入り、笑いを堪えるのが一番大変だった。

 帰り道、いつもと同じ道を同じ友達と話しながら駅まで向かった。平日の昼間なので、電車は空いていた。電車では普段は立っているが、今日は座ろうと思い端の席に着いた。陽の光がキラキラ眩しく、そこから見えた景色はアニメのワンシーンの様で、少しわくわくした。可惜しい時間だったが、すぐに電車を降りてそこからは自転車で家へ向かった。

「ただいま」

 家に着くと、靴をさっさと脱いでドタドタと自分の部屋へ駆け上がっていった。鞄をおろして、チャックをジーと開けて今日の数学のテストを取り出した。手応えがあったので、すぐに自己採点したかったのだ。

 ――さて、そろそろおやすみの時間だ。

 では、今の私の気持ちを句に詠んで終わろうと思う。


  テストの出来

  いかにと人の問ひし時

 「笑」と答へて消えなましものを

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