夢の価値
「其れで義兄弟貴方自身の夢は此の世界で叶いそうな夢ですか其れとも叶わなそうな夢ですか」
俺は義兄弟にそう言われたんだ
「俺の夢は何だろうなあ」そう言う単語がふと頭の中から浮かんだが其れは消え失せた俺には夢らしい夢なんぞないな
「夢が無いなら作れ」そう言うが俺が叶いたい夢なんぞ消え失せた何十回前の逆行前の世界で消え失せた
なあ聞いてくれよ俺の夢は何処の世界に行っても叶う事がない世界なんだよな「兄弟夫婦が居て双子の彼奴らと酒を酌み交わす」そう言う物を夢見ていた
だが何処の世界線でも兄弟が否兄弟夫婦と双子が成人を迎えると言う状況下にもって行く事が出来なかった
だからこそ俺は夢を諦めた・・・だからこそ俺は夢を語るのを諦めた現世でも失敗をしたんだ故に消今の俺の人生とやらは消化試合の何物でも無いんだよ
「私には夢が有る」そう死ぬ前のドイツの政治家のお偉いさんの言葉を”同族”から聞かされたよ何度もな
そう其の演説の内容は「私には夢が有る同じ言葉に暮らす人が生まれた場所や生まれた階級でドイツ人としての誇りを捨てる真似をする社会が消え失せるのを望んで居る
私には夢があるドイツ人が世界で一番誇りをもって其れを堂々と述べてそしてドイツ人がドイツと言う国に生まれた事に誇りに思える社会を
そう子供たちが自身が住んで居る国と言葉に誇りに持ち自身の血脈に流れる先祖の血を堂々と社会に述べる事に誇りに思う社会を造らなければ成らないのだ
其の為に諸君、ドイツ語を喋る諸君、ドイツ語に誇りを持つ諸君等一人一人の高潔で誇り高い意志が其れを実現する事が出来るのだ
”祖国万歳”、”民族万歳”、”ドイツ万歳”、”勝利万歳”」そう言う演説を其の偉大なる政治家が死ぬ数週間前で大衆の否同じ言葉を吐く同族の否同胞の諸兄等否老若男女すべてに先程の演説を吐いたそうだ
さてと此の並行世界での政治家の演説をフト頭の片隅から浮かんで呟いてしまったのかは俺がその様な存在に演じ成りきれるのだろうかと考え込んだからだ
さて俺は例え今の人生が消化試合だろうが最後まで誇り高く生きようかな俺はある意味では死んだあの兄弟夫婦に因って行かされている存在だ
そう生きていると言えれない今の生を曲りなりにも人として行く道を歩まされて否ある意味では歩ませて貰って居るからなあ
だからこそ私は
そう私と言う有る意味では半端物の卑怯者と宣われても仕方ない存在である俺が生きて居られる為には此の血肉が腐ってゆき病で朽ち果てようが老衰で死ぬ其の日まで生き恥を晒して「”此の世界線での物語がどの様な結末を迎えるかの見届け人”」として生きなきゃな
今俺は双子の弟から見て誇らしい兄貴として生きて居たんだろうか?俺は頼れる兄貴として生きて居たのだろう
あの出来事が起きてからこの家の住人は俺一人に成り果てた俺の夢は「弟がラスボスに成らずに済む世界」其れが夢だった
メタフィクションで言えば「役割が変わった双子の弟」がどの様な人生と言うシナリオを歩むのかが判らなくなった故に怖い自分の知って居る彼奴が無くなるのを
だからこそ俺は最初の一週間自分以外誰も居ない此の家の掃除をして居たり畑作業をしたりしたんだ
少しでも心を落ち着かせて自身の変えるべき場所である此の家を双子の弟が迎える為に俺はしていたんだよな
だが風の噂で此の世界のスペインとフランスの国境付近にあるあの山脈付近でトランペットとかバイオリンを弾く可愛らしい子供が居るとかいう噂を此の世界のベルリンで聞いたのだ
そうやはり情報は多く集まる場所じゃないと解らない者だな・・さて善は急げだ身内がどれ位人気者に成ったのか確かめに行くとするか
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