読んだ後にじっくり考えれば考えるほど味が胸に染みてくるスルメのような作品です。始めこそ「なにこの幽霊、全然こわくないじゃん。可愛い~」と読みながら笑顔でいられるでしょう。しかし、彼女の死因、現れた場所、とった行動、そして主人公が話しかけた第一声。
それらを吟味していくと、やがて自然と涙があふれてきました。
幽霊なんだよ、復讐とかしないの!?
理不尽な世の中に怒ったりしようよ!!
きっと彼女は困った顔で首を振るだけなのでしょう。
繊細な心の持ち主がちゃんと居場所を見つけられる社会であれば良いのですが。
優しさの対義語はもしかすると無神経なのかもしれません。
本当の優しさを学びたい貴方へ、おススメです!