第10話 従軍北帰
10―1 再び、長江へ
僖宗乾符六年(八七九年)一〇月、黄巣軍は、広州を進発した。広州には僅か、一ヶ月いたのみであった。その間、黄巣軍は、多くの食料、珍奇な品々を略奪した。黄巣の軍勢は、再び根拠地のない軍勢となっていた。
軍勢の中で、行動を共にしつつも、寧二は思った。
「風土の違いをこらえつつ、広州の街に居座り続けて、独立政権を打ち立てれば良かったのだろうか。政権を維持し得る官僚等がいれば、それも可能だったかもしれない。しかし、流賊が基になっている反乱軍に、そのような者はいなかったであろう。或は、科挙落第者で、代用すればよかったのだろうか。俺自身も、そうした立場ではあるが、実際の官僚としての実務経験はない。実務経験の無い者が実務を執るのはむりじゃないか」
さらに、寧二は思いを巡らす。
「科挙に合格した者を採用せんとしても、それらの者は唐朝側につくだろう」
そして、民衆の敵と化していくのである。郷里の呉家の例、さらに、先日、黄巣に斬られた使者がその典型とも思われた。それに、広東語が話される異国とも言うべき地域で、独立政権になったところで、市民の支持が得られるか否かは疑問のあるところであり、又、「賊」の政権に対して、唐朝側の藩鎮は当然のごとく、それを逆賊として討たんとするだろう。国土が、各藩鎮によって、分割されているとはいえ、まだ、二百年以上の唐朝の権威は生きているだろうし、各藩鎮は自分の勢力範囲を拡げる戦の口実として、その権威を利用するだろう。
「だとすると、広州の街で、外国商人等との交易で、戦費を稼いで唐朝に対抗すべきだったか?」
しかし、商売に通じる者が、黄巣の陣営内にどれだけいるのであろうか。まして、相手が異国人となると、まるで言葉、習慣等が通じないかもしれない。いや、これまでのように闇塩商人を使えば、何とかなったのかもしれない。しかし、それでも、言葉の問題は残るだろう。だとすると、地元の広州市民の商人等に頼らねばならないが、それならば、規律を厳正にしておく必要がある。だが、現実には、それ以前に略奪等が起こり、そうしなければ、自軍が食えない状況でもあった。
以上のように考えると、広州での独立政権樹立は無理だったようである。そうしたことから、先日の黄巣の言葉通り、長安を攻め落とし、唐朝を滅ぼす以外の道は無いようであった。
さらに、寧二は思った。
「今、浩士や炎達どうしているのだろう。この数万の大軍勢の中にいるのだろうか。広州は一日で陥ちたが、彼等はどうしたのだろうか。朱温は、兄を亡くしているが、彼等も、ひょっとすると、戦死、ということもありうるかもしれない。或は、慣れない華南の地で、華北とは異なる風土に苦しめられ、病に倒れているのかもしれない。小隊時代にお世話になった厳重三隊長や、或は呂はどうしているだろうか」
数万に膨れ上がった軍勢の中で、彼等とは朱温の側近と前線の兵という形で、物理的にも距離が出来てしまい、現状については想像するしかなかった。
加えて、寧二は考えた。
「朱温というゴロツキ上がりを大将にしているとはいえ、規律の問題は一層、重要だ。少なくとも、長安を陥とすまでは、沿道の住民の協力、とは言わないまでも、敵対は避けねばならない」
このところ、兵の沿道住民への略奪は減ってはいるようである。兵達にも、少なくとも長安を陥とすまでは、規律を守っていなければ、かなり不利になる、ということは分かって来ているようであった。
さらに、広州で調達した食料等で、少なくとも、長安まで保たせねばならない。どうしても、食料等の現地調達が必要ならば、かつて、蘇の屋敷を襲ったように、農民、村人に嫌われている地主や有力者を襲うことで、農民、村人等を敵に回さぬことに配慮せねばなるまい。
そんなことを、朱温の近くの馬上で考えていた寧二であったが、傍の朱温に声をかけた。
「大将様」
朱温は答えた。
「何だ」
「提案がございます」
「うむ、申してみよ」
寧二は言った。
「はい、私が、この軍勢に身を投じて以来、共に身を投じた二人のものがございます。一人が、劉炎と申す者で、元は藩鎮の兵でございました。こうしたものを傍に集めて、藩鎮の内情を詳しく、分析するのに役立ては如何でしょうか。無用な犠牲も減るやもしれません」
寧二がこのように言ったのは、本格的な激戦となれば、脱走する者も出るであろうし、戦に動揺して、軍律を乱すものも出るかもしれない。そうなれば、折角、軍律が守られて来ているのが、再び乱れ、沿道住民を敵に回すかも知れない、と思ったからである。
「いや、それには及ばぬ。藩鎮の兵など、どやつも皆、驕兵(上官の命令に必ずしも従わず、軍律を乱す勝手な兵)だ。どこの藩鎮兵も変わらぬ。彼奴等は、戦う意志のない者ばかりだ。今更、この世の常識など、聞く必要もあるまい」
そっけない答えである。却下である。確かに、朱温の言うとおりと言えば、そのとおりかもしれないのである。寧二は、自分がまだ、実務経験が低く、これといった提案ができないことを思い知らされた。
とにかく、今の時点で分かっていることは、長安を陥さねば、やがて、自分達は生きていけなくなる、ということであった。食べることだけは、いかなる時代、地域においても変わらぬ真理である。
しかし、そのためには、長江を超えた後、山南道藩鎮を超えて行かねばならない、ということなのである。その山南道藩鎮の北に唐朝の都・長安が位置しているのである。唐朝にとっては、首都防衛の要というべき存在であり、護りは堅いであろう。突破を望むならば、激戦は、文字通り不可避と思われた。そんな状況の下、黄巣軍は、以前とは逆に、長江を南から北へと渡河したのであった。
10―2 戦の予測
長江を渡河した後、陣を敷いて待機していた朱温の元に、黄巣からの使者の兵が来訪した。
「黄巣様からの伝言にございます。長安に向け、進軍するための準備をせよ、との事にございます」
朱温は言った。
「うむ、いよいよ、長安の都を陥し、唐朝と雌雄を決すべき時が来たか」
そう言うと、朱温は寧二に命じた。
「我が軍勢全体に、唐朝軍と雌雄を決すべき旨を伝えよ」
「はっ、かしこまりました」
寧二は答えはしたものの、今回は不安も胸をよぎった。
「確かに、我々の軍勢は数万の単位に膨張した。しかし、やはり、流民の群れといった性格からは必ずしも、脱しきれていないだろう。長安の南に位置する山南道藩鎮は、やはり、護りは固く、きっと、砦等も築いているであろう」
それは、呉の屋敷や蘇の屋敷でさえ、そうであったから、容易に想像できた。敵が築いているだろうそれら砦は当然、突破せねば、勝利はままならない。
とはいうものの、攻城塔も、投石器もほとんどない始末である。砦を陥すには、人海戦術しかあるまい。しかも、城内の敵と戦うには、数倍する兵力が必要だ。勿論、長期戦になったら、後方からの補給は期待しようもないので、長期戦は許されない。短期で、山南道藩鎮軍を撃破せねばならない。しかし、良い攻城術があるとも思われなかった。
寧二は朱温に問うた。
「攻城塔も投石器も殆どありませんが、如何にして、敵を撃破できましょうや」
朱温は答えた。
「我が軍勢の兵力は極めて多い。その軍力で突破せんとすれば、突破できぬこともなかろう」
寧二は言った。
「しかし、兵力が多いとは言え、後方からの補給は期待できませんし、我が方は装備も劣っています」
朱温は強い口調で言った。
「構わぬ。兵など、流民上がりがいれば、いくらでも調達できるわ。早目になんとか準備せい。それが軍師としての、そなたの役割だ」
やはり、朱温はゴロツキ上がりのようである。早く長安を陥して、出世したいと焦っているようであった。
寧二は、権力欲のままに動くこの男に何を言っても無駄だ、通じぬ、と思い、又、ゴロツキ上がりの性格からして、怒り出すと話にならぬと思い、その場を辞した。その後、以前、宴席で同席した曹と出会い、状況を説明した。曹も実際、どのように敵に向かえば良いのか、考えあぐねている様子であった。
その曹が言った。
「野戦ならば、兵力の多さで敵を押し切ることができるかも知れない。しかし、敵が砦に籠ってしまうと、三倍程度の兵力を要するだろうし、装備も劣っているとなるとな」
確かに、攻者三倍の原則、という言葉がある。城壁内の敵に対しては、約三倍の兵力を要するのである。そしてそれは、装備が同程度であることが前提なのである。装備が劣る有様では、どれだけの兵力が必要だろうか。それは、朱温に対しても言わんとしたことであるが、ここは、人海戦術の他、背後に長江が存在しているという背水の陣によって、何とかするしかなさそうであった。
「仕方ありますまい。全軍に対して、背水の陣で臨むように伝えます。兵達も、それは承知でしょう」
そう言うと、寧二は、自身の幕舎に戻り、各部隊に伝えるべき檄文をしたためた。
「此度の戦は、長江を背後に控えた背水の陣の下、我等は勝つか、唐朝に敗れて悲惨な末路を辿るか、二つに一つである。全軍、一層、奮励、奮戦されたい」
以上のような檄文を、伝令兵等に持たせ、各隊に伝達に行かせた。
10―3 各隊の反応
伝令兵は、檄文を各隊に配布して回った。それは、厳重三の隊にも回って来た。文字の読める厳は、その字体を見て、かつては自分の部下であったはずの寧二の書であることを見て取った。厳は思った。
「あれから、何年が経ったか。俺の部下であったはずのあいつは今も元気でいるようだ。俺達も元気ではいるものの、常に苦しい行軍だった。あいつは、上層部の一員となったが、俺は未だ、小隊の長のままだ。どこでどのように、人生が変わるかは、誰にも分からぬものだな」
今や、厳はかつての部下に命令される立場にあった。それでも、上からの命とあれば、動かさるを得ない。逆らえば、朱温のことである、皆殺しの目に遭うかもしれなかった。その処断を、他の隊にさせようとするかもしれず、それらの隊も、褒美で釣られれば、喜んで実施するだろう。しかし、今回の戦いで、隊としての手柄を立てることができれば、厳等の隊に褒美が下るかもしれない。とにかく、命が下ったことを、小隊全体に伝えなければならなかった。厳は、二五人全員を陣内で集め、状況を告げた。
「今しがた、我が軍勢は、山南道藩鎮の唐朝軍を攻撃するとの命が下った。近々、我が隊も攻撃に参加する。ここを突破すれば、長安だ。心してかかれ」
隊長の厳の言葉を聞きながら、浩士は思った。背後は長江だ、最早、逃げ場はない。かつて、寧二の話を聞いて、三国志の世界を知り、冗談交じりに、自分も三国志の英雄のようになってみたい、と思ってはいたが、今に至っても、そうはなれていない。今度の戦いで、本当に討ち死にかもしれない。現実はなかなか厳しいものがあり、自分の意志で何とかすることもできない、巨大な何かに振り回されているようであった。
浩士は、これまでの戦いの中で、分隊の兵達と、同じ釜の飯を食い、仲間意識で結ばれた仲になっていた。兵達との間で、仮父と仮子の関係とは言わぬまでも、ある種の一体感を持つ間柄になっていた。分隊という小さな単位故のことかもしれない。同時に、それは、同じ下っ端同士という存在ゆえのことかもしれなかった。
かつて、寧二が聞かせてくれた三国志の中の劉備は、出世してからも、身分が低いとされる人々と食卓を共にしたというが、寧二は、朱温に召抱えられるようになってから、浩士等と、そのようなことはなくなっていた。今頃、寧二はどうしているのか、既に我々のことは忘れているのだろうか、そんなことを浩士は思った。そして、それは、小隊内で、別分隊を率いている炎にとっても、同じことであった。いずれにせよ、前線の彼等には、戦いの時が迫っていた。
こんな状況の中、いつものように、別の陣からは、野蛮な笑声が聞こえて来る。近日中に迫った戦いに備えて、英気を養っているのか、それとも、戦いで死ぬかもしれないので、今のうちに思いっきり楽しんでおこう、ということなのか。その声を聞くうちに、浩士は自分でも酒を飲みたくなって来た。そこで、兵達に、今夜は飲みたい者は好きに飲め、と指示し、自身は炎を誘った。
二人で杯を進めるうちに、これまでの思い出話に花が咲いた。炎はかつて、丁稚に出された時のこと、浩士は、解散してしまった実家のこと等を話した。会話の中で、炎が言った。
「俺達、数年前、俺と、お前と、寧二の三人で出奔して、乱に加わったよな。俺はあの時、何となく自由になれた気がしたが、未だに形を変えて、ある意味、不自由なままだ」
浩士も言った。
「うむ。俺もそれは同じことだ。それに、三国志の劉備、関羽、張飛の三人は、死ぬ時は一緒に死のう、と強い絆で結ばれていたと聞くが、俺達はまるでそうでもないな」
炎が答えた。
「確かに、寧二の奴は、朱温の側近になってから、殆ど俺たちのところに姿を見せていないな。あいつ、今頃、何をしているのか」
「分からん。年月も経って、俺達のことなど、忘れているかもしれんな」
確かに、年月が経ってしまえば、かつての友人のことなど、忘れてしまうものかも知れない。既に、黄巣軍は数万の大軍になっていた。そんな中で、上層部にいるものからすれば、下々の兵のことなど、気にかけてもいられないだろう。歴史に名を残すのは、常に、そうした下々を使う立場にある上層の人間である。そのように考えると、浩士や炎は所詮、その他大勢で終わるであろうが、寧二は、場合によっては、歴史に名を残せる可能性もあるのかもしれなかった。その立場は、別れつつあった。
山南道藩鎮軍との戦闘は、数日の後に始まった。
10―4 激戦
山南道藩鎮軍との戦闘は、これまで以上の激戦である。予想通り、背後に長安が位置するとあってか、山南道藩鎮軍は激しく抵抗して来た。
厳達の小隊は、攻防戦の一つとして、ある砦の攻略を担っていた。砦からは矢が射かけられ、石が落とされて来る。別小隊もこの砦を攻略せんとしているが、容易ではない。今、この瞬間も、砦の上から落とされた石を直撃された味方の兵が頭から血しぶきを吹いて、梯子から転がり落ちた。他にも、矢を身体に受けた者、砦の上に登ったものの、敵兵に斬られる者等、悲惨な状況が展開している。
厳の小隊は、溝の中に隠れていたが、隊の長たる厳の命で、砦に向かって突進した。しかし、次の瞬間、厳の右手から剣が落ち、厳の身体は弾けるよう飛んだ。兜をかぶっていたにも関わらず、敵が砦から放った弩で、厳の頭は砕かれたのである。厳は、その苗字の通り、厳しい時には厳しかったものの、何となく知的な、そして、皆を公平に扱ってくれた良き上官だった。それが一発の弩で、一瞬にして亡き人となってしまった。「良き人」を奪われた浩士は逆上し、分隊の長でありながら、一人で砦に向かって突進せんとした。次の瞬間、彼もまた、弩に射抜かれた。弩弓が腹部を貫通したのである。彼等は、それぞれ、以前の戦いで戦死した敵兵から奪う等した甲冑を着用はしていた。しかし、弩弓は、そんな甲冑など、容易に貫通してしまった。浩士は、貫通した弩弓を抱え込んだまま、その場に倒れこんだ。
出奔する前、寧二と道端で話した時、冗談めかしつつも、三国志の英雄のように活躍してみたい、と言ったことがあった。数日前にも、炎と飲んだ時、三国志にまつわる話をした。しかし、「英雄」は、所詮ひとにぎりの者であって、その他大勢は、所詮、その他大勢でしかなかった。その他大勢、が無ければ、どんな将とて戦えないのに、将の力であるはずのその他大勢は、無名のままである。歴史に名を残すこともなく、最初から、単なる装備や備品と同じ扱いしか受けられない。それが運命であり、浩士もその例外ではあり得なかった。元より、乱世は残酷であり、現実は逃れ難かったのである。
そんな中で、一つだけ、救いであったのは、実家が解散し、音信不通になっていることだろうか。こんな有様の悲惨な最後が、母や弟の元に届くことは殆どなかろう。皆を悲しませることもないだろう。そう思いつつ、浩士は、戦場を激しく駆け回る兵や軍馬に踏まれつつ、意識が薄らいでいった。
腹部を貫通された浩士は、若くして討ち死にした。
同じ頃、寧二は、朱温等の幕舎にいたが、黄巣の本陣からの伝令が来た。
「申し上げます。我が軍は山南道藩鎮軍相手に苦戦とのこと、本営より、撤退を考えるとのことにございます」
「やはり」
と寧二は思った。
装備に劣る我が軍としては、兵力の多さだけでは、敵の防衛戦を突破できないだろう。
前線では、次々に味方の兵が倒れているに違いない。そう思いつつ、寧二は脇の朱温を見た。朱温は憮然としていた。戦が思うように進まぬことに怒っているのか、はたまた、戦の前の準備が不足だったと後悔しているのか。何を考えているのかは定かではない。
しかし、朱温は言った。
「うむ、撤退については心得た。本陣の黄巣様に伝えよ」
ゴロツキ上がりとは言え、無理な時は無理と理解できる男ではあるらしい。朱温の軍勢は、本営からの命に従い、撤退の準備を始めた。
結果として、黄巣軍は大敗を喫し、東進の後、背水の陣であるはずの長江を渡って、再度の南下を余儀なくされた。背水の陣であっても、無理な時は無理であった。
寧二が属したかつての小隊は、隊長の厳重三、分隊長の張浩士の他、当然のごとく、兵にも戦死者が出た。兵数は一五人に減少していた。この他、呂が重傷を負い、助かる見込みがないとして、味方の兵によって、始末された。他にまとめ役がいないため、劉炎が新たに小隊の長となった。しかし、劉炎も又、左頬に刀傷を負ったのであった。
多数の戦死者を出し、流動的存在から脱し得ない黄巣軍は、淮南道藩鎮の管轄域に入った。兵力は盛り返したものの、疫病で倒れる者が出る等、現実は黄巣をして、唐朝への降伏を考えさせる事態と化した。
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