鉛筆
増田朋美
鉛筆
ある日、杉ちゃんたちは、とある百貨店に行った。昔は百貨店と言えば、町の中に君臨している、大きな建物という感じだったけれど、今の時代は、かなりさびれてしまった、ただの箱という感じだった。百貨店にあると言えば、洋服売り場ばかりだけど、時にはそれ以外のものを売っていることもある。杉ちゃんと花村さんは、百貨店の最上階にある、文房具屋へ行った。
「ああ、ここですね。えーと、鉛筆はどこに売っていますかね。」
と、花村さんは、そういいながら、文房具売り場の中を歩いた。
「ああ、ありました。えーと、硬さは、HBでいいですね。」
と、花村さんは、HBの鉛筆を一本取った。
「はあ、今時、鉛筆を使うなんて、どういう方なんですか。何か、学校の先生とか、そういうことですかねえ。」
と、店員のおじさんが、花村さんに言った。
「今は、ボールペンかシャープペンで書く人ばっかりですから、鉛筆を欲しがる人なんていませんよ。」
「まあ確かにそうですね。ちゃんと答えますよ。私は、お箏の譜面を書くのに、鉛筆のほうが持ちやすいので、鉛筆を利用しているんです。シャープペンよりも、描きやすいものですから。なかなか鉛筆を使う人も少なくなりましたが、今でも根強いファンがいるんではないですか。」
と、花村さんが店のおじさんの質問に丁寧に答えた。
「そうですかあ、お箏の楽譜なんて、いま、作る人もなかなかいませんよねえ。えーと、鉛筆一本、100円です。税込みで、110円。」
「了解です。」
花村さんはコイントレーに、110円をしっかり渡した。
「じゃあ、袋にお入れしましょうか?」
と、おじさんが言うと、
「ええ、でも、ショッピングバッグはもっていますので、レジ袋は、不要です。」
と、花村さんは言った。店員さんは、はいわかりました、と言って、鉛筆を紙袋に入れて花村さんに渡した。
「あの、すみません。」
花村さんがそれを受け取ったのと同時に、小さな男の子の声がした。杉ちゃんと花村さんが、後を振り向くと、六歳くらいの男の子が、近くに立っていた。
「あの、僕にも鉛筆をいただけませんか?」
男の子は、背丈の小さい割に、しっかりとした口調で言った。
「えーと、硬さはどれくらいですか?」
と店員のおじさんが言うと、
「HBで大丈夫です。」
と彼は言う。おじさんは、ちょっと待っててねと言って、売り台から、鉛筆を一本だして、彼に渡した。
「ありがとうございます。じゃあ、お値段を教えてもらえないでしょうか。」
彼がそういうので、杉ちゃんが、110円だよというと、わかりましたと言って、店主さんは彼に鉛筆を一本渡した。
「はい、こちらで、お願いします。細かいお金がないので、510円でお釣りをお願いします。」
彼は、510円をコイントレーに置いた。
「ありがとうございます。じゃあお釣りは、400円です。」
と、店員がコイントレーにお釣りを渡すと、
「領収書をいただけませんでしょうか?」
と彼は言った。
「はい、わかりました。では、領収書を書きますので、お名前をいただけないでしょうか?」
店員がそういうと、
「はい、乾です。乾龍彦と申します。乾は乾燥の乾に龍彦は、龍という字に、よくある彦です。」
と彼は、そういうことを言った。六歳の少年が自分の名前の漢字まで説明できるとは、まったくませた子だなと思われるが、もしかしたら見かけは子供でも、そうではないのかもしれない。
「あの、僕ね、お父さんかお母さんは?」
と、店員が思わず聞くと、
「いえ、僕は、こう見えても、46歳なんです。事情があって、子供くらいの身長しかないのですが、現在は学校で、相談員をやっています。」
と、乾と名乗った彼は、そういうことを言った。
「ああ、そうなんですね。いわゆる、小人症というものでしょうか。バカに子供さんとしてはしっかりしているなと思ったんですが、其れなら事情が分かりました。大変失礼いたしました。」
と、店員さんは、乾さんに謝っている。乾さんは、謝らなくてもいいですよ、誰でも間違えるときは間違えますから、とにこやかに笑って、そう返した。
「それで、学校に勤めていることもあり、鉛筆のほうが、描きやすいなと思ったんです。子供たちは、シャープペンシルを使っている子が多いですが、僕の学校では鉛筆を使う子も多くて。」
乾さんはにこやかにわらった。そして鉛筆をカバンの中に入れて、帰ろうとしたとき、杉ちゃんが、一寸お茶でも飲んでいこうと言った。
「鉛筆を買いに来たなんて、よほどのことがないとないだろう。ちょっとお話を聞いてみたいな。時間があったら、お茶を飲んでいこうや。」
杉ちゃんという人は、おかしな癖があった。そういう風に初対面の人と、いきなりお茶を飲もうとか、食事をしようとか、そういうことを言ってしまう。そういうところは、良いのか悪いのかよくわからないけれど、杉ちゃんという人は、そうなってしまうのだった。
「じゃあ杉ちゃん、最上階のレストラン街でお食事していきましょうか?」
と花村さんが言うと、
「いや、百貨店のレストランより、個人の店のほうが僕は好きだ。」
と杉ちゃんは言うのだった。其れならそうしましょうかといって、杉ちゃんたちは、百貨店を出ていった。店員さんが、不思議な光景が見られたなというような顔つきで、杉ちゃんたちが移動するのを眺めていた。
杉ちゃんたちは、百貨店を出ると道路を少し歩いて、ある小さなラーメン屋に入ることにした。看板には、へたくそな字で、「いしゅめいるらーめん」と書いてある。
「変な名前のラーメン屋ですが、味はしっかりしていますから、安心してどうぞ。」
と花村さんが、乾さんに、店の中に入るように言った。三人が店に入ると、
「ああ、いらっしゃいませ。」
と、ラーメン屋の店主である亀子さんが、三人を迎える。
「あんた、お客さんだよ。ほら、メニューを渡して。」
亀子さんが厨房に声をかけると、日本人ではなさそうな、中東的な顔つきをした男性が出てきて、はい、いらっしゃいませ、どうぞ、と、三人をテーブル席に座らせた。
その渡されたメニューを見て、乾さんはちょっとびっくりしたようである。
「あの、ここに書いてあるのはすべてひらがなになっていますが、それは何か理由があるんですか?」
「まあねえ、よく聞かれるんだけどね。この人が書いているんだけど、碌に漢字もカタカナもかけないのよ。」
と、亀子さんが、あきれた顔をしていった。
「だって漢字は難しいんだもん。ウイグル語なら、ウイグル文字ですぐかけるのに。日本人は、ひらがなもカタカナも漢字も書けるなんて、すごいと思うよ。」
先ほどの男性は、やれやれという顔をしてそういうことを言った。
「そうだけど、日本で生活している以上、日本語の文字くらい覚えたらどうなんですか。簡単な漢字くらい書けるようになったほうが、いいんじゃありませんか。イシュメイルさん。」
と、花村さんがそういうと、イシュメイルさんは
「そうだけどねえ、日本語は難しすぎる、みんな、僕の事、本名で呼ぶのは面倒なので、ぱくちゃんと言っている。だから、ぱくちゃんと呼んで。」
と、頭をかじりながら、にこやかに言った。
「それで、お客さん、ご注文は?」
「ああ、醤油ラーメンでいいかな?花村さんは?」
と杉ちゃんがぱくちゃんの質問にすぐ答えた。花村さんも乾も、じゃあそれにしますと答えた。
「はい、醤油ラーメン三つね。」
と、朴ちゃんは厨房に戻っていった。すると、また店の玄関の戸が開いて、今度は弁護士の小久保さんが入ってきた。
「あ、小久保さん。今日は新しい友達を紹介するよ。この人ね、乾龍彦さん。ちょっと身長が低いけどさ、ちゃんと仕事もしてるんだって。仲良くしてやってね。」
と、杉ちゃんが、乾を紹介すると、小久保さんは、よろしくお願いします、と頭を下げた。
「ところで、また誰かの弁護でこちらにいらしたのですか?」
と花村さんが聞くと、
「ええ、今回は、遺産相続の事でもめている方の相談を請け負っているんです。何でも、父親が残した遺言書が鉛筆で書かれていたそうで、有効か無効かをもめている。」
と、小久保さんは答えた。
「そうですか。小久保さんも大変ですねえ。」
「ええ。まったくね。年を取ってからのほうが、仕事が増えたような気がしますよ。まったく、遺産相続の事だけではなく、殺人事件の弁護も請け負うようになりました。まったく、事件が増えてしまっているということになりましたな。」
小久保さんは、亀子さんからメニューを受け取って、ため息をついた。
「それでは、味噌ラーメンを一つください。」
と、小久保さんが言うと、杉ちゃんたちの醤油ラーメンを持ってきた、ぱくちゃんが、はいよ、わかったよ、とにこやかに言った。
「ありがとうございます、ところで、この店のメニューは、誰が書いているんでしょうかね。」
と、小久保さんも、花村さんに似たようなことを言い始めた。
「これ、ちゃんとプラスチックのケースに入っていますが、ただのレポート用紙に、鉛筆で書いているだけではありませんか。例えば、ワードで描くとか、手書きで書くとしてももっと漢字をつかった方が、良いのではないかと思いますけどね。」
「ほらあんた。小久保先生にまでそういわれているんだから、せめて、漢字を書く練習くらいしたらどう?」
亀子さんが味噌ラーメンを持ってきながら、ぱくちゃんにそういうことを言った。
「ワードなんて、何の事だかさっぱりわからないよ。それに僕、漢字はねえ、、、。」
「ああ、お話は分かりました。」
と乾が、ぱくちゃんの話をまとめるように言った。
「あなた、ウイグル族の出身であるから、敵対する漢族の文字である漢字を覚えたくないという気持ちがあるんでしょう。まあ確かに、ウイグル族と漢族は、たびたび緊張した関係になっていますからね。其れは仕方ありません。少しづつ日本の文化に慣れていけば、日本の文字を覚えようという気持ちになってくれるのではありませんか?」
「そう、気持ちをわかってくれてありがとう!僕みたいなやつの気持ちをわかってくれて、ありがとう!」
と、ぱくちゃんは、嬉しそうに言った。
「そうなんだよ。だから、僕は、漢字を覚えるという気にどうしてもなれないんだ。だって、僕の家族を殺したのは、漢族だからな。あの人たちさえいなかったら、僕たち今頃幸せに暮らしていけるはずだったのにさ。」
「そうですか。確かに、そういう理由があって、文字を覚えたくないというのならちゃんとわけがありますよね。それはあの不可解な遺言書を書いた人も、ちゃんとわけがあって、鉛筆で遺言書を書いたんでしょうね。」
と小久保さんが、そういうことを言った。
「その遺言書を書いた人って、どんな人なんですか?」
と花村さんが聞くと、
「ええ、特に資産家というわけではありません。皆さんと同じくらいの所得の方です。そんな方が、遺言書を残すというのは、非常に珍しいことなんですけどね。」
と小久保さんは答えた。
「まあ確かにそうですね、誰か、問題のある人でもいたんでしょうか?」
花村さんがまたきいた。
「そうそう。例えば親の財産があっても、与えたくない不良少年がいたとか。」
と、杉ちゃんがラーメンを食べながらそういうと、
「そうですね。僕もそこの辺りが難しいと思うんですよ。まだ、調査が足りていませんね。しっかり調査しないと。」
と、小久保さんもそういうことを言った。
「それじゃあつまりだよ。理由があって、わざと鉛筆でかいたってことは考えられないかなあ?」
と、杉ちゃんが言う。
「私もその可能性があると思いますね、普通遺言書というのは、財産がある人に限られるものですね。其れを、わざと有効か無効か不明になる鉛筆で描いたというのは、何かメッセージのような気がしてならないんですよ。」
花村さんも杉ちゃんに同調した。
「まあ確かに、財産分与はしたいけど、本当はしたくないんじゃないのかな。もしかしたら、誰か悪事に走った人がいたとか。」
杉ちゃんの話に、小久保さんは、ラーメンを食べながら、そうですね、といった。その時は、まあ一般的なことだろうという事で誰も止めなかったのであるが。
其れから、数日後。杉ちゃんが自宅で、着物を縫っていると、スマートフォンがなった。
「このボタンを押せば出れるんだったな。はいはい、もしもし、ああ、花村さん。」
と、杉ちゃんはようやく覚えた通話ボタンを押して、急いで電話に出る。
「杉ちゃんの事だから、テレビも新聞も読まないと思いますが、今日の朝刊を見たらほんの片隅に載せられていました。多分、小久保さんが調べていたのは、このお宅だったのではないでしょうか。」
と花村さんは言っていた。
「一体何の事だ?僕は、テレビを見たことがないので、、、。」
と、杉ちゃんが言うと、
「ええ、あの、今日の朝刊に書いてあったそうなんですが、富士市に下村というお宅があるそうなんです。そのお宅のお父様が、先日身罷れたようですが、その時に、鉛筆で書かれた遺言書が発見されたそうで。それで、ご長男さんは、これを有効だと判断したそうですが、次男さんは無効だとおっしゃって、裁判を起こされたという記事がでたとか。なんでも、本人ではなく、次男さんの代理人がやっているとかで。」
と、花村さんは言った。
「そうなのか。ではやっぱり、小久保さんの話は本当だったんだね。しかし、なんで、遺言書なる大事なものを、鉛筆という、書いたり消したりが自由にできちゃうもので描いたんだろうね。」
「ええ、私も、そこは不思議だと思いました。新聞には遺言書の内容も書かれていたそうで、なんでも、息子さん二人には相続させず、福祉団体に寄付するようにと書かれていたそうです。」
杉ちゃんがそういうと、花村さんはそう答えた。
「そうか、そういうことだったんだ。じゃあ、なんで息子さんたちには相続させなかったんだろうか。其れも気になるところだな。」
「ええ、私たちが他人の話に入ることは許されていませんが、なぜ鉛筆で描いたのか、を知ることは参考になるかもしれませんね。」
「そうか。其れじゃあ、小久保さんも今頃、報道陣がいっぱいで大変なんじゃないのかな。大丈夫かな。」
杉ちゃんという人は、時折変なところに着目する癖があった。まるで関係ないと思われることを、大切なことのように扱うのだ。
「ええ。でもわたしたちは、小久保さんと、関連のあるわけではないのですから、騒ぎ立てても意味はないと思わないと。」
と、花村さんは杉ちゃんに言ったが、同時に、インターフォンがピンポーンと音を立ててなった。
「ごめん、お客さんが来た。」
と、杉ちゃんは、急いで電話を切った。そして、スマートフォンをテーブルの上に置き、玄関先へ行った。
「はいはい、何だよ。ああ、あれ、小久保さん!一体どうしたの?それに乾さんまで。」
と杉ちゃんが言う通り、そこにいたのは、小久保さんで、一緒にいたのは、乾だった。
「どうしたのよ、こんな時に。」
と聞くと、
「ええ、大した用があるわけでもないんですが、マスコミをとめるというのはほんとに難しいんですなあ。先ほど富士駅で電車を降りたところ、フリーの雑誌記者というひとに捕まってしまいまして、危うく、強引な取材をされるところでした。」
と、小久保さんは、額の汗を拭きとった。
「それでしばらく、マスコミが僕たちの行方を捜しまわっているでしょうから、あきらめて帰るまで、杉ちゃんの家にいさせてもらったらどうかと提案したんです。それで、小久保さんと一緒に、こちらに来ました。」
「そうなんだ。まあ、入れ。確かにマスコミを止めるのは、難しいよねえ。マスコミは、噂話で生計立ててるようなものだから。」
と、杉ちゃんは二人を部屋の中へ入れた。
「まあ、それでは、お茶でも飲んでいってくれ。」
杉ちゃんは、二人を食堂に入れて、急いでお茶を出した。小久保さんと、乾は、ありがとうございますと言って、お茶を飲んだ。
「で、二人とも、今日はあの、問題の家の用事で富士に来たのか?」
と杉ちゃんが聞くと、
「はい、もちろんです。あの遺言書が有効か無効か、長男さんと次男さんで、まだもめていますのでね。それが解決するまでちゃんとつきあってやるのが、弁護士だと思っていますからね。」
と、小久保さんは答えた。
「ちなみに、小久保さんに仲裁を依頼したのは、誰なんだ?」
杉ちゃんが聞くと、
「ええ、次男さんの所属している施設の職員さんからです。確かに、次男さんは、以前、お父様に対して、暴力的なところがあって、数年間入院を強いられたこともあったそうです。いずれにしても、長男さんと次男さんは、ひどく不仲だったということは、これまでの調査で分かっております。ですから、お父様は、財産分与をどうするか、悩んでいたのだと思われます。」
小久保さんは、お茶を飲んで、ため息をついた。
「そうなんだねえ。僕は、思うんですが、長男さんと次男さんで、仲直りしてほしいから、わざと鉛筆で描いたのではないかな。つまり、どっちにも与えない。財産のことを考えるよりも、和解を先にしろ。そう言いたいがために、遺言書を、誰でも改ざんできる鉛筆で描いた。そういうことじゃないの?」
と、杉ちゃんがそんなことを言いだした。小久保さんは、そうですねえ、と言って、ため息をつく。
「杉ちゃんのいうことが一番近いと思いますよ、小久保さん。鉛筆なんて今の時代、誰も使いたがる筆記具ではないし、画家とか、そういうひとじゃないと使用しないでしょう。其れをあえて使ったということは、何か意図的に意味があって使用するしかありませんよ。杉ちゃんの言う通り、彼は、わざと無効になるように遺言書を書いた。ボールペンでも万年筆でもなく。そういうことなんじゃないかな。」
と、乾が小久保さんに言った。意外に、彼は見かけでは少年のように見えるのに、彼の発言はどこか大人のように見えるのであった。
「僕は、このことを、小説にして、生徒に教えようと思うんです。其れは、きっと長男さんが、許すということを、覚えていただかないと、出来ないと思うので。」
「ああそうか。乾さんは、学校で、相談員をやっていたんだよね。」
と、杉ちゃんが言うと、
「ええ、でも、時折、身近にあったことを、小説にしたりして、生徒さんにお渡ししたりもしているんです。その時は、鉛筆では書きません。ちゃんと記録として、残しておくためには、鉛筆ではなく、ボールペンで描かせていただきますね。」
と、乾さんは、しっかりといった。乾さんも、小さい体のわりに、よくやりますね、と、小久保さんが、感心した顔で乾を見つめた。
鉛筆 増田朋美 @masubuchi4996
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