あの世

海人「ここはどこだ?」


俺は目を開けると健と同じあの世にたどり着いた。

そしてどこから足音が聞こえ、聞いた事がある声まで聞こえてきた。


母親「海人じゃない!こんなところで何をしているの。」


海人「母さん・・・。」


俺は嬉しくなったのか急に涙が込み上げてきた。


海人「母さん、俺、海人だよ。」


母親「うん、分かるよ、大きくなったね。」


母親も嬉しそうに泣いた。


海人「俺、母さんに会いたくて来たんだ、でも母さんが俺より先に死ぬから俺は今一人になっているんだ、父さんも居ないから何か寂しくなって。」


母親「もう大丈夫だよ、母さんが居るから安心して。」


そしてその時だった・・・。

母親の身体から強い霊気が出てきた。


海人「母さん?」


健「海人、逃げろ!」


海人「健、分かった。」


俺は健の指示で逃げる事になり母親は俺を追いかけた。


母親「待ていっ!」


そして俺はあの世からの反対側の出口まで走った。


海人「母さん、ごめん、でも俺は行かないと。」


そして俺は出口にたどり着いた。


《店内》


執事「はい、お帰りなさい。」


健「海人、大丈夫か?」


海人「うん、大丈夫だ、母さんの霊気は強すぎて表情も変わっていたけど、あれは何?」


執事「あれはもしかしたら、海人の母親じゃない可能性があります。でも、あっ。」


執事は本で死者の事を調べた。


執事「ありました、海人の母親はもうこのこの現代には居ないって事が判明しました。」


海人「あれは幻だったのか?」


執事「はい。」


健「海人、元気だせよ。」


海人「うん、ありがとう。」


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