あの世

父親「健・・・健・・・。」


僕は目を覚ますと父親が居た。


健「・・・、父さん?」


父親「お前が「会いたい。」って言ってたから、わざわざ来たんだ。」


健「父さん、会いたかった。」


僕は嬉しくて泣いた。


父親「学校はどうだ?」


健「うん、楽しいよ。」


父親「母さんは元気か?」


健「うん、母さんは元気だよ、でも毎日「あなたに会いたい。」って言ってたよ。」


父親「そうか、でも俺も本当は戻りたかったけど、事故で死んだからな、でもお前

と母さんが元気ならそれでいい。」


健「うん、でも、何か不思議だな、こんな事は無かったのに、父さんがまるで生きているような気がして、本当は僕も母さんと同じ気持ちで寂しかったけど、今は母さんと一緒に居るよ。」


父親「そうか。」


父親は僕の頭を撫でた。


健「ありがとう。」


父親「いつでもお前の事を見ているからな。」


健「うん、絶対だよ。」


そして僕は父親と最後の約束を交わした。

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