第4話 セッ○スしてェ……

「ううゥン」思わず唸ってしまった。

「だから、あんな必死に」



「ええ、警察へ通報したり保護を求めれば、そく死亡デッドエンドだと」



「なるほど駅前は交番が、すぐそばにあったから【ルシファ⚡ゲーム】の事は言えなかった」

 確かに、一理あるけど。



 いきなり、『セッ○スして』とのも同じことだと思うが。



「ルシファはメールと一緒に、この画像も送ってきたの」

 スマホの画像を僕に見せた。



「これは」

 若い男性が悲鳴を上げながら逃げている。

『助けてくれェ😱💦 ルシファが~…』



「うゥ 😲💦」見ていると男性の身体が目映まばゆい光に覆われていった。


 やがて男性は『ルシファ~ 😲💦』と絶叫し閃光に包まれ、一瞬にして消失した。



「ン、バカな」

 CG合成か、何かだろうか。



「こんなのを見せられたら、私も……

 ルシファに逆らえば消されるかも」

 心なしか顔色が悪い。



「うゥン 😔💦💦 なるほど」

 視覚による恐怖が最もインパクトがあるのか。



 冷静に見れば、こんなのはイタズラ動画に過ぎないと解っていても……。



 当事者からすれば万が一、消失したらと思うとナーバスになるのもうなずける。




 その時、不意に僕のスマホに着信音がした。


「うッ 😲💦💦」

 一瞬、躊躇したが着信画面を見ると、『ジョーカー』と表記されていた。



「チッ、馬場ジョーカー、アキラか」

 こんな緊急時に、なんだって言うんだ。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る