二人一緒
しばらく猫の足跡を追って辿り着いたのは木々の間が少し開けた場所だった。
もう何百年も誰も足を踏み入れていないのだろう
靴などの痕跡は一切見当たらなかった
そんな場所の中心にあったのは岩が崩れて苔が覆い
所々から花が咲いている建物の残骸があった
「すごい…未発見の遺跡がこんなところにあったんだ…」
エルはその雄大でどこか落ち着きのある場所を見て思わず声に出してしまった
「ペルセウスはこの遺跡の中みたいだね」
エルの見つめる視線の先には小さな足跡が遺跡の入り口に向かっているのがわかった
2人は遺跡の入り口に近づく
かなり深いようで階段の先には闇が広がっていた
かなりの時間が経っているようで遺跡は全体的にボロボロで今にも崩れてしまいそうだった
「ここまでありがとうねエル。ここからは危ないから私一人で行くよ」
アンジュはそういうとランタンに光を灯した
「何言ってんの?私も一緒に行くよ」
そういうとエルは一段階段を降りた
「その灯りじゃ足元は見えても周りなんて見えないでしょ?ならなおさら私が必要じゃない」
エルはさらに一段、階段をを降りた
アンジュはエルについていくように遺跡の中に入っていった
二人は次第に太陽からの光が届かない闇の中に消えていった
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます