最後の笑顔
日芳理は照れそうに言う。
「だからさ昔の私にとって大希は光だったんだ。生きる希望だったの。だからいつか隣で笑い合えれば良いなって思い出して。いつの間にか好意があったんだ。そりゃさ私は絶望したよ。だってさ隣で笑っている人がいたから。…私の方が過失は多いから気にしないで。」
「無理に笑っていないか。…顔引き攣っているよ。」
「…ずっと前からなのか。」
「そうだよ。琥珀さんと関わる前からずっと好きだっんだよ…今度は大希との番だよ。」
日芳理は顔を無理矢理笑っているようにしているように見えた。…あの時のように。…さっきまでの笑顔が完全に消えた。僕は言うのかという疑問が頭の中にあったがその答えはもう出ていた。…もう誰も傷つけやしない。…だから僕は言おう。この言葉を。
「終わりにしよう。」
やはり日芳理は泣きじゃくって崩壊していた。
「…理由を聞きたい。」
「個人的な理由で頭の中で琥珀がいたって言うのもあるけど…このまま騙し合っていたら日芳理を幸せにできないから。…ごめんなかなり偽っていた。僕は屑なんだよ。」
「そんなこと言わないでよ。私は大希を好きになった…そんな私を否定するのはやめて。それとありがとう…夢を見させてくれて。本当に幸せだった。…最後は笑ってさよならしよう。」
と日芳理は笑顔つくってそれを見て了解した。
「さようなら。」
と息を合わせて言った。もう誰も傷つけない。だから日芳理ともさようならをした。琥珀ともいつか話してこうしなければならないからこうした。
「ねえ大希。友達からまた良いかな。」
いつもとは違った日芳理がいた。
「ああ、よろしくな。」
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