後悔
私は講義が終わり暇つぶしに図書館に行っていた。ここは落ち着く。…大希何やってるのかな。少し気になる。今日はある意味忙しかった。なぜならば私は本が読みたいのに休憩時間に呼び出されて告白を受けた。しかしあまり好きにはなれそうでもないので振った。…しかも二件も。こっちだってさ色々あった次の日に来るなんて内心は怒っていた。私に昨日の事を思い出させないでよ。…ああだめだ本に集中ができない。
仕方ないから図書館を出た。本当に何をやってしまったのだろうか。私にも落ち度があるだろう。最近この程度は大丈夫だろうと色々と我がままや冷たい態度を取ってしまった。後悔してももう遅い。それに自分の事を棚に置いて許してあげられなかったなんて。…今でもこんなに好きなのにな。私は嫌な光景を見た。大希が仲良く話している現実が嫌だった。私はを通り過ぎようとした。
「あ、琥珀…その昨日疑って本当に悪かった。」
大希が話しかけてくれた。
「もう良いよ。私の方が悪かったね。大希…。」
段々と怒りの声になってしまった。
「あのさ。…何で日芳理さんが、いるの。」
「えっとその。何と言いますか。」
「もういい。そう言う人だったんだね。はあ失望した。」
歩き始めるもうここにはいたくない。
違うんだ。そう大希が聞こえるか聞こえない声で言っていた。優しい声色だった。…しかしあとあとになって気付いた。その声色はいつも聞いていた。嘘なんかついてない声だったのに…。…またやってしまった。
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